こちらの記事も読まれています
一升餅のお祝いは切り餅で代用できる?パンや米リュックセットなどを使った体験談
お祝いが終わったあとはどうする?
一升餅のお祝いをするとき、一升餅ではなく他のもので代用できないかと考える方もいるのではないでしょうか。今回の記事では、今回の記事では、パンや大福、切り餅などの一升餅の代わりに用意したものやお祝いの仕方、お祝いが終わった後の一升餅はどのようにしていたかなど、体験談を交えて紹介します。
一升餅とは
一升餅とは、満1歳の子どもの誕生日をお祝いする行事で用いられる大型のお餅です、一升分のもち米で作った餅を丸餅やのし餅に成型したものに『寿』の文字や子どもの名前を入れたものなどさまざまな種類があるようです。お餅の『一升』と『一生』の語呂あわせで「一生食べ物に困らないように」など子どもの幸福と健やかな成長を祈願する意味があると言われています。
一升餅は用意した?
一升餅のお祝いをするときに、保護者がどのようなものを用意したか聞いてみました。
「和菓子店で、子どもの名前入りの一升餅を作ってもらいました」(20代ママ)
「上の子2人のときに一升餅でお祝いをしたので、3人目は気分を変えたいと思い、インターネットで一升餅の代わりとなるものを調べて注文しました」(30代ママ)
一升餅のお祝いをするときに、一升餅の代わりとなるものを用意した方もいるようです。そこで、一升餅の代わりとなるものを選んだ保護者に、どのようなものを用意したかやお祝いの仕方などを聞いてみました。
【ほかのお餅で】一升餅の代用アイデア
一升餅は大きくて重いのと、お祝い後に食べるのが難しいのが難点と言えるかもしれません。そんな一升餅の代用品として、ほかのお餅を準備した保護者にアイデアを聞いてみました。
ミニ丸餅
「大きな一升餅ではなく、ミニ丸餅を一升餅と同じ重さになるよう10個に小分けして用意しました。1つ1つのお餅に『寿』の文字を入れてもらいました」(30代ママ)
大きな一升餅ではなく、小さなサイズのミニ丸餅を用意したという声が聞かれました。また小分けの丸餅を注文する際は紅白餅にして、片方に寿文字、もう片方に名前を入れてもらったという方もいるようです。行事のあとは内祝いとして祖父母や親せきにおすそ分けできるのもよいですね。
切り餅や角餅
「スーパーで購入した切り餅と角餅を組み合わせて一升分用意しました。個包装なので扱いやすく、おすそ分けしやすかったです。残りはのし餅にしてお正月の行事用に保存しました。経済的で便利だったので、次の子のときもこの方法でいいかなと思っています」(40代ママ)
市販の切り餅や角餅を一升分用意する方法もあります。これらは一般的なスーパーマーケットでも手に入りやすく、コスト面でも優れています。また個包装されているため、保存しやすいというメリットもあります。
なまこ餅
「祖母の故郷の伝統に従って、なまこ餅を用意しました。地元の和菓子屋さんに特別注文して作ってもらいました。細長い形が面白かったようで、子どもも興味津々でした。親戚一同で食べましたが、珍しい経験ができて良かったです」(30代ママ)
なまこ餅とはお餅をナマコのような棒状に生成したものです。棒状のお餅をスライスしてかき餅にして食べることが多いようです。地域によっては、なまこ餅を一升餅の代わりに用いることもあるようです。なまこ餅は、餅を細長く伸ばして作られる独特の形状が特徴で、地域の文化や伝統を大切にしたい家庭に適しています。
もち米
「一升餅を背負わせるのは可哀そうなので危なくないようにお米にしました。でもやっぱりお餅にこだわりたい気持ちもあったので、もち米に。お祝いの後はお赤飯にしました」(20代ママ)
もち米を選ぶことは、伝統的な一升餅の行事をふまえながらも、子どもの安全にも配慮できるアイデアかもしれません。通常の一升餅や丸餅・角餅などの切り餅は重くて固さもあるため、1歳の子どもが背負うには少し怖いと感じる方は、お米よりよりお餅に近いもち米をセレクトしてみるのはいかがでしょうか。
【お餅以外で】一升餅の代用アイデア
