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離乳食でおやきはいつから?中期からOKの手づかみ食べレシピも紹介
じゃがいもや豆腐、ご飯などを使ったおやきの作り方
離乳食後期~完了期になると、そろそろ手づかみ食べができるおやきを作りたいと考えるママは多いのではないでしょうか?後期・完了期といっても、まだまだ嚙む力は未熟ですので、「具体的にいつから食べさせていい?」「固さはどれくらい?」など悩んでしまうママもいるかもしれませんね。そこで離乳食のおやきはいつから食べることができるのか、基本のおやきレシピやじゃがいもや豆腐を使ったアレンジレシピなどをご紹介します。
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離乳食のおやきはいつから食べていいの?
離乳食のおやきをいつから赤ちゃんに食べさせていたのか、ママたちに聞いてみました。
30代ママ
30代ママ
離乳食完了期に、赤ちゃんが手づかみで食べやすいように細めに形を整えたじゃがいものおやきを作っていました。
30代ママ
おにぎりを平たくして焼いたご飯おやきを離乳食完了期によく作っていました。手づかみをしながらおいしそうに食べていたのでよかったです。
離乳食におやきを用意したタイミングはそれぞれで異なるようでしたが、赤ちゃんが手づかみ食べできるようになる離乳食後期や完了期におやきを作っていたママがいました。食材や柔らかさ、赤ちゃんの咀嚼する力によっては様子を見ながら中期からあげることも可能のようです。
歯がない赤ちゃんでもおやきは食べられる?
歯がない赤ちゃんでもおやきを食べることができます。というのも後期~完了期の離乳食の固さは、歯ぐきでつぶせるバナナや肉団子くらいの固さが目安となります。食材の茹で加減や焼き加減などに気をつけることで、歯がない赤ちゃんでもおやきを楽しむことはできますよ。初めておやきをあげるときはのどに詰まらせたり咀嚼せずに飲み込んでしまったりしないよう、注意深く見守りましょう。
離乳食後期~完了期の進め方
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離乳食後期~完了期になると、離乳食を作ることや食べさせることに慣れてきたママもいるでしょう。離乳食を進めるなかで食べ物の好き嫌いが出てきたり、そのときによって食べる量にムラがあるなど、新たな悩みが出てくることもあるようです。
まずは、基本的な離乳食後期~完了期の進め方について、厚生労働省の資料を参考にご紹介します。
離乳食後期~完了期はいつから?
厚生労働省の資料によると、生後9カ月から生後11カ月ごろが離乳食後期、生後12カ月から18カ月ごろまでが離乳食完了期とされています。1日3回の食事リズムを意識しながら生活リズムを整えてきましょう。
量の目安
離乳食後期~完了期の1回あたりの食事量の目安は以下の量とされています。
穀物:全がゆ90g~軟飯・ご飯80g
野菜・果物:30g~50g
魚:15g~20g
肉:15g~20g
豆腐:45g~55g
卵:全卵1/2個~2/3個
乳製品:80~100g
穀物はⅠ類の炭水化物素材、野菜や果物、きのこ類はⅡ類のビタミン、ミネラル素材、魚、肉、豆腐、卵乳製品はⅢ類のタンパク質素材と分類されます。おやきには、豆腐や野菜、卵や果物などさまざまな食材を取り入れられるので、使う食材に合わせて1回あたりの食材のバランスを考えれられるとよいでしょう。
またこのころは赤ちゃんによって食べる量に差が出てくるタイミングでもありますので、上記はあくまでも目安と考え、赤ちゃんが無理なく食べられる量を食べさせてあげることも大切です。
おやきにはたくさんの食材を混ぜられますが、新しい食材を入れる際は小さじ1杯からなど赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ試しましょう。
固さの目安
離乳食後期~完了期の固さの目安は、歯ぐきでつぶせるバナナ~肉団子くらいの硬さとなります。おやきを作るときは小麦粉や片栗粉などのつなぎの量を調整しながら赤ちゃんが食べやすい固さに調整してあげましょう。
子どもの離乳食で困ったこと
厚生労働省が出している資料の中で離乳食で困ったこととして、以下のような内容が挙げられています。
・作るのが負担・大変/33.5%
・もぐもぐ、かみかみが少ない(丸のみしている)/28.9%
・食べる量が少ない/21.8%
・食べものの種類が偏っている/21.2%
・食べさせるのが負担、大変/17.8%
・食べるのをいやがる/15.9%
・食べる量が多い/5.5%
・作り方がわからない/5.3%
(回答数:1240)
離乳食を作ることが大変、食べるものの種類が偏っていると感じているママは多いようです。編集部でも同じような意見があがることが多々ありました。離乳食完了期になり、食べられる食材が増えることによって、レシピに迷うこともあるかもしれません。
離乳食におやきを取り入れるメリットは?
