3月、世界的なホテリエAdrian Zecha氏が立ち上げた旅館が瀬戸田に開業
六角屋・三浦史朗氏が建築デザインを監修した、伝統的な設えと地域との共存を追求した旅館
世界的なホテリエAdrian Zecha(エイドリアン・ゼッカ)氏と京都の「ナル・デベロップメンツ」が新しく立ち上げた旅館ブランド「Azumi(アズミ)」が、「Azumi Setoda」を3月に開業。
旅館の別棟となる銭湯付帯型の宿泊施設「yubune」も同時に開業となり、ともに宿泊予約を受け付けている。
開業の地は、瀬戸内海のしまなみ海道沿いにある人口8,000人の瀬戸田。瀬戸田港から耕三寺にかけて繋がる、地元の商店街「しおまち商店街」の入口にて開業する。
心地よい潮風が漂い、青い海と色鮮やかな樹木や柑橘類に包まれるこの美しい島に根付く文化、歴史、食材を尊重しつつ、日本旅館の伝統的な要素と革新性を兼ね備えた旅館として「Azumi」の世界観を表現する。
「Azumi Setoda」は、瀬戸田の地に約140年佇む「旧堀内邸」の貴重な建築様式を生かしながら、日本の伝統建築の手法を用いて改装。50平米〜70平米の計22室の客室に加え、庭園、あずまや、レストラン、ラウンジ、ギャラリー等で構成される。
また、新築の別棟である「yubune」は、銭湯とサウナ、湯あがりラウンジ、客室が備わり、より機能的な側面を持つ”旅籠”として、地域と旅人に幅広く開かれる施設と位置付けられている。
建築デザインを監修するのは、京都を拠点とし伝統的な日本建築を主とする六角屋・三浦史朗氏。伝統的な建築に幅広い知見をもつ職人、芸術家、庭師たちとチームを結成し、木や石、土といった自然の生きた素材と、瀬戸田ならではの潮風、日差し、湿気、そして敷地内の美しい庭園などとの兼ね合いがよいバランスで呼応するよう表現されている。
敷地内は、パブリックスペースとしてレセプションやメインダイニングが配され、プライベートスペースである客間に辿り着くまでに、徐々にグラデーションのように静けさが重なっていくような変化を演出。
個々の静かな空間で接する植栽の存在も大切にしており、各客室には個別に設計された庭が。1階客室の雪見障子から見える凛とした坪庭や、2階客室のバルコニーから見える景観で、日本の情緒を表現する。
「Azumi Setoda」で提供される料理は、「旧堀内邸」に招かれたような食体験を表現すべく、古の時代に海を渡ってきたと推測されるハーブやスパイス等を用いながらも、豊かな自然環境で育てられた、地元食材を掛け合わせたものを考案。
旅館の持つ家庭的なおもてなしの心と、その土地に思いを馳せる体験こそが未来に求められる豊かさであると考え、豊かな食体験を提供する。
伝統的な設えと地域との共存を追求する旅館ブランド「Azumi」を、この機会にぜひチェックしてみては。
Azumi Setoda
開業日/3月
住所/広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田269
客室/22室(最大3〜4名、約50〜70平米)
料金/約65,000円〜(税・サ別、朝食込み)
tel. 0845‐23‐7911
info@azumi.co
予約ウェブサイト/http://azumi.co/setoda
yubune
開業日/3月
住所/広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田269
客室/14室(最大2〜4名、約20〜30平米)
料金/約20,000円〜(税・サ別)
tel. 0845‐23‐7911
info@azumi.co
予約ウェブサイト/http://azumi.co/yubune