人気子ども番組「シャキーン!」の世界観を描いた初の絵本が発売
番組の軸となる「シャキーン!の木」を舞台に、ある日突然、住人たちが大切にしている温泉「きのまたゆ」のお湯がなくなり、なんとかお湯を復活させようと、子どもたちが思いついたアイディアを信じて奮闘するストーリー
「NHK出版」から、人気子ども番組「シャキーン!」の世界観をつくる2人のアーティストによる、番組の軸となる「シャキーン!の木」を舞台にした、初のオリジナル絵本が4月28日(水)発売。
文章を手がけるのは、番組当初からアートディレクションを担当するとみながまい氏。そして絵は、同じく番組当初からメインイラストを担当するいぬんこ氏が務めた。特にいぬんこ氏は、現在、NHK連続テレビ小説「おちょやん」でタイトルバックと挿絵も担当する、注目のイラストレーターだ。
「シャキーン!」の世界を紹介する絵本をずっと作りたいと思っていた2人は、いぬんこ氏がこれまで番組用に描いてきた膨大な量のイラストから、どこにフォーカスしようかと担当編集者も含めて話し合いを重ねた結果、番組の挿絵で登場したことがある、木の股にある温泉「きのまたゆ」に注目することに。
木の住人たちが大切にしている温泉を舞台に、子どもたちが大活躍するストーリーが、カラフルなイラストで展開される。
「シャキーン!の木」には、不思議な生き物たちが自由に楽しく住んでいる。家や学校はもちろん、スーパーマーケット、病院、放送局などがあり、乗り物も木の上を走っていて、住人たちが大切にしている温泉「きのまたゆ」も。
十人十色の住人たちのイラストを1人ずつ見ていくと、どこかクスッと笑える愛らしさで、会話や歌も聞こえてきそうだ。
ある日、突然「きのまたゆ」のお湯がなくなり、大人たちはお風呂に入れず寝ぼけ気味。子どもたちは、なんとかお湯を復活させようと、思いついたアイディアを信じて奮闘する。
そんな子どもたちが頑張る姿を、「シャキーン!」の初代番組MCあやめちゃん、現在のMCここちゃん、歌鳴家(かなりや)はるかたちもページのどこかで応援。子どもといっしょにどこにいるか探す遊びも楽しめる。
また、とてつもなく大きな「シャキーン!の木」の神秘的な姿を、縦見開きのページで表現。
カラフルでにぎやかなページとは雰囲気が変わり、ストーリー全体で静と動を感じることができる。
印象的な歌詞、隠れキャラクター、縦見開きのページ、まちがいさがしなどもあり、番組を知っている人はもちろん、知らない人でも何度も読みたくなる1冊を、ぜひチェックしてみては。
NHKシャキーン! シャキーン!の木のきのまたゆ
作/とみなが まい
絵/いぬんこ
NHK出版刊 1,650円(税込)
問い合わせ先/NHK出版
tel.0570-009-3210