4歳の子どもがご飯を食べてくれない。ママたちが行なった工夫

4歳の子どもがご飯を食べてくれない。ママたちが行なった工夫

4歳の子どもとの食事の楽しみ方

2019.07.05

4歳の子どもの食事の量やご飯の食べ方が気になっているママやパパもいるかもしれません。幼児期の食事については、さまざまな悩みを抱えているママやパパがいるようです。今回の記事では、子どもがいつからご飯を食べるようになるのかなどの悩みやご飯を食べない理由、子どもにご飯を食べてもらうための工夫や楽しく食事をするためのポイントについて、ママやパパの体験談を交えてご紹介します。食事に関する親野智可等氏の取材記事もあわせてお伝えします。

4歳の子どものご飯についての悩み

4歳の子どものご飯の食べ方について気になっているママやパパもいるのではないでしょうか。4歳の子どものご飯に関する悩みを聞いてみました。

40代パパ
40代パパ

子どもが4歳になった頃からご飯を食べるのに時間がかかるようになったことが悩みです。食べないで残してしまうおかずもあり、栄養が足りているのか気になります

30代ママ
30代ママ

4歳になってもご飯をあまり食べないことが気になっています。用意したご飯をいつからしっかり食べるようになるのか、知りたいと思います

40代ママ
40代ママ

4歳の子どもが食事を後回しにして遊んでいるのが気になります。食べ始めても、食材をボロボロにして遊び食べになっていることもあります。食事できちんと栄養を補給できているのか心配です

子どもがご飯を食べないことで、いつから食べるようになるのかや栄養分が足りているのかなどが気になっているママやパパがいました。他には、4歳になるまではご飯をしっかり食べていた子どもが、ご飯を食べなくなった理由を知りたいという声もありました。

4歳の子どもがご飯を食べない理由

4歳の子どもがご飯を食べない理由にはどのようなことがあるのでしょう。ママやパパに考えていることを聞いてみました。


好き嫌いがはっきりしてきた

野菜
iStock.com/kuppa_rock
30代パパ
30代パパ

4歳になって子どもの好き嫌いがはっきりしてきたことが、ご飯を食べない理由ではないかと思います。3歳までは何でも食べていたのですが、4歳になった頃から納豆ごはんばかり食べていて、食べたくないものがはっきりわかるようになりました

20代ママ
20代ママ

離乳食から幼児食に移行してもよく食べていたのですが、4歳を過ぎた頃から好き嫌いがはっきりしてきました。歯ごたえが苦手な野菜は遊び食べのようにボロボロにして残しています

4歳くらいになると自分の好みの味つけや食感などがはっきりとしてくるために、嫌いなものを食べないこともあるかもしれません。一度食べた食材の歯ごたえが気に入らなかったようで、同じ食材を使った料理を食べなくなったというママの声もありました。


ご飯の量が多い

40代ママ
40代ママ

子どものご飯は私の半分くらいの量にしていますが、4歳の子どもには多いのかもしれないと感じています。特に納豆ごはんにするときにごはんを残してしまいます。最初はおいしそうに食べてくれるのですが徐々に食べ方が遅くなるので、途中でお腹がいっぱいになるのかもしれないと思います

4歳の子どもがご飯を食べないのは量が多いためかもしれないと考えているママがいました。子どもにご飯をお腹いっぱい食べてほしいと考えて多めに用意すると、食べきれずに残してしまうということもあるかもしれません。


お腹が空いていない

30代パパ
30代パパ

うちの子はご飯の時間になっても「お腹が空いていない」といって食事を後回しにすることがあります。昼間の運動が少ないことや、おやつが多いことでお腹が空かず、ご飯を食べないのかもしれないと思っています

昼間のすごし方やおやつの食べ方などでお腹が空かないために、ご飯を食べない子どももいるかもしれません。夕方帰宅してから食事の時間までにお腹が空いてしまい、少しおやつを食べたためにご飯を食べないことがあるというママの声もありました。

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4歳の子どもにご飯を食べてもらう工夫

4歳の子どもがご飯を食べないときには、どのような工夫をするとよいのでしょう。実際に、ママやパパが行なったことを聞いてみました。


調理方法や味付けを変えてみる

料理をする女性
iStock.com/Satoshi-K
40代ママ
40代ママ

子どもが好き嫌いなどでご飯を食べない場合は、調理方法を変えて子どもの様子を見るようにしています。4歳になった頃から茹で野菜が嫌いになったように感じたので炒めてみたところ「おいしいねえ」と言いながら全部食べてくれました

20代ママ
20代ママ

子どもが4歳になって好き嫌いが出始めたころ、味付けを変えて調理するようにしました。和風だったものにはコンソメを使ったり、卵焼きはケチャップをつけて食べるオムレツにしてみました

4歳の子どもが食べ物に好き嫌いが出てきたときには、調理方法や味付けを変えてみるのも工夫のひとつかもしれません。生のトマトを食べない子どものためにレモン汁を混ぜた醤油をかけたところ「また作ってね」と言いながら食べてくれたというママの声もありました。和風の味付けでは食べない場合、コンソメに変えたら食べたという声や、ケチャップなど子ども好みの調味料を使って食べるようにしたという声もありました。


ご飯の量を調整する

30代ママ
30代ママ

ご飯の量が多いために食べ残すのかもしれないと思い、おかずは大皿に盛って少しずつ子どものお皿に取り分けるように工夫してみました。すぐに食べ終わるためか、よくおかわりをして食べるようになりました

4歳の子どもが食べるご飯の量が気になる場合は、ビュッフェのように簡単に食べられる量をお皿に盛ってみるのもよさそうです。お皿に盛られたおかずがなくなったのを見て、もう少し食べたいと思う子どももいるかもしれません。


