夜のトイトレの進め方。保護者の体験談や便利だったおねしょ対策アイテム

夜のトイトレの進め方。保護者の体験談や便利だったおねしょ対策アイテム

2017.08.25

トイトレ中の夜はオムツで過ごすか、それともパンツで過ごして夜中に起こすか、どのような過ごし方がよいのか悩んでいるママも多いのではないでしょうか。昼間はトイレができるようになっても、夜のトイトレはなかなか難しいですよね。今回は、先輩ママたちの体験談から、夜のトイトレの進め方やコツ、お役立ちアイテムなど夜のトイトレをうまく乗り切る方法について考えてみました。

成功した夜のトイレトレーニング方法

実際に子どものトイトレを経験した保護者に、どのような方法で過ごしてきたのか体験談をまとめてみました。

徐々にトレーニングパンツへ移行

「トイトレを始めた頃は、寝るときはオムツで過ごしていましたが、朝起きたときにオムツが濡れていない日が多かったので、じゃあそろそろ試してみるかという感じでトレーニングパンツに。しばらくは月1・2回くらいの頻度でおねしょしていましたが、成長するにつれてなくなりました」(20代ママ)


初めてのトイトレはわからないことも多いかもしれません。ママも手探りで進めているようです。トレーニングパンツは布パンツへの移行期に便利なアイテムで、おねしょ対策にも役立ちます。

思い切ってパンツに切り替える

「私が仕事で忙しく、気がついたら同年代の子はみんな夜のオムツが取れてた、という感じで夜のトイトレを始めるのは遅い方だったと思います。おねしょ対策に悩んでいたところ、オムツを取るのは夏が適してると聞き、思い切って寝る前もパンツにしてみたら成功したので安心しました」(20代ママ)

トイトレを始めるのが遅くても、いつかはオムツが取れることがわかる、安心するエピソードですね。育児の中でも発達には個人差があるので、焦らず子どものペースに合わせることが大切です。


起こしてトイレに行かせる

「起きている間のオムツがとれた後も、就寝時はしばらくオムツをしていました。年長になると幼稚園でお泊り会があるのでそれまでに外したいと思い、家では夜中に何度かオムツをチェックして、おしっこが出ている時間帯を把握するようにしてみました。トレーニングパンツに替えてから、その時間に起こしてトイレに行かせるようにしました」(20代ママ)


おねしょをしてしまうと、保護者も子どもも気分が暗くなってしまうことがあるでしょう。パンツで寝ることにこだわらず、オムツやトレーニングパンツでも朝までおねしょをしなかったという成功体験を積み重ねて、子どもに自信がつくように誘導してあげるという声がありました。

子どもも保護者もお互いが前向きな気持ちでいることが、トイトレ成功の秘訣かもしれません。


保護者ができるトイトレのサポート

寝る準備をする子ども
※写真はイメージ(gettyimages/yaoinlove)

夜のトイトレをサポートするために保護者がしたことを聞いてみました。

寝る前に必ずトイレに行く

「息子のトイトレ中は、寝る前に必ずトイレに連れて行きました。最初は補助便座を使っていましたが、慣れてきたら普通の便座で座れるようになりました。この習慣のおかげで、おねしょの回数が減りました」(30代ママ)


ほとんどのママが実践している方法です。寝る前にしっかりトイレに行く習慣をつけることで膀胱を空の状態にして寝ると、おねしょ対策になるだけでなく、おしっこがオムツから漏れてしまったりすることも防げそうです。毎日寝る前は忘れずに声かけするなどして、トイレに行くことを子どもに習慣づけられればよいですね。


寝る前に水分を取りすぎない

「娘のトイトレ中は、寝る2時間前は水分を控えめにしました。特に夏場は喉が渇くので、夕食にあまり味の濃いメニューにしないように気をつけました。おまるを寝室に置いて、夜中におしっこがしたくなったら使えるようにしていました」(30代ママ)


お風呂あがりなど寝る前に水分を多く摂ってしまうと、おねしょしてしまう可能性が高まるでしょう。夕食やお風呂の時間をなるべく早くするなどして、寝る前に水分をとりすぎないよう気をつけながら、適度な水分補給を心がけましょう。

また、水分だけでなくアイスやスイカなどの水分量の多い食べ物を食べるのも、おねしょにつながるようなので注意が必要です。


生活リズムに気をつける

「幼稚園に通い始めてから、生活リズムが整ってきて夜のトイトレも進みました。幼稚園の先生からもアドバイスをいただき、トレーニング方法を工夫しました」(40代ママ)


寝る時間がずれたり、お出かけをしたり、昼間の運動量が多かったり、いつもと違う生活リズムや過ごし方をした場合は、夜のおしっこのタイミングがいつもと違かったり、おねしょをしてしまうことがあるそうです。トイトレ中はなるべく生活リズムを整えていきたいですね。


