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話題の男性保育士、てぃ先生にきく。子どもとスマートフォンの関わり方
Profile
保育士/子育てアドバイザー
保育士/子育てアドバイザー
関東の保育園に勤める男性保育士。 ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は46万人を超える。 Twitter原作のマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA/メディアファクトリー)は20万部を突破、著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(KKベストセラーズ)は15万部を超える大人気作に。他にも『ハンバーガグー!』『園児がくれた魔法の言葉』などを出版。 保育士として勤務する傍ら、その専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちなみに、名前の読み方は「T」先生。
カリスマ保育士「てぃ先生」の人気連載コラム。連載10回目の今回は、子どもがスマートフォンを使うことや親としてどう理解をすればいいのかを書いていただきました。
こんにちは!てぃ先生です。
前回の「子どもに自主性をもたせたい、周りに目を向かせたい」はいかがだったでしょうか?子どもに何かしてほしい時には、まずはそれが可能になる環境をじっくりと整えてあげたいですね!
今回は、最近の子育てにおいて最も大きな悩みと言っても過言ではないテーマ、「子どもとスマートフォン」についてお話します。
子どもがスマートフォンを使うことについて
最初に自分の意見を述べておきます。
僕は、子どもがスマートフォンを使うことに関しては容認しています。それどころか、もっともっと子どもがスマートフォンに触れる機会が増えて良いと考えています。
一方で、こう主張する方もいます。子どもがスマートフォンを使うことによって、
・遊び=スマートフォンになる。それによって子どもの頃に養っておくべき能力が身につかなくなる。
・親子のコミュニケーションが無くなる。
・目が悪くなるなど、身体的デメリットがある。
この辺の理由が多いでしょうか。
これらの問題は確かにあると思います。しかし、だからといって「子どもにスマートフォンを使わせるな!」というのは大人の横暴ではないかなとも思います。
たった10年前でさえ、現代においてスマートフォンがここまで普及するなんて誰も想像していませんでした。これから先、さらにテクノロジーは進化していきますし、すでに「パソコンが使えないと就職できない」という時代が来ています。
例えば、いま5歳の男の子。大学を卒業して就職するまで、あと17年間あります。これだけの期間があったら、スマートフォンやパソコンを超える何かが出ていても全く不思議ではありません。そんな時代を生きている子どもに対して「スマートフォンを使うな!」「あれは悪いものだ!」と教え込むことが正しいのでしょうか。僕は、子どもの可能性を奪っているようにすら思います。
とはいえ、冒頭であげたようなデメリットも確かにあります。ではどうすれば良いのか?
教えることが大事
それは「スマートフォンを使うな!悪いものだ!」と教えるのではなく、
「スマートフォンはこういうものだ。こういう良いところがある。でも、こうすると悪いところもある」といった、『正しい使い方』を教えることが大事なのではないでしょうか。
いま、このテーマにおいて最も大きな問題というのは、子どもにきちんと説明をせず、ただ便利だからと子どもにスマートフォンを手渡していることだと思います。大人ですら「スマホ依存症」「歩きスマホ」など、己を律することができていない場合があるのに、それを子どもに「はい、どうぞ」と渡すのは危険ではないかということです。
大人も子どもも理解が大切
誰もが分かっているようで分かっていないのがスマートフォン。なにせ、ここ最近で爆発的に普及したものですから無理もありません。だからこそ、大人もそれに対して学習や理解を重ねながら、子どもにも『正しい使い方』を教えて、上手にそういったものと仲良く付き合えるようにしてあげたいですね。
ご参考までに。
執筆:てぃ先生
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てぃ先生
関東の保育園に勤める男性保育士。
ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は46万人を超える。
Twitter原作のマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA/メディアファクトリー)は20万部を突破、著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(KKベストセラーズ)は15万部を超える大人気作に。他にも『ハンバーガグー!』『園児がくれた魔法の言葉』などを出版。
保育士として勤務する傍ら、その専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。
他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。
ちなみに、名前の読み方は「T」先生。