赤ちゃんの育児に毎月いくらかかる?費用の平均金額や節約方法を紹介

赤ちゃんの育児に毎月いくらかかる?費用の平均金額や節約方法を紹介

2017.11.22

待ちに待った子どもの誕生はうれしいけれど、子育て費用はどんなものにいくらお金がかかるか気になるママやパパは多いでしょう。0歳児の赤ちゃんのお世話にはさまざまな費用がかかります。今回の記事では、0歳児を対象として毎月かかる費用の平均金額や内訳などをご紹介します。育児にかかる費用のひとつの目安として参考にしていただけたらと思います。

毎月かかる育児費用

赤ちゃんのお世話に毎月どれくらいの子育て費用がかかるのか気になるママもいるでしょう。赤ちゃんのお世話にはさまざまな費用がかかります。

一方、国や健康保険から受け取れるお金もあります。

今回の記事では、赤ちゃんのお世話をするにあたって準備するもの、かかる費用と受け取れるお金についてご紹介します。

まずは、毎月かかる費用について見てみましょう。


赤ちゃんに毎月いくらお金がかかる?

厚生労働省の資料によると、0歳児にかかる年間の平均金額は506,000円のようです。つまり、月の平均額は42,166円です。

ただし、ご紹介した厚生労働省の資料の年間費用は平成20年のデータのため、物価高騰などによりさらに毎月の費用は上昇しているようです。どのようなものにお金がかかっているか、内訳も見てみましょう。

  • 生活用品費
  • ベビー用品費
  • 被服費
  • 食費
  • 教育費
  • お祝い行事関連費用
  • 貯蓄、保険関連費用

内訳の中でも、おむつ代やミルク代などの生活用品費が高い割合を占めるといわれています。

以下で、生活用品費や被服費についてそれぞれ詳しく見てみましょう。

出典:「子育て世帯の就労状況及び経済的負担等に関する資料」/厚生労働省

赤ちゃんのオムツ代

赤ちゃんの必須アイテムの1つオムツ。0歳児のうちは1日平均で紙オムツだと10枚近く必要な場合もありますよね。

以下に、平均的な価格を元に1カ月にかかるオムツやおしりふきなどオムツ代としてかかる費用をご紹介します。新生児用と、新生児以降のオムツのサイズで値段も変化します。たった300円の差と思う人も多いかもしれませんが、1年で考えると育児費用は結構な差になります。

育児にかかる費用
TierneyMJ/Shutterstock.com
  • 新生児:14円(オムツ1枚の価格)×10(1日の使用枚数)×30(1カ月)=4200円
  • 新生児以降(Sサイズ、Mサイズが同価格として算出):15円(オムツ1枚の価格)×10(1日の使用枚数)×30(1カ月)=4500円
  • おしりふき(1カ月1パック使用):100円

赤ちゃんのミルク代

赤ちゃんにとって必須のミルク。母乳が出るかどうかにより値段は異なりますが、今回は完全ミルク育児の場合の1カ月に必要なミルク代をシミュレーションします。なお、粉ミルクや哺乳瓶、消毒液は平均的な価格を元に算出しています。

  • 粉ミルク2000円×2※=4000円

※月齢によってミルクの消費量は異なりますが、2缶として算出

  • 哺乳瓶:1700円(1本分の価格)×2(洗い替え)=3400円
  • 哺乳瓶消毒液:700円

その他にかかる赤ちゃんの生活費

ここまで赤ちゃんに必要な生活費を見てきましたが、上記の生活費以外にも、光熱費などのお金もかかります。ミルクを作るときのガス代やエアコンを使用した場合の電気代などが赤ちゃんとの生活で必要になるでしょう。

ママの中には赤ちゃんとの生活で思ったよりも生活費が上がっていたという声もあるようです。出産してから、生活費の見直しをしたママは多いようです。


赤ちゃんの被服費

0歳の赤ちゃんが汗をかいたら肌着はこまめに取り換えてあげたいもの。また、ミルクを吐くなどで肌着は汚れやすいので、洗い替えの分も考えてある程度の数が必要となります。

