「普通の男性でいいんです」という婚活女性が一番ヤバイ…お見合い写真では隠し切れない33歳派遣社員の本性
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婚活で成功する人、失敗する人の差は何なのか。主宰する結婚相談所でカウンセラーを務めている大屋優子さんは「相談所を訪れる人の中には、“入会すれば希望通りの人と結婚できる”と誤った解釈をしている人もいる。担当した30代女性は、自分が満足したいがために、やたらと格上の男性ばかりを追っていた」という――。 ※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには変更や修正を加えている。
「結婚は夢」という33歳女性
「結婚」に夢を抱くのは、誰にもある。小学生の夢が「お嫁さん」だった昭和の少女がたくさんいた時代は、遥か彼方の昔の話とはいえ、女性はいつだって素敵な配偶者と運命的な出会いを期待している。
仕事場で、週末の合コンで、通勤途中の電車の中で、いつも行くコンビニで……。もしかしたら生涯寄り添う男性と出会い、雷に打たれたように恋に落ちて、結婚する。
そんなことは皆無とは言わないが、現実は厳しい。だからマッチングアプリや結婚相談所といった、男女の出会いの場を利用することとなる。
結婚相談所のハードルはここ数年ぐんと下がってきており、明確に「結婚」を目的としている結婚相談所の利用者は、年々増えている。結婚相談所に入会すれば、「自分の希望通りの相手を紹介してもらえる」。そんな妄想を抱く人は少なくない。だが果たして、結婚相談所に入会すれば、希望通りの相手とのご縁は手に入るのだろうか?
私の相談所に訪れたのは、33歳の女性。専門学校卒で、現在は派遣社員だ。「結婚は私の夢なんです。一日も早く結婚がしたいんです」。そう言って入会してきた。
求めているのは“普通の男性”
話を聞くと、どうやら過去には恋人に騙されて多額のお金を貢ぐことになったり、マッチングアプリで好きになった人が既婚者だったりと、いくつかのつらい恋愛体験を持っているそうだ。現在も懲りずに、マッチングアプリに登録中だそうだが「いい人がいないんです」と言う。
どんな人と結婚したいのかを問うと、「普通の男性でいいんです」と謙虚に答える。ハイトーンボイスがチャーミングで、このタイプを好きな男性はたくさんいるであろう。ごく普通の男性でよいなら、ご縁にめぐり合う可能性は極めて高いのが結婚相談所である。何しろ、登録している人は決して安くない入会金や、月会費を支払っているし、1日も早いご縁を探しているのだ。
結婚相談所に入会すると、新規入会会員の30代の女性のほとんどが、少なからず「入会バブル」と呼ばれる、男性からのお申込みラッシュがやってくる。魅力にあふれる方だとその数は100人をゆうに超えることはよくあるし、たいがい数十人の男性からお申し込みをいただける。
この入会バブルのタイミングで、会ってみても良いかなと思えるかたとお見合いし、交際して、結婚まで行きつくのが、結婚相談序の最速の成婚退会パターン。早い人は3~4カ月で婚約者を見つけて卒業していく。