おやきが離乳食にぴったりと言われる理由としては、主に以下の要素があります。
手づかみ食べで「食べることの楽しさ」を知ることができる
離乳食後期~完了期は手でさまざまなものをつかむことで運動機能を向上させたり五感を刺激したりする時期でもあります。おやきは赤ちゃんの手の大きさに合わせて作りやすく、ボロボロと崩れることも少ないため手づかみ食べにはぴったりのごはんの1つ。「うまく食べられた!」という経験をさせてあげやすいため、食べることの楽しさを知るきっかけにもなりやすいと言われています。
離乳食でも栄養をたっぷり入れられる
離乳食後期~完了期は食べられる食材が増える一方、なかなかなじみのない食材やどう使ったらいいかわからない食材もあるのではないでしょうか?おやきには比較的どんな食材も入れられるため、普段取り入れづらい食材にチャレンジしやすいのも魅力です。おやき一品で栄養たっぷりのごはんにすることも可能ですよ。
スプーンやフォークを使うための準備ができる
先ほども述べたとおり、手づかみ食べには運動機能を向上させる効果があります。これは後にスプーン食べやフォーク食べをスムーズに始めるための前準備にもなります。最初はうまく食べることができずぐちゃぐちゃにしてしまったり、こぼしたりすることも多いですが、おおらかな気持ちで見守ってあげることが大切です。
基本のおやきの作り方
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基本的にはどんな食材も入れられますが、食材をまとめる際は片栗粉や小麦粉を使用するのがおすすめです。ただし、粉類が多いと赤ちゃんが食べづらくなってしまうため、あくまでも食材がまとまればOKと考えるのがいいでしょう。じゃがいもなどでんぷん質が多い食材を混ぜる場合、粉類は必要がないこともあります。もちっとさせたい場合は片栗粉、サクッと軽い仕上がりにしたい場合は小麦粉と使い分けるといいですよ。両方を混ぜて使用することも可能です。野菜など水分量が多い食材の場合、水は必要ありません。
また、このころの赤ちゃんは消化機能が未熟なので焼くときに油は必要ありませんが、こげやすかったりパサパサする場合は必要に応じて少量のみ使用しても大丈夫です。こげないように弱火でじっくり食材に火を通しましょう。
小麦アレルギーの子はオートミールもおすすめ
おやきを作る際のつなぎとしては片栗粉や小麦粉が一般的ですが、アレルギーなどにより使用できない場合もあるでしょう。そんなときはオートミールを使用するのがおすすめです。たくさんの種類がありますが、最初から細かく砕いてある「インスタントオーツ」または「クイックオーツ」を使うといいですよ。オートミールは食物繊維が豊富ですので、便秘がちな赤ちゃんにもおすすめです。初めて使用する場合は少しずつ試してみましょう。
手づかみ食べにぴったりの離乳食簡単レシピ
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野菜やたんぱく質を取り入れられるおやきの手軽なレシピを紹介します。赤ちゃんの好みやアレルギーなどに応じて食材を変えてもOKです。離乳食完了期はもちろん、離乳食中期から使用できる食材を使用していますので、赤ちゃんの食べる能力に合わせて大きさなどを工夫しながらぜひチャレンジしてみてください。
かぼちゃとおからのおやき
- かぼちゃはワタを取り除き、電子レンジで加熱してやわらかくする。
- やわらかくしたかぼちゃ約250gをつぶし、おから30g、片栗粉大さじ1、粉チーズ少々を混ぜ合わせる。
- 形を整えて焼き色がつくまでじっくり焼く。
