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出産を機に仕事はどうする?ママたちが辞める、続けるを選んだ理由
制度や手当など、決めるためのポイント
妊娠をして、出産を機に仕事を辞めるか、出産後も仕事を続けるか迷うママもいるのではないでしょうか。今回は、仕事を辞めた、仕事と子育てを両立させたそれぞれの理由とその決断についてどのように感じているか、退職と継続を判断するポイントや復職のタイミングについて、体験談を交えてご紹介します。
出産を控える働くママの悩み
出産を控えて働いているとき、出産を機に退職をするか、出産後も仕事を継続するかなどについて考えることがあるかもしれません。働くママたちに出産後の仕事の悩みや不安について聞いてみました。
「さまざまなことを考えると出産を機に仕事を辞めようかなと思うのですが、私の収入がなくなって夫の給料だけで生活していけるのか不安です」(20代ママ)
「会社から復職を進められていますが、責任もありハードな職種なので、仕事と家事が両立できるか不安で悩んでいます」(30代ママ)
出産を控えるママたちは、退職をして収入が減ることや、復帰をして仕事と育児が両立できるかが気になるようです。出産を機に仕事を辞めたママ、出産後も仕事を続けたママたちは、どのような理由でそれぞれの選択をしたのでしょうか。
出産後に仕事を辞めた理由
出産を機に仕事を辞めたママに、仕事を辞めた理由と今思うことを聞いてみました。
子どもとの時間を大切にしたい
「子どもと密に関われる時間は何事にも代えられないと思い、退職の道を選びました。子どもとすごせる時間を大切にしながら、子どもの成長を身近で感じられることに喜びを感じています」(30代ママ)
子どもとの時間を尊重したいという理由で会社を退職したというママもいるようです。子どもの初めてできたことに立ち会えた瞬間は宝物だというママの声もありました。
子どもやママの体調を考えて
「子どもが体調を崩したら仕事を休まなければいけない懸念や、私自身子育てと仕事を両立できるかの不安があったので、思い切って仕事を辞めました。気持ちの面でも体調の面でも、余裕を持って子育てと家事ができています」(20代ママ)
子どもの体調やママの体力が心配なことから、仕事を辞めたというママもいるようです。子どもや自分が体調を崩しても、仕事に迷惑がかからないので気負わずにすむというママの声もありました。
出産後に仕事を続けた理由
出産後も仕事を続けたママに、仕事を続けた理由と今思うことを聞いてみました。
仕事が楽しい
「憧れの職に就くことができて仕事が楽しく、積み上げてきたキャリアを手放すのも惜しいので、育休後に復職することを決めました。子どもが1歳半になったタイミングで復帰しましたが、仕事と子育てを両立することで生活のバランスがうまくとれているように思います」(40代ママ)
仕事へのやりがいや積み上げたキャリアを考慮して、出産後も仕事を続けたというママもいるようです。職場で家族以外の人と話をすることが育児の息抜きにもなったというママの声もありました。
安定した収入を得たい
「マイホームの購入や子どもの進学費用なども考えて安定した収入を得たいと思い、子どもが1歳を迎えるタイミングで復職する方向で職場と話を進めました。一定の収入があると安心感があり、将来のための貯金にも少しずつまわせています」(30代ママ)
金銭面を考えて復職をしたというママもいるようです。マイホーム資金や子どもの進学費用、下の子の出産費用に向けてなど、ある程度のお金を確保しておきたかったというママの声がありました。
辞めるか続けるか決めるときのポイント
出産を機に仕事を辞めるのか続けるのかを決断するには、どのようなことが判断材料になるのでしょう。判断するポイントになったことをママたちに聞いてみました。
仕事の状況
「私の職場は働くママに理解があり、産休や育休を取得して復帰している先輩ママさんも多くいたので、仕事の継続を決めました。産休に入る前には、先輩ママさんたちに妊娠出産で必要なものや復帰のタイミングなどを相談させてもらいました」(20代ママ)
「ギリギリの人数で仕事を回していたため、子どもの体調不良などで私が会社を休むときなどの調整が難しいかもしれないと思いました。キャリアもあったので会社は復職を進めてくれましたが、子どもが小さいうちは時間や気持ちにゆとりを持とうと思い、退職を決意しました」(40代ママ)
仕事の状況や職場の体制などを考えて仕事をどうしていくかを判断したというママもいるようです。職場復帰をする場合はどのような勤務体制や業務になるのかなど、事前に会社と相談できるとよいかもしれません。
利用できる制度
「産休と育休を取得すれば最低でも1年間は子どもといっしょにいられると捉え、子どもが1歳での復職を決めました。保育園の激戦区なので、もし保育園に入れなかったら子どもとすごせる時間が伸ばせるとポジティブに考え、保活も焦らずに進めました」(30代ママ)
厚生労働省の資料によると、働くママは産前6週間前から休める産前休業と、出産後8週間休むことができる産後休業を利用することができるそうです。
また、条件を満たせば、子どもが1歳になるまでの希望する期間を育児のために休業できる育児休業を利用することもでき、保育所に入れないなどの要件を満たす場合は、最長で子どもが2歳になるまで期間を延長できるそうです。
利用できる制度や要件は、会社の担当者に聞くなどして確認しておくとよいかもしれません。
支給される手当や給付金
「出産育児一時金があれば出産と入院費用もある程度まかなえると思い、仕事がハードだったこともあり退職しました。退職はしましたが、受給条件に該当したので出産手当金も受け取ることができました」(30代ママ)
「出産手当金や育児休業給付金での収入は大きいと考えて、育休後に復職することにしました。出産準備でベビーカーやチャイルドシートなど大きな金額のものも購入したので、後に手当金や給付金が入るのは助かりました」(40代ママ)
厚生労働省の資料によると、出産育児一時金とは、健康保険の加入者が出産したときに子ども一人につき一律42万円が受け取れる制度だそうです。
また、出産手当金とは、出産のために会社を休むことで給与が支払われない場合に支給される給付金のことをいうようで、条件を満たせば退職をしてももらえることがあるようです。
出産後も仕事を続ける予定のママは、育児のために仕事を休む期間に育児休業給付金を受け取ることができるそうです。
出産手当金、育児休業給付金の受給条件や受給額の目安は、厚生労働省のホームページを確認したり、会社の担当者に聞いたりするとよいかもしれません。
出産後の仕事をどうするかはじっくり考えて
出産を機に仕事を辞めるかどうかは、子どもとの時間や仕事のやりがい、両立が可能かどうかなど、何を優先させたいかによって選択肢や復職のタイミングが変わってくるようです。仕事の状況や利用できる制度、お金なども判断のポイントにしつつ、家族とも話しあうなどしてじっくり考えられるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2018年11月28日時点で作成した記事になります。