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新生児の寝かしつけ。スムーズに寝かしつけるコツや便利なアイテム
新生児の赤ちゃんの寝かしつけについて、悩んでいるママもいるのではないでしょうか。個人差が大きい寝かしつけですが、どのような方法で寝かしつけるとよいのかや、寝かしつけるコツを知りたい方もいるかもしれません。今回の記事では、新生児期の寝かしつけに対するママの悩みと上手に寝かしつけるコツ、役立つ育児アイテム、注意点などについてご紹介します。
新生児の寝かしつけの悩み
赤ちゃんがなかなか寝ない、寝てもすぐに起きてしまう、夜中に何度も起きるなど、寝かしつけについては個人差が大きく、悩みがつきない新生児期。実際に新生児の寝かしつけでどのようなことに悩んでいるのか、ママたちに聞いてみました。
時間
寝かしつけにかかる時間は、赤ちゃんによってさまざまですが、1時間以上かけているママもいるようです。
早めに寝かしつけても、寝るまでに時間がかかるため、パパの帰宅時間と重なってしまい、物音でまた目が覚めてしまうといった声や、上の子の声やテレビなどの騒音で起きてしまう、布団に寝かせたらすぐに起きるという繰り返しで、時間がかかってしまうという声もありました。
方法
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新生児期はまだ生活リズムやルーティンが定まっていないこともあり、どのような方法で寝かしつけをするとよいか手探りのママもいるかもしれません。
抱っこや授乳、背中をトントンする、歌を歌うなど、ママたちはいろいろな方法で寝かしつけをしているようです。なかには、どんな方法を試しても、うまく寝かしつけられずに困っているという声も聞かれました。
新生児を寝かしつける方法
個人差が大きい寝かしつけですが、それぞれの赤ちゃんに合った方法で寝かしつけられると、夜中に何度も起きず、ぐっすり寝てくれるかもしれません。新生児の赤ちゃんを寝かしつける方法をまとめました。
抱っこ
一日の大半を寝て過ごすことも多い新生児期は、寝かしつけのために頻繁に抱っこをするママも多いかもしれません。
赤ちゃんを横抱きにして、ママが軽く足踏みをしたり、ゆっくり歩いたりすると、赤ちゃんも寝やすいようです。また、ママ自身が疲れないように、ソファや床に座って体勢を変えることも大切でしょう。ママの身体のぬくもりやリラックスした気持ちが赤ちゃんに伝わって、安眠できることもあるかもしれません。
授乳
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3時間おきの授乳のタイミングで寝かしつけ、リズムをつけるように意識したというママがいました。ママの体と密着する授乳は、赤ちゃんもママのあたたかさを感じて安心して寝ることができるかもしれません。生活リズムや睡眠サイクルをうまく整えられるとよいですよね。
子守唄
寝かしつけるときに子守唄を歌うことを習慣化することで、赤ちゃんも眠りに入りやすいようです。小さめの声でゆっくり歌ったり、抱っこと組み合わせたりすると、赤ちゃんの眠りを誘いやすくなったという声もありました。歌のリズムに合わせて赤ちゃんの身体を軽くとんとんしてもよいかもしれません。
新生児を寝かしつけるコツ
新生児の赤ちゃんを上手に寝かしつけるコツが知りたい方もいるでしょう。
ママたちに聞いてみると、寝かしつけをする際におさえておきたいことがいくつかあるようです。
入眠儀式やルーティンを決める
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新生児期からオルゴールやメリーの音楽をかけていたというママがいました。毎回決まった音楽をかけることで、赤ちゃんが今は寝る時間だと分かるようになるかもしれません。