また、夏は短肌着と長肌着のみで十分すごせますが、それ以外の季節は肌着の上に着る衣服が必要になってきます。サイズアウトした場合のために、生後3~4カ月以降はサイズ違いの準備も必要になってきます。お出かけする場合は、寒暖差に対応できるよう、赤ちゃんをくるむことができるおくるみが1枚あると便利です。

以下に、一般的な価格を元に被服費用を計算してみました。

【新生児】

  • 短肌着:700円(1枚の価格)×3(洗い替え)=2100円
  • コンビ肌着:700円(1枚の価格)×3(洗い替え)=2100円
  • カバーオール:2000円(1枚の価格)×3(洗い替え)=6000円
  • 靴下:300円(1足の価格)×3(洗い替え)=900円

【新生児以降】

  • 短肌着:700円(1枚の価格)×3(洗い替え)=2100円
  • コンビ肌着:700円(1枚の価格)×3(洗い替え)=2100円
  • カバーオール:2000円(1枚の価格)×3(洗い替え)=6000円
  • おくるみ:2000円(1枚の価格)
  • 靴下:300円(1足の価格)×3(洗い替え)=900円

※新生児以降の価格はサイズ50~70の平均値

育児費用のシミュレーション

育児費用のシミュレーションの結果、月平均の費用は新生児で9,000円、新生児期以降で9,300円と意外にも高め。また、オムツ費用は、子どものオムツが外れるまで継続的に必要な費用となります。

【新生児】

オムツ4200円+おしりふき100円+ミルク4700円(ミルク、消毒液含む)=9000円

【新生児以降】

オムツ4500円+おしりふき100円+ミルク4700円(ミルク、消毒液含む)=9300円

子育て費用の工夫・節約方法

出産や赤ちゃんのお世話をするにはさまざまなものを準備する必要があり、お金がかかります。ママたちはどのような工夫・節約方法をしているのでしょうか?

ママたちに体験談を聞いてみました。


親戚などからのお祝い金を活用する

20代ママ
20代ママ

ベビー用品は親戚の方からいただいたお祝い金を使って準備しました。金額が大きなものも買うことができて良かったです。

親戚などからもらった出産のお祝い金を活用したというママの声がありました。ベビーカーやベビーベッドなど金額が大きいものも買うことができそうですね。


友人からおさがりをもらう

30代ママ
30代ママ

ベビー用品や赤ちゃんの洋服は、友人からおさがりを譲ってもらいました。たくさんもらったので、しばらくはおさがりを活用していました。

友人からもらったおさがりを活用していたママもいるようです。ベビー用品や赤ちゃんの洋服は使える期間が短いため、おさがりをもらえると節約になるかもしれませんね。


フリマアプリでベビー用品を購入する

20代ママ
20代ママ

ベビー用品は実際に使って見ないと、赤ちゃんに合っているか合っていないかがわからなかったので、フリマアプリで安くなっているものをまとめ買いしました。

ベビー用品や洋服をフリマアプリで購入したというママの声もありました。フリマアプリではさまざまなベビー用品が売られていて、まとめ買いをすることもできるようです。

試しに使ってみたいベビー用品などは、フリマアプリを使うといいかもしれません。


図書館や子育て支援センターなど公共施設を活用する

30代ママ
30代ママ

赤ちゃんに読んであげたい絵本や遊ばせたいおもちゃは、図書館や子育て支援センターなどに試しに行きました。実物を見て赤ちゃんの反応を見て、買うかどうか決めていました。

