「子は親の鏡」。声かけのコツ、1歳から小学生まで年齢別の接し方

「子は親の鏡」。声かけのコツ、1歳から小学生まで年齢別の接し方

2017.07.10

子どもに対して「もっとこうなってほしい」という理想はたくさんあると思いますが、実は親の接し方や姿が影響しているのかもしれません。大人の見方や言葉がけが変われば、子どもも変わってくるのではないでしょうか。ママたちが「これならできそう」と思える言葉がけや接し方のコツをご紹介します。

子どもの姿でどんな親かがわかる?!

「うちの子はいつも怒っている」「何をするにも自信がない」など子どもの姿に悩んでいませんか。
もしかすると「子は親の鏡」と言われることもあるように、子どもの姿は親の行動や言動が関係しているのかもしれません。

幼稚園教諭をしていた筆者が、子どもの接し方について考えてみました。

大人の声かけで子どもはこんなに育つ

励まして自信をつける

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「お友だちはできているのにうちの子はまだできない」と他の子と比べてしまうこともあると思います。子ども自身もお友だちと比べて「うまくハサミがつかえない」「なわとびができない」など自信をなくしてしまうことがあります。

そんなときは「なんでうちの子はできないのだろう」と思わず、できるようになるのを待つなど支える姿勢が大切です。温かく見守る姿勢が子どもの自信につながっていくのではないでしょうか。


【幼稚園教諭のときの実体験⑴】


運動に対して苦手意識があり、鬼ごっこや遊具への遊びには積極的に入らない男の子がいました。ママはもっと体を動かす遊びをしてほしい思い、休日に公園に連れて行ったりしたみたいですが、思いはなかなか届かず相談をうけました。

数日後、なわとびをぐるぐる巻きにして忍者になりきっている姿を見たので、筆者は忍者になり、修行といってジャングルジムの1番上まで登ったり、なわとびに挑戦して忍者のレベルが上がるような遊びを提案しました。

朝登園すると「今日も忍者ごっこしよう!」とその子から遊びだしたり、鉄棒やなわとびも挑戦するように変わっていったのです。

焦っていたママも視点を変え、変わりつつある子どもの気持ちに向き合い「昨日より1回多く跳べたね!」と支えていくことで子どもも楽しんで挑戦していくようになりました。


褒めて積極性を引き出す

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子どもが空き箱や折り紙などを使って電車や動物などに見立てて作ることを楽しみますが、子どもの作ったものに正直大人は「これはなんだろう?」とすぐには理解できなかったり、「ここをこんな風に作ったらもっとそれらしく見えるのに」と感じたことはありませんか?

そこで子どもが興味を持って取り組んだ姿を、少し大げさに褒めてみてはいかがでしょう。子どもにとって大好きのママやパパに褒められることはとても嬉しく、「またやってみよう」という意欲を引き出します。


【幼稚園教諭のときの実体験(2)】


子どもの描いた絵や工作を「これはうさぎを作ったの?長い耳がかわいいね」や「この車タイヤが動くの?すごいね!」と子どもの工夫して作ったところに感動し、たくさん褒めるママがいました。

子どもも、お友だちの作った車や飛行機に「この窓かっこいいね!」「この模様、本物の中央線みたい!」とこだわりや工夫に気づき、褒められた子どももとてもうれしそうでした。

ママが褒め上手だと、自分も褒められている経験からお友だちのよいところを見つけられるようです。


共感し、受け止めてあげると思いやりのある子に

子どもの気持ちや言葉に共感すると、子どももお友だちを思いやる気持ちを持つようになるでしょう。


【幼稚園教諭のときの実体験(3)】

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お友だちとのトラブルがあったとき、子どもの気持ちに寄りそうママがいました。

その子は幼稚園でお友だちが転んで泣いている姿を見ると、「大丈夫?痛かったね」と声をかけたり、泣いている子の話を聞いて先生のところに連れてきてくれたりと、自分がママにやってもらっているように相手にも率先して動いていました。
トラブルやケガはマイナスな気持ちになってしまい、ゆっくり話を聞いたり、受け止めることが難しく感じてしまうこともありますが、そんなときこそ子どもの気持ちに共感することが大切だと感じました。

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【年齢別】子どもへの接し方のコツ

成長には個人差がありますが、各年齢での特徴をふまえ、接し方のコツについて考えてみました。


1歳から2歳

さまざまなことに興味を持ち始め、自我が芽生えはじめると言われるのが1歳や2歳なので、かんしゃくを起こすこともあると思います。


そんなときは
・「早く〇〇しなさい」ではなく「時計の長い針が3のところまでにやってみようか」
・「おかたづけしなさい」ではなく「元あった場所に戻そうね」
など、子どもの表情や行動を広い心で受け止め、子どもでもわかるような言葉での声かけを意識するとよいでしょう。


3歳から4歳

3歳から4歳は知能もますます成長し、たくさんの言葉を覚えはじめる時期と言われています。
特に大人の言葉づかいや口調を子どもはよく聞いているため、


・「超」や「マジ」ではなく、「とても」や「すごく」
・「頑張ったね」「大丈夫だよ」などの前向きな言葉
など、大人が意識してきれいな言葉を使うようにしたいものです。


また「なんで?」「どうして?」と問いかけることが多くなるようです。大人には当たり前でも、子どもの疑問には簡単な言葉で説明してあげましょう。ときには「なんでかな?いっしょに調べてみよう」と促すのもよいと思います。


5歳から低学年の小学生

5歳から小学生にかけて、公共の場でのマナーや交通ルール守れたりと社会性が身につきはじめてくる子もいるようです子どもは大人の行動・姿勢をよく見ているため、手本となる大人もルールはしっかりと守るのがよいでしょう。

また、これまでの経験や想像力から、誰かの気持ちを考えられるようになると言われています。大人が見守りつつも、ときにはトラブルに対して子ども自身で考え、行動することを促すことも大切かもしれません。

明日からできることを

公園の親子
© Qiteng T – Fotolia

子どもへの視点を変えることで、大人の接し方や言葉がけも変わってくるでしょう。
「この考え方が素敵だな」や「こんな風に子どもと関わりたいな」という気持ちが豊かな成長につながるコツではないかと思います。

2017.07.10

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