男性の仕事と子育ての両立。パパたちにきく、育児の悩みとコツ

男性の仕事と子育ての両立。パパたちにきく、育児の悩みとコツ

仕事をしながら子育てをする女性が増えたことで、男性が育児に参加している家庭が多いとママ友や職場でよく話を聞きます。パパによる子育ての大変さや仕事との両立についてはまだまだ知られていないのではないでしょうか。そこで今回の記事では、男性の子育てと仕事の両立ついて考えてみました。先輩パパの体験談も交えてご紹介します。

男性の仕事と育児の両立

最近は「イクメン」という言葉も生まれたように、子育てに積極的に参加をする男性が比較的増えてきているようです。しかし、女性より圧倒的に情報が少ない男性育児はつまずくこともいっぱいあるのではないでしょうか。実際に両立を実施しているパパたちの意見を集めてみました。


保育園の見送りで慌ただしい朝

「わが家は共働きですが、朝の園への見送りは私の仕事です。やはり毎朝、慌てて職場に滑り込む日々です。7時30分の開門と同時に子どもを預け、荷物のセッティングを済ませてダッシュで車へ。職場の始業にギリギリ間に合うか間に合わないかのタイミングです。もう少し朝の時間帯に余裕が持てたらよいなと思います」


土日はしっかりと育児に参加

公園で親子で遊ぶ
Keisuke_N/Shutterstock.com

「平日はどうしても仕事で遅くなり、子どもの起きている顔を見ることはほぼない生活。その分休みの日はしっかり子どもと接したいと考えています。朝食作りに着替えやトイレ、妻が疲れているようなら子どもと出かけたりもします。平日働きながら子どもの面倒をすべて見てくれる妻に頭は上がらないので、仕事の時間を減らしたいとは思いますが、男社会の会社ではなかなか理解してもらえないのが現状です」


自分が退職して専業主夫に

「妻が医者なので、自分が退職して専業主夫になることに。もともと家のことをするのも苦にならないタイプだし、子どもも好きなのでそれなりに楽しくやっています。娘もすっかりパパっ子で、こんなに娘といっしょに過ごせることは幸せだと思います。ただ、公園に行ってもキッズスペースに行っても、平日の日中はママが多く、少しだけ孤独を感じてしまいます」

男性の仕事と子育て両立のコツ

責任ある仕事を任されやりがいを感じる時期と、子どもが小さく育児に手がかかる時期が重なる人も多いでしょう。どちらもしっかりやりたいと思うからこそ生まれるのが両立の悩みです。少しでもうまくいく方法を考えてみましょう。


制度を積極的に活用する

育児休暇や短時間勤務は男性でも取得可能です。社内に前例がなかったとしても法律で認められた権利です。また、定時に率先して帰ったり、有休をきちんと消化するだけでも子育ての時間を増やせるかもしれません。


仕事の精選と業務の効率化で時間を作る

少しでも家庭の時間を長くするために、仕事内容を見直してみてはどうでしょうか。無駄な仕事はないか、他の人に割り振れる仕事はないか、効率化を工夫できる業務はないか。これがうまくいくと家庭の時間が増えると共に、社内の評価もアップするかもしれません。


職場や保育園などで相談相手を見つける

子どもがいる同僚や、送り迎えで顔を合わせるパパに声をかけてみましょう。同じ立場であれば仕事のこと、子どものこと、同様の経験や悩みを持っているかもしれません。うまくいった事例を教えてもらえたら参考にすることができ、何より「自分だけではない」と思えるのは心強いものです。


夫婦でより連携する

家庭は、子育てだけではありません。目に見えること以上の目に見えない細々とした家事によって支えられています。「がんばっているのにうまくいかない」という思いを持っている人は、ぜひ家庭の仕事を洗い出し、夫婦でシェアをしてみましょう。
家計のやりくり、家庭内にあるものとないものの把握、どこに何を片づけているのか、次の予防接種はいつかなど。細かで雑多な家事も奥さんはフォローしてほしい部分と思っているのかもしれません。

こちらの記事も読まれています

男性が子育てをするメリットとは

仕事以外の場所で活躍できる

仕事だけでなく家庭のことにも向き合うことで、子どものつながりの人脈や、地域との関わり合いが新たな楽しみを生み出すかもしれませんし、仕事にも活きてくる可能性もあります。仕事以外の関わりを意識的に作ることはパパ自身の世界を広げる事にもつながります。


ママと子育ての喜びを共有できる

夫婦で子育てをすることで、日々の子どもの成長をいっしょに喜んだり、感動を共有できます。ママ目線の子どもの話、パパ目線の子どもの話を共有すれば、子どもをより多方向から見ることができ、新たな発見があるかもしれません。


かけがえのない子どもとの時間

子どもとの時間こそがパパにとって最大のメリット。日々接するなかで感じる成長に子どもへの愛情がさらに高まり、自分のことを心から頼ってくれる子どもの存在は、男性にとってもうれしいものでしょう。子どもと共に過ごす時間は将来かけがえのない思い出になるのではないでしょうか。

子どもが仕事の励みにもなる

肩車されてる子ども
mykeyruna/Shutterstock.com

男性も、仕事と子育てが両立できるようになったらママもうれしいですよね。家族で過ごす時間も増えて、子どもも喜んでくれるのではないでしょうか。職場・会社の理解や制度の利用など、少し工夫することでできる時間を有効に使って、仕事と子育ての両立を考えてみてはいかがでしょう。

2017.10.23

家族カテゴリの記事

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
夫婦2人で全部は無理?「子育て・家事・仕事」現代子育てに素敵な選択肢を

共働き家庭が増加している昨今、夫婦ともに実家が遠いと、どうしてもシッターが必要になることもあるのではないでしょうか。今回の記事では、共働き家庭のママが有資格者のみが登録できるKIDSNAシッターのサービスをはじめて利用した様子をレポートします。