読みたい本を自分の力で。4歳におすすめの絵本の選び方や読み聞かせのコツ

読みたい本を自分の力で。4歳におすすめの絵本の選び方や読み聞かせのコツ

2017.08.25

4歳は文字が読めるようになり、自分の力で好きなものを選べるようになる時期です。本の好みもはっきりしてくるので、親としてはどんな絵本を選んであげたらいいのか、読み聞かせをどうやってしたらいいのかと悩む方も多いでしょう。そこで、今回は4歳におすすめの絵本の選び方や読み聞かせのコツを、同じ悩みを持っていたママの体験談と共にご紹介します。

4歳児の成長面での特徴

家族以外の友だちや先生とのふれあいが増える時期

4歳児は、幼稚園だと年中さんにあたる時期です。集団生活を経験をし、友だちとの関わりや先生とのふれあいを通して、多くのことを学ぶ時期でもあります。

友だちとの喧嘩から、相手を思いやる気持ちを学んだり、周りの仲間と共に助け合う気持ちを学んだりして子どもは大きくなっていくもの。家族以外の人から受ける影響も、子どもにとっては大きな刺激なのです。


字にも興味を持ち始める時期

4歳くらいになると、文字の読み書きができる子どもが増えてきます。生活のなかで、自分が読める文字があると嬉しいので、街を歩いていても「あの文字、読める」と喜んで教えてくれる姿も見られるようになるでしょう。

そんな子どもにとって、絵本も大事な勉強の道具。今までママやパパに読んでもらっていた絵本を、自分の力で読めるようになったときの喜びは大きなものでしょう。


遊びからさまざまな発見を見つけることができる時期

今までひとり遊びが多かった子どもも、4歳くらいになると友だちとの遊びも増え、さまざまな刺激を受けるようになります。

砂場で葉っぱや石を使ってお店屋さんごっこをしたり、紙をつかっていろいろなものを工作したりなど、遊び方の幅がぐっと広がる年齢です。

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遊びのなかで五感が刺激され、感受性や想像力も豊かになります。

4歳児の特徴を踏まえたおすすめの絵本とは

字が読みやすい絵本でいっしょに朗読できる

文字が読めるようになってきた4歳児に効果的な絵本の特徴は、子どもが読むことができる本であるかということ。例えば、1ページに文字が大きく書かれていて、子どもが読みやすくなっているものがよいでしょう。

リズム感ある言葉遊びができる絵本や、親しみがある挿絵の絵本もおすすめです。子どもといっしょに朗読をするには、まず読みやすい絵本を選んで、自分が絵本を読めるようになったという達成感を持たせてあげるとよいかもしれません。


想像することで新しい発見ができる

想像力も豊かになってくる4歳には、絵本を読み進めながら自分の頭でいろいろ想像できそうな絵本を選んであげるのもおすすめです。主人公が冒険をする物語では、自分が主人公になった気分で本を読み進んでいくことができます。

主人公とともに、新しい発見ができるかもしれません。また、料理や工作などの物語では、何ができるんだろう、どんな味なんだろうなどの想像力も膨らみます。


兄弟や家族との関わり方や接し方を学べる

4歳くらいになると、弟や妹のような家族が増える年齢でもあります。家族が増えるという新しい経験に対して、はじめはどのように接すればいいのか悩んでいる子どももいるはずです。そんなときにおすすめなのが、家族を題材にした絵本。

たとえば、もうすぐ赤ちゃんができる家庭などには、赤ちゃんやその家族をテーマとした物語の絵本がおすすめ。絵本のなかで、もうすぐお兄ちゃんやお姉ちゃんになる子どもと自分が重なり、子どもはひき込まれていくでしょう。

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ついつい早口で読みがち…

夜寝る前に本の読み聞かせをしていますが、自分も疲れているのでついつい絵本を早口で読んだり、適当に読んでしまいます。そうすると、子どもに「分からない」と突っ込まれてしまうことが増えてきてしまいました。

絵本を読むときは、ただ見せるという形ではなく、子どもといっしょにゆっくり読みながら読み聞かせをすることが大事なんだろうな…とつくづく感じます。


本の読み聞かせ会に参加して新たな発見

いつも家で絵本の読み聞かせをするときはそこまで集中することのない娘が、本の読み聞かせ会に参加すると、他のお友たちと共に、必死で読み聞かせを聞いている姿にびっくりしました。

たまには時間を見つけて、絵本の読み聞かせ会に参加するのもいいなと思いました。

4歳児の子どもをひき込む絵本の読み方とは

4歳児の実生活と似た絵本でイメージを湧かせやすくする

4歳くらいになると、生活をする上でのルールが理解できるようになってきます。例えば、友だちと遊ぶときのルールやトイレのルール、お買い物をするときのルールなどたくさんあります。

自分の実生活と似た絵本を題材にして「こういうときはどうしたらいい」などの声かけをしながら読むのもいいでしょう。絵本を通して、子どもと色んなことを学んでいけるとよいですね。


文字と絵を一致させながら読むことで文字の理解度を上げる

お話が上手になってきても、まだ4歳です。4歳にはわからない言葉もまだまだたくさんあります。そこで、絵本のイラストを生かして読んでみるのも効果的。

絵本のイラストなど使って、絵と文字と一致させることで文字の理解度を上げることができるからです。新しい言葉や意味を覚えると子どもはワクワクします。そのワクワクを、絵本を通じてたくさん増やしてあげてください。

好奇心旺盛の4歳児に新しいワクワクを

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いろいろなことに興味を持ち、好奇心旺盛な4歳児。そんな4歳児には、自分の実生活に近い物語の絵本や、想像力を膨らませてくれる絵本、興味ある分野の知識をさらに増やしてくれる絵本などがおすすめです。

年齢を重ねても、絵本の読み聞かせの時間を大切にして、親子のコミュニケーションを深めていきましょう。

2017.08.25

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