音楽のほかにも、寝るときは決まった部屋にする、絵本を就寝時間の30分前に読み聞かせるなどルーティンを定め、毎日同じ時間に、同じ手順で行うと、うまく睡眠へ導けるようです。
就寝前は穏やかに過ごす
スムーズに赤ちゃんが寝られるように、眠る前は心を落ち着かせて穏やかに過ごすことを心がけましょう。集合住宅や上の子ががいたりすると難しいこともありますが、騒音のない静かな部屋が理想です。
ミルクや授乳でお腹を満たしてあげたり、おしゃぶりで安心させてあげてもよいかもしれません。添い寝など、背中や足をさするなどスキンシップをとってから寝かしつけを始めるというママの声もありました。
五感を刺激しないような睡眠環境を整える
夜寝る前は、光を落として部屋を暗くすると、赤ちゃんの気持ちの切り替えになるかもしれません。また、赤ちゃんは自分で上手に体温調節ができず、自分で服を脱いだり布団をかけたりすることもできないため、部屋の温度は適温を心がけましょう。厚すぎたり、寒すぎたりしないよう注意することが大切なようです。睡眠前は五感は刺激しないように気を付けるとよいかもしれません。入眠を妨げないよう、おもちゃなどは寝る前に片付け、お気に入りのものだけを側に置いたという声も聞かれました。
パジャマと日中着を分ける
赤ちゃんのうちは、パジャマと日中着を分けているママは少ないかもしれませんが、意識的に寝るときは着心地のよいパジャマを着せていた、という声もありました。パジャマの肌触りや色など五感を通して、寝るときの服だと理解できることもあるかもしれません。
セロトニンとメラトニンを意識する
「セロトニン」は、朝日を浴びたり身体を動かしたりすると分泌されるホルモン、「メラトニン」は目が暗闇を認識すると分泌されるホルモンです。また、昼夜のリズムができてくる生後4ヶ月頃から夜間睡眠時に分泌されるホルモンが「成長ホルモン」と呼ばれます。
新生児は昼と夜を区別する体内時計も未発達のため、昼にぐっすり寝たり、夜は覚醒してしまったりします。セロトニン、メラトニン、成長ホルモンのバランスを意識しながら、同時に生活リズムも整えていけるとよいでしょう。
出典:生活リズムの確立と睡眠/厚生労働省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/katei/08060902/003.pdf
新生児の寝かしつけで役立つアイテム
役立つアイテムを利用して、スムーズに寝かしつけられるように工夫してみてはいかがでしょうか。
おくるみ
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通気性や保湿性などの素材にこだわったおくるみを使うママも多いようです。抱っこをするときに、おくるみを使用すると赤ちゃんが安心できるだけでなく、ママ自身も赤ちゃんの背中を支えやすく、楽に抱っこできるかもしれません。
寝かしつけ用枕
寝かしつけ専用の枕は、赤ちゃんを優しく包み込むことができ、布団に寝かせるときも赤ちゃんが変化を感じにくく、背中スイッチで再び起きてしまうことを予防できるようです。授乳枕としても使用できて便利だったという声もありました。
ベビー用アロマ
夜泣き対策として、赤ちゃん専用のアロマを使用しているママがいました。植物性の原料だけを使用しているものや、完全無添加のものなど、赤ちゃんに安心なアロマを選んで、安眠効果でママもリラックスして寝かしつけができるとよいですね。
ベビーモニター
海外では赤ちゃんが自分の部屋のベビーベッドで寝るのは一般的ですが、日本でも増えてきているようです。ただ、赤ちゃんに何かがあったときにすぐにわかるように、ベビーモニターは必須です。ベビーモニターにはさまざまなメーカーの商品があるので、使いたい機能などに合わせて選ぶとよいでしょう。
新生児の寝かしつけの注意点
新生児を寝かしつける際の注意点を先輩ママたちに聞いてみました。
