胎動はいつから感じるのか妊婦さんは気になりますよね。子宮の中でポコポコ空気が動いているのは胎動なのか胎動の感じ方や、子宮の下の方やおへそのあたりなど胎動を感じる位置を妊娠時期別に解説します。胎動を感じないときや、反対に胎動が激しい、痛いときは受診すべきかもご紹介します。
胎動とは、子宮内の赤ちゃんがお腹のなかで動くことです。胎動を感じる時期や、感じ方には人によって違います。胎動はいつから感じるのか、胎動を感じる位置などを詳しく見ていきましょう。
ママが胎動を感じ始める前から赤ちゃんは動いていますが、実際にママが胎動として感じるのは、早い妊婦さんで16週頃のようです。一般的には、胎動は18週から22週頃に胎動を感じる人が多いといわれています。
胎動を感じる時期や感じる強さなどは個人差が大きいので、22週になっても胎動を感じない人もいるようです。24週まで胎動を感じられない場合は、一度医師に相談してもいいでしょう。
蹴られたように強く胎動を感じる人もいれば、胎動をあまり感じないなど胎動の感じ方や強さは人それぞれなので、これが胎動と見極めることが難しいです。胎動にはどのような感じ方があるのでしょうか。
初めはガスがたまり、空気がお腹のなかをポコポコ動いている感じがして、胎動だと感じなかった妊婦さんも多いようです。ポコポコとお腹のなかでガスが逆流している感覚は胎動かもしれません。
週数が進んでいくと、ポコポコから子宮のなかでうにょうにょ動いている感じに変わるという妊婦さんも複数いました。
子宮の中を指でくすぐられているような胎動を感じる人もいるようです。お腹の内側からコチョコチョとくすぐられている感じをわずかに感じたというママもいます。
ヒクヒクしゃっくりのように動く感覚を規則的に感じるときは胎動かもしれません。
赤ちゃんが手足でグイグイ押してきたり、お腹のなかで動き回り、グルングルン回転しているのを感じる場合もあるようです。
赤ちゃんが動いて子宮の壁に手足が当たると、お腹の内側からポンポン叩かれている感じがする人もいます。なかには、お腹のなかから「パチ」や「ポコッ」と音が聞こえる人もいるようです。
妊娠7ヶ月である妊娠24週くらいになると、赤ちゃんが蹴った部分をママが軽くたたき返すと赤ちゃんからの反応が返ってくるキックゲームができるかもしれませんよ。
胎動を感じる位置は、妊娠週数や赤ちゃんの成長、向きによって変わってきます。妊娠週数によって胎動を感じやすい位置も違ってくるようです。胎動を感じる位置について詳しく見ていきましょう。
胎動を感じ始めたばかりのときは、足の付け根や恥骨の辺りなどおへそより下の方で感じる人が多いようです。胎動を感じる位置は、赤ちゃんが動き回るためみんなが同じ位置で感じるのではなく、お腹のさまざまな場所で感じます。毎回同じ位置で感じる人もいれば、毎回違う位置で感じる人もいて胎動を感じる位置は人それぞれです。
赤ちゃんも大きくなってくるので、胎動を感じる位置も少し上がり、おへその辺りに感じ、下の方から上に向かって蹴られているように感じる人が多いようです。
妊娠後期になると、一般的に赤ちゃんの頭が下になり、お腹のなかの赤ちゃんの位置も固定されてくるので、胎動を感じるのが毎回同じ位置になってくることが多いです。
次のような胎動が見られたときには、1度医師に相談してみるとよいでしょう。
胎動が激しすぎて夜寝られず、昼夜逆転になるママもいるようです。昼間に昼寝の時間を作れるのであれば、昼寝をして睡眠を十分にとるようにするなど、睡眠不足にならないように気をつけましょう。
赤ちゃんが元気なのはよいことですが、胎動が激しく睡眠不足になったり、日常生活に支障をきたす場合には医師に相談してみるのがよいかもしれません。
胎動をあまり感じない妊婦さんもいれば、なかには痛いほどの胎動を感じる人もいます。これは赤ちゃんの足が肋骨や胃に当たっているからです。痛い部分を優しくなでるとおさまったり、身体のどちらか片側が痛い場合は、痛い方を上にして横になると赤ちゃんが姿勢を変えてくれて痛みが軽減されるかもしれません。
膀胱が圧迫されたり、脇腹が痛いときには胎動だけの影響ではなく、赤ちゃんが逆子になっている可能性があります。妊娠後期や臨月に近づくと、お腹のなかの赤ちゃんの動けるスペースが少なくなってくるので、早めの受診が大切です。エコーで赤ちゃんの状態を確認し、お医者さんと今後の出産方法について相談するようにしましょう。
赤ちゃんが成長していくと子宮の中で動き回れるスペースが狭くなり、自由に動き回れなくなるため胎動が少なくなったと感じるママが多いようです。
妊娠週数が進むにつれて、胎動が少なくなる分には心配はありませんが、胎動を半日全く感じない場合は、ママの身体や胎盤に何か原因があるかもしれないので受診をした方がよいでしょう。1日にどのくらい胎動があるかママが意識することが大事です。
胎動を妊娠初期から感じたという人もいれば、妊娠後期になるまで感じなかった人など胎動の感じ始めはいつからという決まりはなく、胎動を感じる時期には個人差があるようで、「ポコポコ」「ウニョウニョ」とお腹のなかで少し動いている感じの人もいれば、赤ちゃんの手足が「グイグイ」子宮に当たったり、お腹のなかで赤ちゃんが「グルングルン」回っているように激しく感じる人など胎動の感じ方は人それぞれです。胎動を感じる位置も感じ始めは、おへその下の方が多く、赤ちゃんの成長に伴って上に上がってくることが一般的です。
お腹のなかの赤ちゃんが成長するほど、お腹のなかで動きにくくなるため、胎動を感じる回数が少なくなることはありますが、胎動を半日感じないときや、胎動が激しい、痛くて睡眠がとれないなどの場合は早めに受診し、医師に相談しましょう。
胎動は、感じ方も感じる位置も一様ではないため、見極めることは難しいかもしれませんが、胎動かもしれないと思ったら、お腹を優しくたたき返したり、赤ちゃんに声をかけたり、お腹のなかの赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう。
杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
信州大学卒医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。
患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。
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