保護者が心がけたい夜のトイトレの心構え

トイトレは保護者にとっても大変な作業ですよね。トレーニング方法を摸索するのも大切ですが、伴走する保護者がストレスにならないよう心がけたことについて聞いてみました、

布パンツにこだわらない

「トイトレを始めて1ヶ月ほど経った頃、昼間にアイスをたくさん食べてしまった日がありました。その日は夜におねしょする可能性が高いと思い、久しぶりにオムツを使いました」(30代ママ)

「一度はトイトレが成功したものの、またおねしょが続いた時期がありました。一時的にオムツに戻してみたところ、子どもの精神的な負担が減ったようでした。状況に応じてオムツとパンツを使い分けることで、子どもの失敗する機会が減り、トイトレがスムーズに進みました」(30代ママ)

オムツからパンツに移行した後も、必要に応じてオムツを使用することは有効な方法です。パンツに切り替えたからといって、もうオムツは使わないと固定観念を持たずに柔軟に対応することで、保護者の心にも余裕が生まれます。

子どもがオムツを嫌がる場合は、寝ている間に履かせて、起きる前に脱がせるという工夫も効果的です。また、トレーニングパンツや布パンツを適切に使用することで、子どもの自立心を育てることができます。

失敗しても責めない声かけ

「ほぼ毎日おねしょする息子に私がイライラしてしまい、息子が寝るのを怖がってしまう時期がありました。昼と違って夜は本人にもどうしようもない部分があると思い直し、それからはおねしょしても『あなたは悪くない、全然平気だよ』と声かけしていたら自然に布パンツに移行することができました」(30代ママ)

「幼稚園に行き始めてから、おねしょに対する意識が高まり、『お姉ちゃんだから平気』と言うようになりました。補助便座やおまるを使った昼間のトイレトレーニングと合わせて励ますようにしたら、夜も少しずつ改善しています。声かけを大切にしながら、娘の発達に合わせたトレーニング方法を見つけられてよかったです」(30代ママ)

トイトレの過程では、順調に進むときもあれば、なかなか成功しない時期もあります。

おねしょをしてしまったときは、子どもも大きなストレスを感じ、それがさらなる失敗につながることもあります。子どもがリラックスして就寝でき、自然とトイトレが成功するまで見守る気持ちと前向きな声かけが育児のうえでも大切です。

成功したときは十分に褒め、おねしょしても平気だという気持ちを持つことが重要です。子どもの成長に合わせて焦らず、ゆっくりと進めていくことが、長期的な成功につながるでしょう。


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夜のトイトレで役に立つアイテム

パジャマを着る子ども
※写真はイメージ(gettyimages/kuppa)

夜のトイトレやおねしょ対策に保護者が使って役に立ったアイテムを紹介してもらいました。


トレーニングパンツ

「息子のトイトレ中は、昼間は布パンツ、夜はトレーニングパンツを使いました。トレーニングパンツは吸収力があるので、おねしょ対策にもなりました」(30代ママ)

トレーニングパンツは、オムツと布パンツの中間的な役割を果たすアイテムです。おねしょ対策としても有効で、子どもの自信にもつながりそうです。

おねしょパッド

「娘のトイトレ中は、布パンツの上におねしょパッドを重ねて使いました。おねしょパッドは洗濯が簡単で、経済的にも助かりました」(20代ママ)

おねしょパッドは、布パンツと併用することで効果的なおねしょ対策になります。洗って繰り返し使えるので、経済的で環境にも優しいアイテムです。

防水シート

「3歳の息子のおねしょ対策として防水シートを使い始めました。トレーニングパンツから布パンツへの移行期で、夜間のおねしょが心配でした。防水シートのおかげで、シーツや布団が濡れる心配がなくなり、洗濯の手間が大幅に減りました。息子も自信がついたようです」(30代ママ)


「保育士さんから、園のお昼寝では防水シートを使っていますよと聞いたので購入してみました。おねしょパッドと併用することでかなり快適になりました。育児の中でもおねしょ対策は大変でしたが、防水シートのおかげで少し楽になりました」(20代ママ)


防水シートとは、布団の上に敷く防水素材でできたシートのことです。子どもがおしっこをしてもシーツに染みる心配がなく、濡れてしまった場合も防水シートを洗うだけので、忙しい保護者にとっても助かるアイテムでしょう。パンツに変えたばかりの頃は特に役立つという声もありました。


厚手のバスタオル

「娘の寝相が悪くて防水シーツが使えず、困っていたところ、ママ友から聞いたおねしょ対策です。厚手のバスタオルでプールなどで使うゴム入りの着替え用タオルのようなものを作り、それをパジャマの上から穿かせると、動いても布団が濡れるのを最小限に抑えられました」(30代ママ)