あえてお餅にこだわらないという保護者も多くいるようです。他の食品や、食品以外で一生餅の代用を考えたという方のアイデアを見ていきましょう。
お米
「10合のお米を2合ずつ、5つに分けたものを用意しました。お米は精米店で個包装してもらったのですが、1つ1つの米袋に子どもの名前と誕生日、顔写真を印刷してもらいました」(30代ママ)
一升分となるお米10合を、一升餅の代わりとして用意したという声が聞かれました。お米は日常的に食べている上、長期保存しやすい点がよかったと感じた方もいるようです。
パン
「一升餅の代わりとして、一升餅と同じ重さのパンを用意しました。インターネットの一升パン専門店で購入したたところ冷凍で届いたのですが、3時間程で解凍できました」(30代ママ)
一升餅の代わりとして、一升分の重さと同じ約2kgのパンを用意したという声がありました。また、お祝いした後は一升パンを離乳食にアレンジし、子どももいっしょに食べられた点がよかったと感じた方もいるようです。
大福
「行きつけの和菓子屋さんにお願いして、一升分のお餅で小豆あんの大福を作ってもらいました。我が家と両家用として3つに分けて作ってもらったのですが、大きさの存在感は残しつつ、お茶菓子として家族で食べられた点がよかったです」(20代ママ)
一升分のお餅を使った大福を、一升餅の代わりに用意したという方もいるようです。大福はお祝いの後のお茶菓子として、食べ切りやすかったという声が聞かれました。また、大福の他にすあまやお饅頭、なまこ餅を用意した方もいるようです。
米リュックセット
「一升餅の代わりに米リュックセットを選びました。もち米ではなく普通のお米を使用しましたが、子どもが喜んで背負っていました。お祝いの後は、毎日の食事で少しずつ使っていき、約1ヶ月かけて食べ切りました。実用的で良かったです」(30代ママ)
米リュックセットは、一升分のお米を専用のリュックに入れたものです。子どもが実際に背負えるため、写真撮影の際にも映えます。また、お米は日常的に使用できるため、実用的な選択肢と言えるでしょう。
選び取りセット
「一升餅の行事と組み合わせて、選び取りも行いました。丸餅や切り餅などさまざまな形の餅を並べ、それぞれに職業や趣味を象徴するものを添えました。子どもは迷わず角餅の上に置いた絵筆を選びました。家族みんなで盛り上がれて、とても楽しい思い出になりました」(20代ママ)
一升餅の代わりに、選び取りセットを用意する家庭も増えています。これは、さまざまな職業や趣味を象徴するアイテムを並べ、子どもにどれかを選ばせるというものです。将来の職業や性格を占うという遊び要素や、家族や親戚で盛り上がれるという楽しみ方があります。
お祝いの仕方
保護者に、実際に行ったお祝いの仕方を聞いてみました。
背負う
「一升餅をビニール袋に入れ、風呂敷に包んで子どもの肩から斜めに背負えるようにしました。約2kgもある重いお餅でしたが、がんばって背負っている姿がとてもかわいかったです」(30代ママ)
一升餅を風呂敷に包み、子どもが肩から背負えるようにしたという声が聞かれました。また風呂敷の他にも、大きめのタオルやおくるみ、リュックなどを使った方もいるようです。伝統的な風呂敷包みにこだわらず、自宅にあるものや子どもが喜ぶグッズを使ってみてもよいかもしれません。
踏む真似をする
「個包装になった大福を風呂敷にまとめたのですが、子どもがぐずってしまい背負うことは難しそうだと感じました。ビニール袋で包装されていたので、子どもを抱っこして踏む真似をする形でお祝いしました」(40代ママ)
一升餅を背負う代わりに、床に置いて踏む真似をしたという声が聞かれました。お祝いの仕方に決まった方法はないようで、地域によっては「踏み餅」と呼ばれ、実際に一升餅を踏むところもあるようです。
抱える
「お祝いに一升パンを用意したところとても大きかったので、座っている子どもがパンを抱えた状態で写真を撮りました。自分の顔よりも大きなパンに興味深々な表情を撮影できてよい思い出になりました」(30代ママ)
