失敗を経験して学ぶ「子どもの自立心」。親が手助けできることとは?

失敗を経験して学ぶ「子どもの自立心」。親が手助けできることとは?

2017.04.26

保育園・幼稚園に入園したら、できるだけ身の回りのことを自分でできる子に育って欲しいですよね。やる気を出してくれなかったり、家では怠けてしまう子も、もしかしたらママの対応次第で自立度がアップするかもしれません。子どもの自立心について考えてみました。

つい、こんなママになっていませんか?

「どうして自分でできないの?」とガミガミ…

KIDSNAでライターをしている和田です。私も経験があるのですが、つい朝などに子どもに「早く着替えなさい」などとガミガミ言ってしまいませんか?

朝は大人でさえ、起きてすぐにはテキパキ動けないですよね。なのに、子どもに完璧を求めてしまっていないでしょうか。

毎朝怒っていると、子どもが「朝は苦手」という意識してしまいます。まずは


「できなくて当たり前」


と考え、「パジャマ、自分で脱げたね!」など小さなことから褒めてあげたい、と心がけるようにしていますが…。


「もういいよ、ママがやるから」と言ってしまう

「時間がないから」と先回りして何でもやってあげていませんか?親が10回説明するより、1回の失敗の方が子どもが身をもって理解できます。

まずは子どもを見守り、もし子どもが失敗した時には


さりげなく手助けしてあげること


が、子どものためになるサポートなのかもしれません。


子どもが失敗すると、がっかりしてしまう

「あーあ…」などネガティブな言葉がつい出てしまっていませんか?そうすることによって、子どもは失敗することを避け、


新しいことにチャレンジすることが苦手になってしまうかもしれません。


もし失敗しても、「こぼしちゃったけど、せっかくだからお掃除の練習しようか」など、失敗は怖くないと思ってもらえるような声掛けを意識してみてはどうでしょうか。

子どもの自立心が育たない原因は?

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家の中のおもちゃ箱、子どもの洋服を片付ける場所は明確でしょうか?

中身が一杯で引き出しが開かない、引き出しに子どもの背が届かないなど根本的に無理難題になっていませんか?


・子どもにもわかるように、絵や写真で視覚的に置き場所を示す

・モノを減らす


これらはよく言われていることですが、家の中を子どもにもわかりやすくシンプルにすることで、自立心が育つことにつながるかもしれません。


家の中をスッキリさせるためには、こんな方法もあります。

部屋が片付かない人に教えたい!おしゃれなボックス1つで、スッキリする片付け法

「自分でできる子」を育むためには

全部やらせようとしない

例えばボタン付きシャツなら、最後の一つだけを残してやらせるなど、子どものレベルに応じたステップを用意してあげましょう。

つい高めなハードルを用意しがちですが、「これなら確実にできて簡単すぎるかも」くらいのものにしてあげることが実は大事なのかもしれません。


「できる」→「褒められる」→「喜び」


この流れを経験した子どもは「またやりたい」「もっとやりたい」という気持ちが膨らんでいくのではないでしょうか。


やる気を引き出す

例えば会社の上司や先輩が頼りないと「自分がしっかりしなくては」という気持ちになりませんか?

これを育児にも応用し「ママ、できないからやってくれない?」などと子どもにお願いしてみましょう。「えー、ママできないの?」と案外喜んでやってくれるかもしれません。

褒め方が「すごい」「エライ」のワンパターンになってしまいがちな時には


「ええっ、ママより上手かも」

「なんでそんなに上手にできるの?ママにも教えて」


などのフレーズも試してみてくださいね。

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「子どもの自立心」を育む方法

【体験談】朝の身支度で

わが家では身支度ができたら、園に出発する時間までアニメが観られる、というルールにしています。早く用意すればするほど長く観られるので、子どもがのんびりしていたら


「観れなくてもいいの?」


と声をかけます。すると急いで用意をし始めます。

好きなおもちゃで遊べる、出勤前のパパと遊べるなどお子さんがモチベーションアップするようなごほうびを、ぜひお子さんと一緒に考えてみてくださいね。


【体験談】お手伝いのやる気アップ

筆者が洗濯物を干す時に日差しが眩しいのでサングラスをかけていたら、4歳の息子がその不思議な姿に興味を持ったようで


「ぼくもサングラスをかけたい」


と言ってきました。

そこで子ども用サングラスを与えると、喜んで手伝ってくれるようになりました。最初は干すのが下手でしたが、近頃は私が「役に立つな」と思えるまでに上達しました。

子ども用エプロンや「お手伝いの時にだけかぶる帽子」など特別感のあるものを用意してあげると、子どものやる気がでるようです。

自立心だけでは、できないこともある

適切な時期を見極める

あれこれ手は尽くしてもどうしても出来ないのなら、その目標に対してお子さんの成長がまだ追いついていないのかもしれません。


周りのお友達ができるからといって、必ずしも同じ時期にできるとは限りません。


目標を少し低く設定してみてはどうでしょうか。

また、お手伝いをテーマにした絵本を読むなど、気持ちを高めてあげるのもいい方法かもしれませんね。


先生に相談する

保育園・幼稚園に通っているお子さんであれば、園側に「ウチの子はまだ〇〇が出来ないので、最近家で練習中です」など情報を共有するとよいでしょう。そうすることで先生も


子どもをサポートしてくれるかもしれません。


また「上着のボタンが小さすぎて〇〇ちゃんにはまだできないと思います。もう少し大きいボタンにしてあげてください」など、的確なアドバイスをもらえることもあるので、先生に相談してみるのもいいかもしれませんね。

長い目で見守ること

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一生懸命やろうとする子どもの姿はかわいいものですよね。そんな表情が見られるのも今だけだと考えて、ぜひ肩の力を抜いてみてください。

また、自分が子どもの立場だったらどんな言葉をかけてもらいたいかを意識しながら、子どものペースに寄り添ってあげてみてくださいね。

時間が解決することもあるので、長い目で見てあげるとママの気持ちも楽になるのではないでしょうか。

2017.04.26

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