ベビー用品や絵本が必要かどうか判断がつかないとき、図書館や子育て支援センターなどの公共施設を活用したママもいるようです。

外出するとママの気分転換にもなりそうですね。


ママたちの失敗談

40代ママ
40代ママ

赤ちゃんを寝かせるのはベビーベッドだと思い、大きいものを購入しましたが使う期間がとても短く、ベビー用品置き場になってしまいました。

ママたちに失敗談を聞くと、ベビー用品を準備したが意外と使わなかった、使う期間が短かったという声が聞かれました。

どれくらい使うのかわからないベビー用品は、レンタルやフリマアプリなどを活用しているママもいるようです。

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出産に関する費用や受け取れるお金

ここからは、出産にかかる費用や受け取れるお金などの制度についてご紹介します。出産に関する費用は、国民健康保険や会社の健康保険から出産育児一時金が支給されます。会社の健康保険に加入している場合には、出産手当金が受け取れることもあるようです。

それぞれの制度について、詳しく見てみましょう。


出産育児一時金を超える額は自己負担

赤ちゃんを出産する際の出産費用についてご紹介します。出産するときにどれくらいのお金が必要なのか心配なママやパパもいるでしょう。

厚生労働省の資料によると、令和5年度の出産費用の全国平均は489,802円円だったようです(室料差額、産科医療補償制度掛金、その他の費目を除きます)。

出産した施設別に平均金額を見てみると、公的病院が427,561円、私的病院が506,572円、助産所を含む診療所が513,921円です。

出産費用は、年々増加傾向にあるため、健康保険や国民健康保険から支給される出産育児一時金が2023年4月より42万円から50万円に増額されています。つまり、出産費用については50万円以内であれば出産育児一時金でまかなうことができ、窓口での支払いは無料になります。個室を利用したり、ママや赤ちゃんの体調によって入院が延びて50万円を超えた差額分を負担する必要があります。

出典:「出産費用の状況等について」/厚生労働省
出典:「出産育児一時金の支給額・支払方法について」/厚生労働省

出産手当金が受け取れることも

ママが会社などの健康保険に加入している被保険者の場合、出産育児一時金とは別に、健康保険から出産手当金が支給されます。出産手当金の制度や手続き、支給額については、会社の健康保険組合に確認してみましょう。


帝王切開で出産した場合

帝王切開で出産した場合、民間の医療保険から給付金が受け取れることがあるようです。医療保険に被保険者として加入している場合は、加入している保険会社に問い合わせてみるといいかもしれません。なお、給付金には請求期限があるため、早めに手続きを行いましょう。

ただし、加入している保険や契約内容によっては給付金の対象にならないこともあるようなので、注意が必要です。


赤ちゃんに医療費はかかる?

乳幼児の医療費は、各市町村が医療費の援助をしているところが多いようです。小学生までは医療費が無料、中学生までは自己負担ゼロなど市町村によって制度の内容が異なります。住んでいる市町村のホームページなどで乳幼児の医療費助成制度を確認してみましょう。

最初にかかる育児費用

ベビーベッドなど最初にかかる大きな育児費用の合計は、新品購入する場合、10万円近くにものぼります。おさがりをもらうなどすることで、育児費用の節約も可能ですが、新品にこだわる場合は、この程度の育児費用が必要であると念頭に入れておきましょう。


ベビーの寝具

ベビーの寝具

ベビーカー

ベビーカーにかかる費用

育児にかかる費用をシミュレーションしよう

費用のシミュレーション
TierneyMJ/Shutterstock.com

今回の記事では、0歳児を対象として毎月かかる費用の平均金額や内訳などをご紹介しました。赤ちゃんや子どもの子育て費用にはさまざまなものがあり、家計への負担も大きいでしょう。

ママたちは、

子育て費用として、赤ちゃんとの生活費だけでなく、これから教育費などさまざまなお金がかかります。特に教育費は長い期間で大きな金額を払う必要があるため、赤ちゃんのうちにどんな準備ができるかママとパパで話し合っておくとよいかもしれません。

0歳の育児に必要なものは、前もって手配できる品も多いため、出産前に準備するのもおすすめ。賢くコストを抑えて赤ちゃんとの生活を楽しみたいですね。

2017.11.22

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