大きさや重さを考えて、一升餅を抱えるような姿勢にしたという声が聞かれました。抱えた一升餅をかじる姿や、一升餅で遊んでいる姿がかわいかったと感じた方もいるようです。
選び取り
「一升餅の行事に合わせて選び取りも行いました。丸餅・角餅などの切り餅、なまこ餅で作ったおかきなどさまざまな形の餅を並べ、それぞれに職業や趣味を象徴するアイテムを添えました。子どもは迷わず切り餅の上に置いた本を選びました。家族みんなで盛り上がれて、とても楽しい思い出になりました」(30代ママ)
選び取りは、一升餅のお祝いに合わせて行われることが増えています。通常の一升餅を用意する代わりに、様々な形のお餅や米、パンなどを並べ、それぞれに将来の職業や趣味を象徴するアイテムを添えます。子どもにどれかを選ばせることで、将来の性格や職業を占うという遊び要素があります。
選び取りの際には、地域や家庭の特色を生かしたアイテムを加えるのもよいでしょう。たとえば海が近ければサーフボード、祖父が将棋が趣味なら将棋の駒を用意するなどしても楽しいかもしれません。大切なのは、家族で楽しみながら子どもの成長を祝うことです。選び取りは、一升餅の伝統的な行事に新しい楽しみを加えてくれそうです。
お祝いが終わったら
お祝いが終わったあとの一升餅や一升パンはどのように扱うのでしょうか。経験者に聞いてみました。また、もち米を使ったあとのアイデアも紹介します。
食べる
「一升パンの中身をくり抜き、くり抜いたパンでサンドイッチを作りました。作ったサンドイッチはくり抜いた一升パンの中に戻しました。おしゃれなパンの器のようでかわいかったです」(30代ママ)
お祝いが終わったあとの一升餅や一升パンは、餅ピザやサンドイッチなどにアレンジし、普段の食事の一品として食べたという声が聞かれました。また、食べたタイミングはお祝いの食事会中や後日など、さまざまなようです。のし持ちにして冷凍保存するという声も多く聞かれました。
おすそわけする
「一升餅の代わりに通常サイズの大福をいくつか頼んだので、お祝いが終わったあとは両家や親戚、ご近所におすそわけしました」(40代ママ)
お祝いで用意した一升餅や大福を、親戚やご近所におすそわけした方もいるようです。ご近所に配る際に「1歳になりました」とメッセージカードを書いて添えたという声も聞かれました。
もち米でお餅をつく
「一升餅の代わりに、もち米を使って自分たちでお餅を作ることにしました。米リュックセットに入っていたもち米を使い、家族みんなで餅つきをしました。つきたてのお餅を丸餅、角餅、なまこ餅などさまざまな形に成形して楽しみました。上の子どもも餅つきに参加して、とても楽しそうでした。お祝いの行事としても思い出深いものになりました」(30代ママ)
もち米を使って自家製のお餅を作るのも、一升餅の代用としたという声がありました。家族で餅つきを楽しむという新たな思い出作りにもなります。市販の米リュックセットにはもち米がに入っていることが多いので、それを利用するといったアイデアがありました。
もち米から作ったつきたてのお餅は柔らかいので成形しやすいのが特徴です。丸餅・角餅などの切り餅はもちろん、地域の伝統的ななまこ餅なども作れます。また、のし餅にして保存しておけば、お正月などの他の行事にも使えるので実用的ですね。
自家製のお餅は、すべて同じ形にする必要はありません。家族で協力して作るプロセスそのものが、子どもの成長を祝う思い出深い行事になるかもしれません。
個性に合ったスタイルで行事を楽しもう
一升餅の代用として、保護者からはお米やパン、大福や個包装のお餅などが挙げられました。
代用品を選ぶ際は、家族の価値観や好み、予算、保存や配布のしやすさなどを考慮して決めるとよいでしょう。大切なのは、子どもの健やかな成長を願う気持ちを込めて、家族で楽しむことです。
お祝いの仕方も背負ったり踏む真似をしたりとさまざまなようです。
お祝いが終わったあとはお餅やパンをアレンジして食べたり、親戚やご近所におすそ分けしたりしてもよいかもしれません。1歳の誕生日にはそれぞれの家族にあったスタイルで、一升餅のお祝いを楽しめるとよいですね。