「私が辛い食べ物が好きなのですが、辛い物を食べたあとは母乳を飲むのを嫌がったり、夜泣きをするような気がしました。睡眠は個人差があるし、うちの子がたまたまそうだっただけかもしれませんが、私はそれ以降、食生活に気を付けるようにしていました」(30代ママ)
赤ちゃんの夜泣き対策のためにママの食生活にも気を付けた、という意見もありました。
「一軒家ではなく集合住宅に住んでいたため、どうしても周りの騒音で起きてしまうことがありました。そこで、ホワイトノイズアプリを使うようにしたら、少しくらいの騒音は気にせずに寝続けてくれるようになりました。環境によっては静かすぎるのも逆によくないのかなと思いました」(30代ママ)
騒音や少しの物音で起きてしまう子には、ホワイトノイズが効果的だったという意見もありました。
新生児期以降の寝かしつけはどうなる?【月齢・年齢別】
新生児期以降の寝かしつけには、どのような方法があるのでしょうか?月齢・年齢別に体験談をまとめました。
生後2~3カ月
生後2~3カ月の赤ちゃんは、まだ生活リズムが整っておらず、個人差がとても大きいと思います。うちも、授乳とねんねの繰り返しで、日中着のまま寝かせちゃう日も多々ありました。夜泣きというよりは、お腹が空いたり不快だったりして泣くことが多いです。睡眠環境は、とにかく安全で静かな部屋を整えることを意識していました。(30代ママ)
生後3~6カ月
少しずつ昼夜の区別がつき始める時期だったと思います。ルーティンを取り入れ始めると、寝かしつけがスムーズになることもありました。お風呂上がりにパジャマに着替えるなど、寝る前の準備を習慣づけるのがおすすめです。(20代ママ)
生後6カ月~11カ月
離乳食も始まり、活動量も増えるなので、生活リズムがよりはっきりしてきました。支援センターで知り合った親子のなかには、保育園に通い始める子もいる時期でした。活動量が増えて、日中の疲れが良い睡眠につながることもありそうです。
ベビーモニターを導入して、別の部屋で家事をしながら見守ることも増えました。海外のママ友の話を聞くと、一軒家ではベビーモニターが必須アイテムだそう。集合住宅では、騒音に配慮しつつ、それでも子どもが寝ない時にどうするかは悩みどころですよね。(30代ママ)
1歳
歩き始めたり、言葉が出始めたりと、成長が著しい時期です。夜泣きが本格化することもあり、「背中スイッチ」に悩まされました……。この頃になると、食生活も睡眠に影響を与えるような気がします。メラトニンを促す食材を取り入れるとよいと聞きました。寝る前の光刺激を避けたり、パパとの協力体制も重要です。(40代ママ)
2~3歳
イヤイヤ期と重なり、寝かしつけが一番大変な時期でした。知育玩具や外遊びで日中の活動量を増やすことで、夜ぐっすり眠れるように意識していました。寝る前の絵本の読み聞かせは、五感を刺激し、良いリズムで眠りにつくためのルーティンにしていました。注意点は、夜のテレビは早めに切り上げることです。(30代ママ)
4歳~
保育園や幼稚園での活動量がかなり増え、大半の日は疲れでスムーズに寝てくれるようになりました。きょうだい間でも個人差はありますが、この頃になると自分でパジャマに着替えたり、寝る準備ができるようになりました。睡眠環境を整えることや、規則正しい生活リズムを保つことが、安眠につながると思います。(30代ママ)
赤ちゃんに合った方法で寝かしつけよう
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新生児期の寝かしつけは時間や方法、コツなど、ママの悩みもさまざまなようです。抱っこや授乳、子守唄、睡眠環境の調整など、それぞれの赤ちゃんに合った寝かしつけの方法を探してみましょう。ママ自身がラクに寝かしつけできるよう、便利なアイテムを利用してみてもよいかもしれません。
また、ルーティンや入眠儀式を決めて、心穏やかにすることで、赤ちゃんをスムーズに睡眠へ導けるようです。光照明や温度など、寝室の環境にも配慮しながら、赤ちゃんの寝かしつけを上手に工夫できるとよいですね。