猟師と小グマの絆がつむぐ、あたたかくも悲しい創作民話絵本が刊行
現代においても創作民話を生み出し続ける作家・太田甲子太郎氏が描く、涙をさそう1冊
「みらいパブリッシング」の新インディーズレーベル「モモンガプレス」から、創作民話絵本「クマのろくた」が発売。著者は、現代においても創作民話を生み出し続ける、作家の太田甲子太郎氏。
江戸時代の頃のこと。
猟師の与重は、親からはぐれた子グマを拾い、
女房のキミと育てました。
夫婦には子どもがなかったせいもあり、
ふたりは我が子のようにろくたをかわいがりました。
やがて成長し、おとなのクマになったろくたを
与重は山へ返します。
猟師である与重は、ろくたにてっぽうを向ける日が
来ないことを願いつつ、別れを告げます。
それから何か月か経ち、人を襲うクマが
与重の村に現れました。
村人たちは、人を襲うクマはろくたに違いないと
口々に噂します。
与重はろくたは人を襲ったりしないと信じていましたが、
村の長に命じられ、ろくたを処分することを決めます。
ひとり狩りの支度をし、山へ入っていった与重が出会ったのは――
ユニークでぬくもりのあるタッチに心癒される、心にしみる1冊。ぜひ子どもといっしょに読んでみては。
クマのろくた
著/太田甲子太郎
みらいパブリッシング刊 1,430円(税込)
問い合わせ先/みらいパブリッシング
tel.03-5913-8611