野菜を取り入れたい場合は、細かく刻んだほうれん草などを加えてもよいでしょう。かぼちゃをじゃがいもに変えてもおいしいおやきが作れそうです。
納豆ご飯おやき
- ご飯を炊き、納豆1パックにお湯をかけて粘りをとって刻む。
- ご飯と納豆を混ぜ合わせてフライパンで焼く。
ひきわり納豆を用意すると刻まずに調理できるので時間短縮にもなるでしょう。卵かけご飯のおやきや、かぼちゃやさつまいもをご飯に混ぜたおやきなど、ご飯を使ったおやきのアレンジレシピはさまざまあるようでした。
じゃがいもとコーンのおやき
- じゃがいもを切り、やわらかくなるまで茹でる。
- じゃがいもをつぶし、コンソメ顆粒10gを混ぜる。
- じゃがいもとコーン大さじ2、片栗粉小さじ2を混ぜ合わせる。
- 形を整えて焼き色がつくまでじっくり焼く。
生地の固さを見ながら片栗粉の量を調節しましょう。生地の中に粉チーズを入れてもよいかもしれません。
バナナと豆腐のおやき
- 小麦粉30gときなこ大さじ1を混ぜる
- 豆腐30gと、バナナ1本をつぶしたものを1に入れて混ぜ合わせる。
- 形を整えて焼き色がつくまでじっくり焼く。
味がたんぱくでいろいろな食材と合わせやすい豆腐はおやきを作るときの鉄板食材の1つ。組み合わせる食材によっては片栗粉や小麦粉がなくても、豆腐だけでまとまりますよ。
おやきは野菜だけでなく、果物を取り入れることもできます。果物を使った甘いおやきはおやつとしても楽しめるため、なかなか食が進まない子にもおすすめです。またごはんや細かく刻んだうどんを入れれば主食として取り入れることも可能です。好きな食材をうまく組み合わせて、オリジナルレシピを楽しんでみてくださいね。
忙しいママ必見!おやきを時短調理する方法
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おやきにはごはんやお肉、野菜などさまざまな食材を混ぜ込めるため、工夫次第で万能食にもなります。疲れたときや時間がないときなど、いざというときのために栄養満点のおやきを時短で作る方法を紹介します。
ベビーフードにプラスαで栄養満点に
離乳食は食材を細かく刻んだり、柔らかく煮たりする必要があるためどうしても手間や時間がかかりがちです。市販のベビーフードを使用することで、食材の下ごしらえや味付けの工程をカットできるため、時短になりますよ。ベビーフードに直接小麦粉や片栗粉、ごはんをまぜフライパンで焼くだけでおいしいおやきの出来上がりです。
対象の月齢が過ぎてしまい余ってしまったベビーフードを有効活用することもできますよ。
冷凍保存もOK!時間があるときにストックするのがおすすめ
おやきは冷凍保存することも可能です。おやきを冷凍するときは粗熱がとれてからラップにつつみ、フリーザーバッグに入れてなるべく空気に触れないようにしましょう。解凍するときは必ずレンジやフライパンで中心部までしっかり加熱するのが大切です。
手づかみ食べで「自分で食べる楽しさ」を教えてあげよう
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離乳食のおやきをいつからあげたのか、時期についてはそれぞれで異なるようでしたが、赤ちゃんが手づかみ食べできる離乳食後期や完了期ににおやきを用意していたママが多くいるようです。赤ちゃんの様子を見ながら離乳食中期から取り入れたというママもいました。
離乳食完了期は食べられる食材がぐっと増える時期でもあります。じゃがいもや豆腐、ごはんなどさまざまな食材を使ったおやきレシピを活用しながら、たくさんの味を楽しめるとよいですね。
手づかみ食べをさせたかったので、離乳食後期ごろにかぼちゃや大根を使ったおやきを用意しました。