幼少期からのアート教育?「世界の名画を知る」絵本8選

幼少期からのアート教育?「世界の名画を知る」絵本8選

小さいうちから世界の名画を見て、アートな感性を育ててほしい、そう願うママ・パパもいるでしょう。しかし有名な作品をいきなり見せても子どもにはピンとこなかったり、退屈と感じるかもしれません。そこで、絵本を通して名画に触れられる8冊をセレクトしました。先入観のない子どもの目にはどのように見えるのでしょうか

おなじみのキャラクターが美術館の名画を紹介する本

子どもにとっては少し難しいイメージのある絵画鑑賞ですが、おなじみのキャラクターや親しみやすいキャラクターが紹介してくれたら、興味を持つきっかけになるかもしれません。


ペネロペ ルーヴルびじゅつかんにいく

幅広い世代から人気のペネロペが、ルーヴル美術館の作品を楽しく紹介する一冊です。しかけもあるので、小さい子でも興味を持って見てくれそうです。

最初はペネロペやしかけに注目する子どもも、気に入って何度も見ているうちに、中に出てくる絵画にも関心を持つようになるかもしれません。


ババールの美術館

ゾウのババールたちが、使われなくなった駅を美術館に改造する、というストーリー仕立ての絵本です。

中に出てくる絵画は「モナリザ」「叫び」などの誰もが知っている作品ですが、この絵本ではなんと、絵のモデルがゾウに変わっています。子どもといっしょに大人もクスリと笑えるような楽しい一冊です。


ケイティとひまわりのたね (ケイティのふしぎ美術館)

主人公のケイティが美術館でゴッホのひまわりを見ていたら、なんと絵の中のひまわりが落ちてきて、そのひまわりを持って逃げたサルのザズーは、今度は別の絵画の中に入ってしまい……。

ワクワクドキドキするストーリーとともに、後期印象派のゴッホ、セザンヌ、ゴーギャンの名画を知ることができる一冊です。

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絵画の巨匠を紹介する絵本

作品を知るだけではなく、作品を残した巨匠がどのような人物だったのかを知ることも、アートを身近に感じるひとつの手段ともいえるでしょう。それぞれゴッホ、ピカソ、フェルメールをテーマとした3冊の絵本を紹介します。


ゴッホ 風がはこんだ色彩

今では世界中の誰もが知る存在のゴッホですが、生きている間は認められることはなく、ひっそりとその生涯をとげています。

そんなゴッホが心を許した弟テオとの手紙のやりとりを通し、ゴッホの作品だけではなく、その人間性に触れられる一冊です。


ピカソの絵本 あっちむいてホイッ!

その奇抜さで知られるピカソの作品。どっちを向いているか分からない絵に「あっち向いてホイッ」と呼びかける面白い一冊です。絵に込められた想いや背景もよく説明されています。

感性が柔軟な子どものうちからピカソの作品に触れることによって「アートは自由でいいんだ」と、そう思わせてくれる絵本かもしれません。


こどもと絵で話そう ミッフィーとフェルメールさん

ミッフィーがお父さんといっしょに美術館でフェルメールの作品を鑑賞しているお話です。お父さんは簡潔に絵の説明をし、ミッフィーは子どもならではの自由な発想で感じたことを言い、親子でいっしょに絵を楽しみます。

初めての美術館に行く前に読むと、子どもも美術鑑賞の楽しみ方がイメージできるかもしれません。

色や形などの切り口から名画を見せる本

子どもといっしょに美術鑑賞をしたくても、どのような見方をしたらよいのか分からないママ・パパもいるでしょう。ここで紹介する2冊の本は、形や色にフォーカスしているので分かりやすく、アート初心者でも楽しめるかもしれません。


まるをさがして (びじゅつのゆうえんち)

20世紀に活躍した世界中の芸術家が描いた「まる」だけを集めた絵本です。「まる」だけを集めたと言っても、色や筆づかい、大きさや数が違うと、こんなにも違う作品なのかと驚くことでしょう。

また、絵に合わせた短くリズムのある文章も楽しく、幅広い年齢の子どもが気に入る一冊になりそうです。


ピエールくんは黒がすき!

とにかく黒い色が怖いピエールくんのために、パパが連れて行ってくれたピエール・スーラージュの作品展。そこでピエールくんは黒の中にもさまざまな色が見えることを発見します。

子どもに正解を教えるのではなく、美術鑑賞を通して自ら学びを得てもらうようなフランスの子育てが表れている点でも、興味深い一冊です。


<執筆>KIDSNA編集部

2021.11.22

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