「苗字+さん」で呼び続けるのは絶対ダメ…出会って2秒で相手との距離を一気に縮める"歌手のスゴい声かけ"
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人間関係の構築が上手な人は何をしているか。メンタルヘルス・コンサルタントの船見敏子さんは「ある歌手の取材で私が名刺を渡すと2秒で『とこぽん』とあだ名をつけられた。私はその一瞬で緊張感がほどけ、まるで古くからの友人と話している錯覚に陥りながら、楽しくインタビューすることができた」という――。 ※本稿は、船見敏子『結局、いいかげんな人ほどうまくいく』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
出会って2秒で「とこぽん」と呼ばれた私の心境
あなたは人と出会ったとき、どのタイミングであだ名で呼び始めますか?
いつまでも苗字にさん付けだとよそよそしい感じがするけれど、かといってあまりに早い段階だと失礼だし……。意外と悩ましいものですよね。
ある歌手の取材をしたときのこと。私が名刺を渡すと、その人はそれを手に取るやいなや、こう言い放ちました。
「とこぽん!」
私の名前をモジってあだ名をつけたのです。その間、わずか2秒。
その人は、人をあだ名で呼ぶことで有名でしたが、出会ってすぐにあだ名をつけられるなんて。私は驚き、戸惑いました。
でも、感激し、とても嬉しくて、思わず「ありがとうございます! 嬉しいです!」と、大きな声で答えていました。
もしかすると、これは彼のテクニックなのかもしれません。というのも、「ネームコーリング」という、心の距離が縮まる心理的効果があるからです。