子どもの寝相が悪くて防水シートが使えないという場合の工夫として、厚手のバスタオルをスカート状にして穿いて寝ると、シーツや布団が濡れるのを最小限にできるというアイデアがありました。ほかにも防水スプレーをかけたフリースブランケットを使っておねしょ対策しているという声も。新たにアイテムを買い足す必要がないので手軽に試すことができる育児ハック的な方法ですね。


防水パジャマ

「5歳の息子のおねしょ対策として、防水パジャマを使っています。以前は防水シーツを使っていましたが、肌触りが気になっていました。厚手で冬は暖かいため息子も気に入っているようです」(30代ママ)


「幼稚園のお友だちのママからトレーニング方法のアドバイスをもらい、防水パジャマとおねしょパッドをダブルで使っています。どちらも薄手のものなので娘も併用しても気にならないようで、毎日ではないけどたまにしてしまうおねしょ対策にぴったりでした」(20代ママ)


防水パジャマは、パジャマのズボンの裏地が防水素材になっており、表の記事も厚手のものが多いため、おねしょしても周囲を汚さず、本人も気が付きやすいのが特徴です。布パンツの上から穿いて防水シートと併用するパターンや、パジャマの上に二重に穿いて使っているという保護者の声もありました。


保育士さんに聞いたトイトレのアドバイス

おねしょ対策に悩む保護者は、保育士さんに相談したという方が多いようです。保育のプロである保育士さんに、子どもの発達に合わせたトイレトレーニング方法についてどんなアドバイスがあったのか聞いてみました。

子どものペースを尊重

「息子の担任の保育士さんから、夜のトイトレは子どもの発達に合わせて気長に進めることが大切だとアドバイスをもらいました。おまるや後補助便座などトイレしやすい環境を普段から整えながら、無理に急かさず、子どものペースを尊重してくださいねと教えてもらいました」(30代ママ)

子どもの発達段階に合わせてトイトレを進めることが重要です。できるだけ子どもの負担にならないおねしょ対策をしながら、「いつかできるようになるから平気」と気長に待つ意識でいると、子どもの不安を軽減して自信をつけていくことができそうです。

効果的な声かけとトレーニング方法

「保育園の先生から、声かけの重要性を教えていただきました。『おねしょしなかったね、すごいね』と肯定的な言葉をかけることで、娘の自信につながりました。失敗したときも責めずに『次はできるよ』と励ますようにしています。また、幼稚園と連携して一貫したトレーニング方法を実践したことで、混乱なくトイトレを進められました」(20代ママ)

適切な声かけは子どもの自信を育み、トイトレの成功につながります。また、家庭と保育施設で一貫した対応をすることで、より効果的なトレーニングが可能になります。

成長の個人差を認識する

「保育士さんから、おねしょを無理に止めようとしなくて大丈夫ですと言われ、おねしょ対策に防水シーツを使うことを提案されました。親としては子どもの発達が遅いのではないかと心配していたのですが、膀胱におしっこを溜められるようになるのは個人差があるので、子ども本人の努力や発達の遅れとは関係ないと教えてもらい安心しました。トレーニングパンツから布パンツへの移行も、焦らず段階的に進めています」(30代ママ)

夜のトイトレには特別な配慮が必要です。おねしょ対策としての防水シーツの使用や、トレーニングパンツなど、子どもが受け入れやすく安眠をさまたげないようなアイテムを選んでおねしょ対策をするのが効果的かもしれません。

保護者としてはまだ子どもの身体が成長途中の段階であることを踏まえて長期的な視点を持ち、焦らず進めるのがよいかもしれませんね。


子どもに合った方法でトイトレしよう

添い寝する親子
※写真はイメージ(gettyimages/pondsaksi)

子どもの様子や状況に合わせて、トレーニングパンツやおねしょパッド、防水シーツなどを使い分けたりしながらおねしょ対策を進めている保護者の声を聞いてきました。


便利なアイテムを使ったり、保護者の心構えを再確認するなどといったおねしょ対策にあわせて、子どもが寝る前に積極的にトイレに行く習慣をつけることも大切でしょう。補助便座やおまるなど、子どもがトイレをつかいやすいように配慮することも、トレーニング方法の一つと言えるかもしれません。


子どものトイトレは、子どもそれぞれで合う方法やリズムが違うため、慌てずに、子どもに合わせたトイトレの方法や声かけを探していけるとよいですね。幼稚園の先生や保育士さんなどプロのアドバイスも参考にしながら、子どもの自信につながる、夜のトイトレを気長に目指していきましょう。


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