子育てしながら正社員。無理をせずに両立するコツとは

今の働き方を選んだ理由を調査

子育てしながら正社員。無理をせずに両立するコツとは

子育てしながら正社員で働きたいけど、無理かもしれないと考えているママもいるのではないでしょうか。正社員かパートかを悩んだり、転職や派遣社員も検討している人もいるでしょう。今回は周りのワーママたちに今の働き方を選んだ理由を調査しました。子育てと両立するコツや利用できる制度などとあわせてご紹介します。

子育てしながら正社員で働くのは無理なのか

子育てしている方の中には、正社員かパートか、派遣社員かなど、自身の働き方について悩んでいる人もいるかもしれません。子育てと無理なく両立するため転職を考えている場合もあるでしょう。今回は周りのワーママたちに両立のコツを調査し、子育て支援に繋がる制度もあわせてご紹介します。

【ママたちの選択】子育て中の働き方

子育てしながら働くママたちは、どのような働き方をしているのでしょう。今の働き方を選んだ理由やよさを聞きました。


正社員

30代ママ
30代ママ

子育てしながら正社員から正社員に転職しました。転職時は正社員かパートかを悩みましたが、収入の面を考えると正社員の方がよいかなと思い正社員を選びました。フルタイム勤務なので子育てとの両立が難しい面もありますが、以前より通勤時間も減ったので無理なく勤務できています。

40代ママ
40代ママ

妊娠前と同じ職場で正社員として働いています。子どもが1歳半くらいまでは時短勤務をしていましたが、今はフルタイム勤務です。子どもの体調不良で休みが続くときもありますが、馴染みのある職場なので安心感はあるなと感じています。

正社員で働いているママからは、金銭面が安定しているという声が聞かれました。産休や育休から復職する場合、以前と同じ職場環境なので働きやすい場合もあるでしょう。通勤時間がかからない職場を選ぶなど、子育てと両立しやすい環境を整えているママもいるようです。


派遣社員

デスクで仕事をする女性
ohayou! - stock.adobe.com
30代ママ
30代ママ

産前と同じ専門職で働きたいと思い派遣を選びました。働く条件を派遣会社に伝えると自分にあった職場を提案してくれるので、就職先を探しやすかったです。

30代ママ
30代ママ

フリーランスで働きつつ、派遣会社にも登録し派遣社員として働いていました。フリーと比べ収入が安定するのと、雇用期間が予め決まっているのでスケジュール管理しやすかったです。子どもの予定や成長に合わせ柔軟に対応できたので両立しやすかったです。

自分にあった職場を提案してもらいやすい派遣会社なら、子育てと仕事を両立しやすい場合もあるようです。ママが多い職場か、子育てに理解がある会社かなど、派遣会社を通した方が事前に職場環境を確認しやすいときもあるでしょう。

派遣社員は雇用期間が予め決まっているのが特徴です。いつからいつまで働きたいかが決まっているなら、正社員より派遣社員の方が働きやすいかもしれませんね。


パートやアルバイト

30代ママ
30代ママ

子どもが小さく体調を崩しやすいため、正社員への転職は難しい部分も多いかなと思いパートを選びました。1日5時間勤務で、子どもとの時間を大切にできていると思っています。

30代ママ
30代ママ

子育てと仕事の両立は体力勝負な部分もあるのかなと感じています。無理なく働けるよう、正社員ではなくアルバイトを選びました。

パートやアルバイトで働くママからは、子育てに充てる時間がとりやすいという声が聞かれました。子どもが小さいうちはフルタイム勤務を避けたいと思うなら、働く時間を選びやすいパートやアルバイトは子育てと両立しやすい場合もありそうですね。

