来年1月、星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」の北海道初進出となる施設が開業
アイヌ文化を尊重し、異なる民族との共生を体験できる宿泊温泉施設。全ての客室がポロト湖に面し、世界的にも珍しい美肌の湯「モール温泉」の露天風呂や内風呂を完備
「星野リゾート」が全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の19施設目となる「界 ポロト」が、2022年1月14日(金)北海道・白老温泉に開業。
「星野リゾート」は、2018年6月28日、北海道・白老町と「パートナーシップ協定書」を締結。白老町および隣接する民族共生象徴空間「ウポポイ(※)」の関連団体と連携を取りながら、アイヌ文化を尊重し、ゲストがアイヌ文化や異なる民族との共生を体験できるよう協働して取り組むことを定めている。
※アイヌ文化の復興・発展の拠点として2020年7月12日開業したナショナルセンター
その取り組みの一環として今回、界ブランドにおける北海道初進出の施設が誕生する運びとなった。
世界的にも珍しい植物由来の有機物を含有する「モール温泉」が湧出する白老温泉。「界 ポロト」は、四季折々に色づく景色をたのしむことができ、多くの野鳥が生息する北海道の天然林に囲まれたポロト湖畔に位置している。
「ポロト湖の懐にひたる、とんがり湯小屋の宿」をコンセプトに、設計は建築家・中村拓志氏が担当。敷地内に大胆に引き込んだつくりが特徴的で、施設のどこにいてもポロト湖を身近に感じることができる。
アイヌ語で「大きな湖」を意味する「ポロト湖」。アイヌ文化伝承の地として維持されてきたポロトコタン(※1)から着想を得て、湖面にはアイヌ文化の建築特徴であり、丸太組みの三脚構造である「ケトゥンニ(※2)」を基本構造とした湯小屋が佇む。
※1 アイヌ民族の集落のこと
※2 伝統的なアイヌ文化の家屋における屋根を支える構造のひとつである三脚構造のこと
全42室の客室はポロト湖に面しており、眼前に広がる湖との一体感を感じることが可能。穏やかなポロト湖面の奥には、白樺やカエデが繁る天然林が広がり、室内には白樺の丸太を配したことにより、雄大な自然に溶け込んでしまうような感覚に包まれる。
壁紙やクッションなど室内のいたるところにも、アイヌ文化から着想を得たデザインを採用。静寂な空間の中、時の流れを忘れてしまうような滞在を提供する。
また「界 ポロト」が有する温泉は、天然植物由来の腐植質の有機物を含有し、独特な茶褐色の湯が特徴の、世界的にも珍しい「モール温泉」。
化粧品にも配合される、フミン酸、皮膚コンディショニング作用(※3)のあるフルボ酸を含んでいることから、「美肌の湯」ともいわれる(※4)。
「界 ポロト」の泉質はアルカリ性で、古い角質を落とし肌の新陳代謝を高めるため、湯上がりの肌はすべすべと滑らかに整う。
※3 Cosmetic-Info.jp https://www.cosmetic-info.jp/jcln/detail.php?id=11248
※4 道立衛生研究所 青柳直樹 https://www.iph.pref.hokkaido.jp/charivari/2006_06/2006_06.htm
泉質:アルカリ性単純泉 pH:8.82
施設のアイコンでもある「とんがり湯小屋」の中につくられた、宿泊者のみ利用できる「△湯(さんかくのゆ)」には、露天風呂と内風呂を完備。
露天風呂では、新緑、紅葉、雪景色と、四季折々のポロト湖の景色を眺めながら浸かることが可能。内風呂は、源泉かけ流しの「あつ湯」と、心身を鎮静させる「ぬる湯」の2つの湯船を備えている。
もうひとつの大浴場「〇湯(まるのゆ)」は、宿泊者以外の方も利用できる温泉。
湖上に佇む開放的な「△湯」に対し、「〇湯」は洞窟の中にいるかのような空間に。内風呂のドーム天井の頂部には外の自然と繋がる丸い穴があき、ポロト湖の自然を感じる柔らかな光が差し込む。
ポロト湖の懐にひたるような一体感を感じながら湯浴みが楽しめる宿。オープンの際にはぜひ、家族で訪れてみては。
界 ポロト
開業日/2022年1月14日(金)
住所/北海道白老郡白老町若草町1-1018-1
営業時間/チェックイン15:00、チェックアウト12:00
駐車場/42台
客室/42室
料金/1泊 28,000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料・税込、夕朝食付)
「〇湯」(日帰り温泉)一般1,500円、白老町民400円(税込)
tel.0570-073-011(界予約センター)