ママたちにきく、祖父母の孫育て。子どもの変化や預けるときのポイント

祖父母の孫育てで感じることとは

ママたちにきく、祖父母の孫育て。子どもの変化や預けるときのポイント

祖父母と同居していたり、共働きなどの理由で祖父母に子どもの対応を任せるなど、孫育てをお願いするという場面もあるかもしれません。今回の記事では、祖父母の孫育てで感じることや気をつけている点、孫育てを通して感じた子どもの変化をママたちに聞いてみました。

ママたちにきく、祖父母の孫育て

祖父母の孫育てとは、一般的に祖父母と同居している、ママやパパが共働きをしているなど、さまざまな理由で子どもを祖父母に預かってもらい、育児をしてもらうことを言うようです。

ママたちは祖父母と子どものかかわりについて、どのようなことを感じているのでしょうか。子どもを祖父母に預けるシーンや、育児に協力してもらう中での悩みとあわせて聞いてみました。


祖父母を子どもに預けるシーン

実際にママたちはどのようなシーンで子どもを祖父母に預けているのでしょうか。
 
「次男を出産するとき、長男といっしょに1カ月ほど実家で生活していました。日常生活での子どもの世話に加え、保育園への送り迎えなども頼んでいました」(30代/3歳児のママ)

「仕事が忙しく、帰りが遅くなるときに祖父母に子どもをお願いしています」(30代/小学生のママ)

「うちは共働きなので、子どもが風邪を引いて保育園に行けず、私も旦那も仕事が休めないときに、祖父母に対応してもらっています」(30代/4歳児と2歳児のママ)

「結婚記念日のときに子どもを祖父母に預かってもらって、2人で食事に行ったことがありました。2人で外食することはなかなかできないので、ありがたかったです」(30代/3歳児のママ)

ママたちは、里帰り出産のときや仕事が休めないとき、夫婦の時間をもちたいときなどに、祖父母に子ども預けることがあるようです。


祖父母の孫育てで感じること

おもちゃ
iStock.com/FabrikaCr

ママたちは、さまざまなシーンで祖父母に子どもを預けているようですが、祖父母の孫育てを通して感じていることあるのでしょうか。祖父母の接し方や対応、育児についての悩みなど聞いてみました。

「子どもにおもちゃをたくさん買ってくれるのはうれしいのですが、物がどんどん増えてしまうのが悩みです」(30代/4歳児のママ)

「『祖父母』という、子どもが思う存分甘えられる、わがままが言える環境が一つあるのもよいな、と日々感じています。両親に言えない悩みを相談できる、自分にとっての絶対的な味方という存在に、子どもは安心しているように思います」(30代/4歳児のママ)

「祖父母といっしょにいるときは、好きなときに好きなだけお菓子を食べてしまうので、少し気になっています」(30代/4歳児のママ)

「私の両親は、悪いことをしたときはしっかり叱ってくれるので、助かっています」(30代/4歳児と2歳児のママ)

祖父母の孫育てに対する悩みがある反面、祖父母と子どもの関係について、ママやパパとの関係とは異なるよさを感じているという声もありました。

子どもの成長や様子などについて、祖父母と話す機会があると新たな発見もあるかもしれませんね。

祖父母に子どもを預けるときに気をつけたこと

子どもを祖父母に預けるとき、ママたちは何を気をつけているのでしょうか。実際の声を聞いてみました。


子どもの情報をメモに書いて伝える

「その日の子どもの体調や対処法など、詳しくメモに書いて渡しています。何かあったらすぐ連絡してもらうようにしています」(30代/小学生のママ)

「子どもがまだ食べたことのないお菓子などを事前に伝え、子どもの食べるお菓子はこちらで準備していくこともあります」(30代/4歳児のママ)

その日の子どもの体調や対処法など、詳しくメモに書いて祖父母に渡しているママがいました。そのほかにも、いつもどのように過ごしているか、一日のスケジュールをメモに書いて伝えているというママの声もありました。

子どもの対応やお世話の仕方について、祖父母と共有することで、祖父母も子どもを預かりやすいかもしれません。


常に連絡が取れるようにする

「祖父母に預けるとき、車で少し遠くのテーマパークに連れて行ってくれることがあります。移動時間が長かったり身体を使って遊ぶこともあるので、子どもの様子を把握したり、常に連絡が取れるように『何をして遊んだのか動画を送ってね』とお願いしています」(30代/4歳児のママ)

「子どもが喘息持ちなので、具合が悪くなったらすぐに連絡してほしいと伝えています」(30代/小学生のママ)

子どもの状況がわかるように、祖父母に連絡してもらうよう声をかけたり、常に連絡が取れるように気をつけているママがいました。すぐに連絡がつくことを祖父母に伝えておけば、祖父母も安心して子ども預かることができるかもしれません。


手土産やプレゼントを用意する

お菓子
© mnimage - Fotolia

「主人と外出するときは、お菓子やお酒などの手土産を渡しています」(30代/4歳児と2歳児のママ)

「母の日や父の日などには、日ごろの感謝の気持ちを込めて少しよいものを贈っています」(30代/3歳児のママ)

日ごろの感謝を伝える意味を込めて、お菓子や祖父母の好きなお酒を手土産として渡しているというママもいました。誕生日や季節の行事など、子どもといっしょに楽しみながら手土産を用意するのもよいかもしれませんね。

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孫育てを通じて感じた子どもの変化

ママたちの声を聞くと、祖父母に子どもを預けるからこその悩みや気にかけるポイントがありました。

祖父母とのかかわりでは、親子で接している際とは異なる子どもの姿があるかもしれません。祖父母の孫育てを通して子どもに何か変化はあったのか、ママたちに聞いてみました。


自然の中で遊ぶおもしろさを知る機会に

「祖父母の家の庭で花や野菜などを育てており、そこで子どもが自然に触れる楽しさを知りることができたようです」(30代/4歳児と2歳児のママ)

普段遊ぶことのできない場所で楽しめるというのは、孫育てのよさなのでないでしょうか。いつもと違う遊びをする経験は貴重なものかもしれませんね。


祖父母のすすめで嫌いな食べ物に挑戦

「嫌いな食べ物を、祖父母のすすめで食べられるようになり、よい変化だと思いました」(30代/小学生のママ)

祖父母のサポートで子どもが苦手だった食べ物を食べられるようになった、好き嫌いが減ったと感じているママもいました。環境が変わることにより、子どもの気持ちも変わっていくのかもしれませんね。


積極的に人とかかわるきっかけに

「うちの子は、人見知りが激しい子だったのですが、祖父母にお世話を頼むことが増えたタイミングから、人懐っこく、他人にも自分からかかわれるようになりました。親以外の人も受け入れられたらと思っていたので、その気づきにつながったのだと感じています」(30代/4歳児のママ)

祖父母の孫育てを通して、ママたちは子どもに対してさまざまな変化を感じているようです。祖父母と接することは、ママやパパの知らない、子どもの表情を引き出すきっかけになるのかもしれません。 

孫育ては家族で協力しながら

祖父と赤ちゃん
iStock.com/kohei_hara

共働きで子どもを見ることができないときや、同居をしていて祖父母に孫育てをお願いするときなど、祖父母に子どもを預ける場面はさまざまあるでしょう。祖父母の孫への対応は、ママやパパとは違うこともあり、気にかけるポイントもいくつかあるかもしれません。

その中で、子どもは今まで知らなかったことを知ったり、ママやパパが見たことのない姿を見せることもあるようです。祖父母の孫育てを通じて、子どもの成長を家族みんなで共有することができたらよいですね。

2019.05.03

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