子ども好みのメニューにする

30代ママ
30代ママ

4歳頃のあまりご飯を食べなかった時期は、子ども好みのメニューにさまざまな食材を混ぜて栄養分を取れるようにしていました。ペンネが好きだったので、ペンネに野菜をたっぷり入れたトマト料理をかけたり、チャーハンにみじん切りにしたにんじんやねぎなどを入れたりしました

40代ママ
40代ママ

ご飯を食べなかった時期は、こちらのイライラが溜まらないように子どもが好きなものばかり出していました。サンドイッチやミートドリアなど洋食メニューが好きだったので、いろいろな洋食メニューを作っていて、コンソメが欠かせませんでした

30代パパ
30代パパ

食べられるものだけでも食べてほしいと食事のときに一品は子ども好みのメニューを出していました。栄養分は気になりましたが、ポテトフライなどの揚げ物も食べさせていました

40代ママ
40代ママ

特に食事の量が少ない朝食のときは、お菓子風のメニューで楽しく食べられるようにしました。じゃがいもをスナック風にしたり、野菜ペーストを混ぜこんだラスクも作ったりしました

4歳の子どもがご飯を食べないとき、子ども好みのメニューを作ったというママの声もありました。ママたちが作ったメニューを見ると、お菓子風メニューも栄養分を補給できるようさまざまな工夫をしているようでした。ほかにも手づかみで食べやすいサンドイッチ、子どもが好きな味付けのミートドリアやドライカレーもおすすめだというママもいました。


日中の活動を見直す

40代パパ
40代パパ

子どものご飯の食べ方が気になったので日中の運動量などを見直してみました。保育園から帰ると部屋のなかで静かにすごしているようなので、夕方外に出ていっしょにかけっこやボール運動をしたところ「お腹が空いた」とご飯をおいしそうに食べるようになりました

ご飯を食べない子どもの日中のすごし方を見直そうと考えたパパがいました。4歳くらいになって子どもに体力がついてきたと感じた場合は、ご飯の前にいっしょに体を動かしてみるのもよいかもしれません。

子どもと楽しく食事をするためのポイント

4歳の子どもがご飯を食べない場合は、食事を楽しむことを考えてみてはいかがでしょう。ママやパパに子どもと楽しく食事をするためのポイントを聞いてみました。


子どもといっしょにご飯を作る

30代ママ
30代ママ

4歳になってご飯を食べないことが気になったので、食事に興味をもてるように子どもといっしょにおかずを一品作ることにしました。食卓に自分が作った料理が並ぶと嬉しく感じるらしく、たくさん食べてくれるようになりました

40代ママ
40代ママ

4歳になって食べムラが目立つようになったため、簡単なメニューを一緒に作って食事に興味が持てるようにしました。よく作っていたのは、にんじんスティックです。にんじんをスティック状に切って、マヨネーズなど子ども好みの調味料をつけて食べていました。他にも卵焼きやチャーハンも手伝ってもらいました

ママやパパといっしょに作ったご飯が並ぶと、それまで食事に関心のなかった子どもも興味をもって食べるようになるかもしれません。おいしくできたことを褒めたら、子どもが「ママもパパもいっぱい食べてね」と勧めてくれたというパパの声もありました。


楽しく食事をする環境を整える

40代パパ
40代パパ

4歳の子どもといっしょにご飯を食べるときには、子どもにわかる話題などで楽しい雰囲気をつくるようにしています。保育園であったことやママのお手伝いをがんばったことなどを感心しながら聞いていると、いつのまにかご飯を食べ終わることがあります

家族で楽しく食事する環境を整えたというママやパパの声もありました。食事の時間に子どもを中心とした話題で会話がはずめば、ご飯をパクパク食べてくれることもあるようです。家族が笑顔で食事をすることで、料理も一層おいしく感じられて、子どもの食欲も増すかもしれませんね。

厚生労働省の資料を見ても、日中の活動や食事の時間を見直したり、子どもと一緒に食事作りをしたり、楽しく食事ができる環境づくりなど、ママやパパが行っていた工夫と同様のポイントが記載されています。

出典:「楽しく食べる子どもに」/厚生労働省

専門家が考える「好き嫌いと食事のコミュニケーション」

ここで、教育評論家の親野智可等氏の取材記事を一部ご紹介します。

「親子にとって食事はコミュニケーションの場であり、家族の絆を深めるうえでも大切です。(中略)食事の時間が楽しい時間であることを何よりも優先して、少食の子ほど楽しいコミュニケーションを意識しましょう。」

親野智可等氏は、食事のマナーや好き嫌いは、そこまで気にしないで「楽しい食卓」になるようなコミュニケーションが重要だと述べています。

食事のマナーや好き嫌いは二の次でいい。「楽しい食卓」を最優先する子育ての効果とは

ご飯を食べない理由を探し工夫してみよう

食事をする男の子とママ
iStock.com/monzenmachi

今回の記事では、4歳の子どもがいつからご飯を食べるようになるのかなどの悩みやご飯を食べない理由、子どもにご飯を食べてもらうための工夫や楽しく食事をするためのポイントについて、ママやパパの体験談を交えてご紹介しました。

幼児期の食事については、さまざまな悩みを抱えているママやパパもいるのではないでしょうか。4歳の子どもがご飯を食べないときに、調理方法や食事の量、昼間のすごし方を見直すなどの工夫をしているママやパパがいました。子どもがご飯を食べないことが気になった場合は、食べない理由やいつから食べなくなったかを考えてみると対応できるかもしれません。

食事の時間には子どもの一日の様子を聞きながら、家族で楽しくご飯を食べることができるとよいですね。食事に関する親野智可等氏の取材記事もあわせてチェックしてみてくださいね。

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