こちらの記事も読まれています
【体験談】「うちの子むずかしい?」「いうことをきいてくれない」…子どもの性格に合う声がけ方法
子どもに「早くして!」「もう帰るよ!」など声をかけてもいうことをきいてくれない、と悩んでいるママも多いのではないでしょうか。筆者自身、怒鳴ることしか方法を知らず、悩み多き時期がありました。そこで今回は子どもの性格とそれに合った"声がけ"についての体験談をお届けします。
わが子の性格、理解できていますか?
「どんな子?」と聞かれて答えられるか
まず、みなさんは子どもの性格を本当に理解できているでしょうか?
何人も育ててきたベテランママともなると簡単かもしれませんが、新米ママはどうでしょう。何となく理解はできているかもしれませんが、簡単な言葉で子どもの性格を説明できるでしょうか。
夫婦で話してみると
夫婦で子どもの性格を語り合ってみると意外とおもしろいかもしれません。ママは「うちの子って頑固!」と思っていても、パパは「自己主張ができていいよね」との意見が返ってくる事も。
自分が理解している子どもの性格だけでなく、家族をはじめとする周囲の人に聞いてみるとこれまで見えてなかった子どもの性格が発見することができるかもしれません。
それぞれの子どもに適した「声がけ」
それぞれの子どもの性格に合った「声がけ」とはどのようなものなのでしょうか。
たとえば、せっかちな子に「早く早く!」とさらに追い立てる、臆病な子に「悪い事すると鬼さんに怒ってもらうよ」と言ってしまっては逆効果ですよね。それぞれの性格に合った声がけについて考えてみました。
子どもの気持ちが動く言葉
「なんでも一番が大好きな子」なら、お風呂に入ろうと言ってもなかなか入らない場面で「じゃあママ一番~」と言うと「やだ、僕が一番!」と用意をはじめます。
喜怒哀楽が激しいけれど切り替えが早い子なら、大泣きしているときに「じゃあお家に帰っておいしいおやつ食べようか?」と耳打ちすれば、気持ちを切り替えて泣き止むのではないでしょうか。
ママが言いたいこと(ママにとって都合のいい言葉)だけを言っても決して響きません。
大事なのは「子どもの気持ちが動く言葉」を用意してあげることだと思います。そのためにも性格をよく理解しておく必要があるのです。
イヤイヤ期の声がけ
子どもによっては「性格がまだはっきりしない」というケースもあると思います。また、自我が出てくる「魔の2歳」の時期には、たとえ適した声がけをしていても、うまくいかなかったりすることがあります。
ママにとっては一番大変な時期ですが、適した声がけを続けることで3歳、4歳になったときぐっとラクになるはずです。イヤイヤ期は数回に1度でも成功すれば御の字。ママの言う事を聞いてくれた時には、「ありがとう!」とたくさん褒めてあげてください。
口ぐせで性格が変わる?
「疲れた」が口ぐせになっていると…
筆者は、声がけ次第で子どもの人間性も変わってくるのではないかと実感したことがあります。
昔の私は「疲れた」が口癖だったため「疲れたねー」と無意識に子どもに話しかけていたようなのですが、
話し始めた子どもがすぐに「つかれた」を真似しはじめました。
「これはいけない!!」と危機感を感じ、それ以来、以下の7つのことを心がけています。
1. ポジティブな言葉を言う(「疲れた」ではなく「楽しかった」)
2. ネガティブな言葉をもし言ってしまったら、すぐ言い換える
3. 否定ではなく肯定に言い換える(「それダメ」ではなく「これならやっていいよ」)
4. 言葉が出ないときには「こうなの?」と代弁してあげる
5. 「早く」となるべく言わない(どうしても言いたいシーンでは「よーい、どん!」という)
6. 泣いた時には「そんなことで泣かないの」ではなく「いやだったのね」と受け止める
7. 片付けてほしいときは「片付けて」ではなく「一緒に片づけよう」と誘う
子どもの気持ちを受け止める
これを実践しはじめてから、筆者の息子は「あー、楽しかった!」が口癖になりました。また、大泣きしたときには以前なら延々泣くだけでどうしてあげればいいのか分からず困り果てていたのですが「こういうことがいやだったんだ」と伝えてくれるようになりました。
それまでは声がけによって何とか自分の思い通り子どもを動かそうとしていましたが、
子どもの気持ちを受け止めてあげることで結果としてママの想いも受け止めてくれるようになった
と感じています。
【体験談】息子のイヤイヤ期
息子が2歳の時のことです。一緒に買い物に行くと店内どこでも走り回り、叱れば逆ギレ。今思えばイヤイヤ期の真っ最中で、何をしても効果がなくノイローゼになりそうでした。当時の私は怒鳴ることしか術がなく、一時期は息子の癇癪もひどくなっていました。
そこで「声がけ」について意識し、店内に入る前に「お店の中では一緒に歩いてね」と伝えるようにしてから変化が表れました。ようやく今では、手をつないで「この商品はどう?」と一緒にお買い物してくれるまでになりました。単なる成長の証という見方もあるかもしれません。でも、
ずっと怒鳴り続けていたら息子の癇癪はさらに悪化していただろうと思います。
つい怒鳴ってしまうというママ、怒鳴るのではなくぜひ「声がけ」を実践してみてください。
ママが変われば子どもも変わる
マイペースな子、やんちゃな子、おとなしい子。子どもの数だけ性格があります。それを今一度見つめ、それから声をかけるだけで変わることがあるのではないでしょうか。
大切なのは「この子に何を言っても変わらない」と思わず、まず信じてみてあげることだと思います。ここから始めてみるだけでもきっと十分です。少しずつママが変われば、子どももきっと変わるはずです。