国産食用コオロギ使用のC. TRIAから冷凍パンとレトルトカレーが登場
パンの酵母とグリラスパウダーの豊かな香りを楽しめる、1カ月以上冷凍保存可能な「C. TRIA ブレッド」と、既存の畜産が抱える環境負荷に配慮し、代替肉として大豆ミートを使用した「C. TRIA カレー」
徳島大学発のベンチャー企業である「グリラス」から、今後発生が見込まれている動物性タンパク質の世界的な不足と、現在先進諸国を中心に問題視されている食品ロスの解決を目指す、国産食用コオロギを使用した自社ブランド「C. TRIA(シートリア)」の第2弾として、冷凍パンとレトルトカレーが発売。
9月29日(水)の「食料のロスと廃棄に関する啓発の国際デー」にちなみ、自社ECサイト「グリラスオンライン」にて販売を開始した。
新商品に使用しているグリラスパウダー(コオロギパウダー)は、徳島大学との共同研究成果を応用し、おいしさや安全性を損なうことなく、コオロギの飼育過程で与える餌をすべて食品ロス(食品が生産・加工される過程で生まれる残渣)に置き換えて国内生産されたもの。
このグリラスパウダーは、10月以降「C. TRIA」の既存ラインナップや他社との協業商品、飲食店向けに卸しているコオロギ原料にも順次使用していく予定だ。
今回発売の「C. TRIA ブレッド」は、パンの酵母とグリラスパウダーの豊かな香りを楽しめる冷凍パン。「カイザーロール」「大豆粉ロール」「高菜フランス」「ごぼうフランス」「くるみチーズ」「こしあんフランス」の6種類で、各種1個入り6個セット、もしくは各種2個入り12個セットでの提供となる。
パン屋さんの“焼きたてのおいしさ”を冷凍保存で保つことにより、おいしさはそのままに、1カ月以上冷凍保存可能。また焼成済みのパンのため、自宅でいつでも好きなときに、冷凍庫から取り出して温め直すだけで手軽に食べることができる。
一方の「C. TRIA カレー」は、既存の畜産が抱える環境負荷に配慮し、代替肉として大豆ミートを使用。
ラインナップは、トマトの酸味とグリラスパウダーの旨味を掛け合わせた「トマトカレー」、青唐辛子の辛みとココナッツミルクのまろやかな風味をコオロギの持つ香ばしさが引き立てる「グリーンカレー」、コクの深いイカスミと全体の5%を占める濃厚なグリラスパウダーの相性が抜群な「イカスミカレー」の3種を揃えている。
常温での長期保存が可能なレトルトパウチ加工により、食品ロスとして廃棄されるリスクを低減。災害時等の備蓄としても活用できる。
今後の課題となっている、食料問題の解決策として期待されている食用コオロギ。食品ロスを新たなタンパク質に循環させる「C. TRIA」の新商品を、ぜひチェックしてみては。
問い合わせ先/グリラス
tel.0883-63-6307(美馬ファーム)