「専門的な職種でもパートなら未経験から働けた」という声もありました。正社員を目指すためにパートやアルバイトで経験を積んでいるママもいるようです。

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子育てと仕事を両立するコツ

周りのママたちはどうやって子育てと仕事を両立しているのでしょう。日々笑顔で過ごすためのコツを聞きました。


家事は休日にまとめて行う

洗濯機
iStock.com/Choreograph
30代ママ
30代ママ

週5日で働いているので、基本的に家事は週末にまとめてやります。平日は家事をほどほどにし、子どもと向き合う時間にあてています。

30代ママ
30代ママ

仕事から帰宅後、夕食作りの時間を省くために休日に作り置きをしています。副菜だけでも数品作っておくと平日とても便利で、栄養面も偏らないので安心です。

今回のアンケートでは、家事は仕事のない日にまとめて行っているという声が多く聞かれました。仕事がある日は家事をする時間が限られてしまいます。子育てと無理せず両立するためにも、どの家事をいつやるか、見直してみてはいかがでしょうか。


パパと子育て・家事を分担する

30代ママ
30代ママ

部屋の掃除や子どもの世話など、パパもできることはお願いしています。家事シェアができているからこそ仕事とも両立しやすいと感じます。

30代ママ
30代ママ

それぞれの仕事の都合に合わせ、保育園の送迎をしています。夕食もできる方が作るようにしているので、両立する上でのストレスはあまり感じません。

子育てや家事に対する考え方は人それぞれですが、働きながら子育て、家事の全てを1人でこなすのは無理な部分もあるかもしれません。夫婦2人で取り組めたら、仕事との両立で悩む機会も減らせそうですね。


仕事の引継ぎをしやすい状態を心がける

30代ママ
30代ママ

子どもが0歳のときは体調を崩し仕事を休む日が多かったです。退社時に翌日のTODOリストと資料をデスクの上に置き、翌日急に休んでも仕事を引継ぎしやすい状態にしていました。

子どもの体調不良が理由で、仕事を休まざるをえないときもありますよね。自分の仕事を職場の人にお願いする際、相手も自分も困らないよう工夫しているママの声も聞かれました。日々のちょっとした工夫で仕事がスムーズにすすむ状況もあるかもしれませんね。

子育て支援に繋がる制度

子育てしているママやパパに向け、労働環境の面から支援する取り組みも行われています。厚生労働省の資料を参考に調査しました。


短時間勤務制度

育児・介護休業法では、3歳未満の子どもを養育するママやパパなどに向け「短時間勤務制度」を設置するよう事業主に義務付けています。1日原則として6時間としていて、申し出をすることでいわゆる時短勤務が可能です。

短時間勤務制度を利用していても、手続きをすれば将来もらえる年金額に影響はありません。給料が下がった場合、厚生年金保険料や健康保険料の負担額を見直すことも可能です。

フルタイム勤務では子育てとの両立が難しいと感じたら、短時間勤務制度を利用してみてはいかがでしょうか。

出典:働きながらお母さんになるあなたへ/厚生労働省
出典:育児休業や介護休業 をする方を経済的に支援します/厚生労働省

子の看護休暇

子どもの体調不良を理由に、働きたくても働けない状況あるでしょう。子どもが小学校入学前であれば、「子の看護休暇」を利用することも可能です。年次有給休暇とは別に子ども1人なら1年で5日、2人以上なら1年で10日間認められる休暇で、1日単位や半日単位で休めます。

病気や怪我をした子どもの看護はもちろん、予防接種や健康診断のために休暇を取得するのも認められています。無給か有給かは会社ごとに異なりますので、一度確認してみてはいかがでしょうか。

短時間勤務や子の看護休暇以外にも、所定外労働を制限する制度や時間外労働、深夜業を制限する制度もあります。子育てとの両立が無理だと感じたら、子育て支援に繋がる制度を利用してみてはいかがでしょうか。

出典:働きながらお母さんになるあなたへ/厚生労働省

子育と仕事を無理なく両立するために

赤ちゃんを抱っこしたママ
iStock.com/itakayuki

仕事と子育ての両立は簡単ではないかもしれませんが、周りのママたちはパパと協力し合って働いている場合が多いようです。

正社員や派遣、パートなど、働き方はさまざまです。短時間勤務制度を利用するなど、自分に合った働き方を見つけて、無理なく仕事と子育てを両立できるとよいですね。

2020年03月21日


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