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妊娠しても仕事を続けるママたちへ。妊娠期間中の職場での働き方や気を付けること
妊娠後も仕事を続けるママにとって、妊娠前と同じように仕事をこなしていくのは体力的にも精神的にも辛いもの。妊娠初期のつわりに苦しみながらも仕事を続けた先輩ママたちの体験談を交え、今回は妊娠中のママの職場での働き方について考えてみました。
上司へ報告するタイミング
妊娠発覚後、上司への妊娠報告をいつするべきなのか悩むママも多いのではないでしょうか。体への負担が心配な立ち仕事であっても、長時間同じ姿勢が続く座り仕事であっても、妊娠発覚後は職場からの理解を得た上で、業務量や業務内容を調整してもらう必要があります。
妊娠発覚後も仕事を続けた先輩ママたちによると、7週目~8週目の妊娠初期の段階で上司へ報告したケースが1番多いようでした。
「かなりハードな職場環境だったので、仕事の量を調整してもらうためにも妊娠発覚時点の8週目で報告しました」
「初期の段階で全員に報告済みでした。予想以上につわりがひどく、仕事も休みがちだったので初期から言っておいてよかったです」
“周囲に報告するのは安定期に入ってから”という話しをよく聞きますが、妊娠期間中最も体へのリスクが高い初期の段階で報告しておくことにより、周囲も急な休みなどに柔軟に対応しやすくなるのかもしれませんね。
毎月変化していく体調の変化
妊娠後、ママの体は月ごとにどんどん変化していきます。妊娠初期~後期にかけての体調の変化は、仕事にどのような影響をもたらすのでしょうか?
妊娠4カ月
妊娠初期症状もだんだんと落ち着いてくる頃。しかし、体調は人によってさまざま。つわりがおさまったかと思えば、においに敏感になってしまったというママも多いようです。
「とにかくにおいに敏感で、仕事中も出勤の電車も辛かったです」
「職場の9割が男性で、男性のにおいで気持ち悪くなっていました」
仕事中は無理に我慢し過ぎず、適度に休憩することをおすすめします。
妊娠5カ月
お腹がどんどん大きくなっていき、いわゆる安定期と呼ばれる時期に入ります。体調が安定してきたからといって、長時間の立ち仕事や力仕事などは極力控えるようにしましょう。
妊娠6カ月
お腹が前にせり出しているのがはっきりとわかり、段々と胎動を感じ始める頃です。大きなお腹を支えようと、姿勢が悪くなって腰や背中に負担がかかりがちに。腰痛防止のためにも、仕事中は適度に体勢を変えたり、簡単なストレッチをするとよいでしょう。
妊娠7カ月
妊娠中期の最終月に突入します。貧血やお腹の張りに悩まされるママも多いようです。
「立ち仕事だったため、こまめに休憩してもすぐにお腹が張って大変でした」
お腹の張りは生理的なものもありますが、仕事中に張りを感じたら体に負担がかかっていると考えるようにしましょう。職場に横になれるスペースなどがあれば、遠慮せずに体を休めるようにして下さい。
妊娠8カ月
いよいよ妊娠後期に入ります。妊娠後期に入ると、より手足がむくみやすくなり、妊婦ならではのマイナートラブルも増えてきます。
「妊娠8カ月ぐらいのとき、腰と股関節が割れるように痛かった時期が。骨盤ベルトを使用していたが、通勤や移動が痛くて辛かったです」
妊娠後期は、予期せぬ妊娠トラブルで予定より早く産休に入るという可能性も考えられます。仕事の引継ぎなどがある場合は、なるべく早いうちから着手するよう心がけましょう。
妊娠9カ月
ママのお腹もかなり大きくなり、産休に入る目前です。妊娠初期のつわりのピークに次いで、この時期の仕事もかなり辛かったというママの声も多かったです。
「座るのがとにかくしんどかったです。冷えないためにと自分の席の所だけ空調が切られ、お腹の中がとにかく暑いのに!と思っても、みんなの善意を考え我慢していました」
あまりにも体調が優れない場合は無理せず、産前休暇前に有給休暇を消化するなど、休みの取り方を工夫してみて下さい。
先輩ママたちが語る、仕事中に気を付けていたこと
適度な休憩
「長時間の外出の際は、適度に休憩時間を。夏は特に気をつけていました」
「頻繁に休憩室に避難していました。初期のうちは申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、最後の方は復帰したら恩返しする、と割り切って考えるようにしていました」
妊娠中は仕事でも私生活でも、意識して休憩を取るようにした方がよさそうですね。
階段の上り下り
「事務職といえど、仕事中のちょっとした移動にも細心の注意を。絶対に転んではいけないと、階段は必ず手すりを使用していました」
妊娠中は突然の貧血など、予期せぬトラブルも考えられます。リスク回避のためにも、ささいなことにも注意することが大切です。
今だから思う、「もっとこうしていたらよかった」
「安定期に入り身体も慣れてきた頃から、普通に残業していました。早く家に帰ってゆっくりしていればよかった……と今になって思います」
「職場のメンバーのほとんどが単身者だったため、体調面など無理をしていました。もっと情報を積極的に仕入れていれば、会社への対応も工夫できたかもしれない」
「妊娠前と同じパワーで働ける!と過信するのではなく、腹八分目ぐらいにとどめて仕事をすればよかったです」
先輩ママたちに当時のことを振り返ってもらうと、多くのママが当時の自分を”頑張り過ぎていた”と感じるようです。妊婦でいられるのはおよそ10か月間という短い期間。仕事だけにとらわれ過ぎずに、お腹の中の我が子との限られた期間をかみしめる時間も大切なのかもしれませんね。
自分をいたわることを忘れずに
妊娠中も仕事を頑張るママは、身体的な面だけでなく、精神的にも辛い思いをすることがあるでしょう。特に妊娠初期の段階は、つわりがひどく会社を休みがちになることで自己嫌悪に陥ってしまうママも多いようです。
だからこそ、周囲に負けじと無理をしてしまうママが多いのかもしれません。けれど、赤ちゃんにとってのママは自分ただひとり。まずは母子ともに健康でいられるよう、自分自身をいたわることを忘れないようにして下さいね。