共働き家庭に聞く便利家電。時短家電で本当にゆとりは生まれるのか

共働き家庭に聞く便利家電。時短家電で本当にゆとりは生まれるのか

3大家事と言われる「料理」「洗濯」「掃除」。効率よく短時間でできると心にも余裕が生まれ、新しいことにチャレンジする時間もできます。そこで、全世帯中の7割近くが共働き家庭とされる現代社会で「新・三種の神器」と言われる便利な時短家電、「乾燥機付き洗濯機」「食器洗い乾燥機」「ロボット掃除機」に注目。実際どのくらいの人が利用し、便利さに反する不便さはないか。また、導入に当たってのコツと利用者の体験談、さらにその他のおすすめ時短家電をご紹介します。

共働き家庭が家電に投資するメリット・デメリット

ネット検索を行うと大量に出てくる時短家電の特集や、「買ってよかった!」の声。便利なら買ってみようかな…とは思うものの、高額であることからもなかなか購入に踏み切れない人も多いと思います。時短家電の導入を検討する上で、メリットとしては次のことが考えられます。

 
 

逆に、考えられるデメリットとしては次のことが挙げられます。

 
 

時短家電を選ぶコツ

時短家電を購入するにあたって、まず自分にとって家事の中で最も苦手で億劫に感じていることがなんであるかを考えてみましょう。

例えば、自炊よりも外食が多い共働き家庭では毎日の「掃除や洗濯」が負担。

子育て中で食べ盛りの子どもがいる家庭では、「料理や片づけで毎日イライラしている」といった感じです。

そして、その苦痛を排除する時短家電の導入がおすすめです。

また、既存の家電との相性を考えて、邪魔にならない大きさかどうかも重要です。


「新・三種の神器」の普及率

ところで、共働き家庭にとって便利な「新・三種の神器」と言われる「乾燥機付き洗濯機」「食器洗い乾燥機」「ロボット掃除機」はどのくらいの家庭で使われているかご存じでしょうか。

内閣府が公表した消費動向調査(2022年3月)をもとに、KIDSNA編集部で作成したグラフによると、2022年3月末時点で、二人以上世帯の「衣類乾燥機」の普及率は56.3%、食器洗い機は36.3%。つまりは、「衣類乾燥機」を利用する家庭は2軒に1軒強、「食器洗い機」に関しては3軒に1軒強で利用していることになります。

一方で、自動で床掃除をする「ロボット掃除機」の国内普及率は、約9%ほどという民間調査結果もあり、いざ購入するとなると迷ってしまうという声も聞かれます。

そこで、実際に利用している人にメリットとデメリットを伺いました。

乾燥機付き洗濯機

 
※写真はイメージ(iStock.com/ferlistockphoto)
 
 

家族全員分の洗濯物を干す時間を考えると年間、何時間助けられているかわかりません。

 
 

洗濯から乾燥までボタンひとつで済みますし、夜に洗濯したら朝には乾いているので、子どもの体操着など急いで洗濯しなければならないものがあるときはとても助かっています。

 
 

なければ生きていけないというくらい愛用しています。子育て支援としてすべての子育て世帯に支給してもいいと思います。

但し、東京ガス都市生活研究所の調査によると、6割以上の家庭で「毎回の洗濯では使わない」とのデータも出ています。

確かに、こんな意見もありました。

 
 

家族5人分になると大容量の大型洗濯機でも洗濯から乾燥まで、1回ではすまないので基本的には洗濯機のみの利用が多く、乾燥は1度干したタオルの仕上げのみの利用です

そして、衣類ガス乾燥機を利用される方の意見です。

 
 

衣類ガス乾燥機を使っています。1時間で洗濯物が全部乾くので大変時短です。ホームクリーニングというだけあって、ふっくら乾き縮まず、痛まないのがとても良いです。

ガス式の場合のデメリットとして、ガス栓の増設や温風排出パイプの取り付け工事が必要になり、初期費用がかかります。

ですが、花粉の季節や梅雨時、また洗濯物が多い家庭には大変便利。

何よりも干す手間が省けるだけでなく、夕方家に帰ってからでもその日のうちに洗濯ができ、洗濯時間が自由になります。また、電気代に比べガス代の方が安価であるためランニングコストを抑えられるという魅力があります。

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食器洗い乾燥機

 
※写真はイメージ(iStock.com/wmaster890)
 
 

共働きをしていると忙しく子どもとの時間が少ないと感じるため、食器洗い乾燥機を購入し、食器を洗う時間を子どもとの時間に充てるようにしています。洗っていない食器が翌日までそのままになるということもなくなりました。

 
 

家を建てたときに、ビルドインタイプの食器洗い乾燥機をつけました。汚れをサッと落として食洗機にいれるだけでよいのでとても楽ですし、パパや子どもたちでもできます。食器洗い機は我が家の必須家電です。

但し、ビルドインタイプは取り付けにキッチン自体の交換や改造が必要になり、大幅な出費がかかる可能性もあります。

さらにはこんな意見も。

 
 

我が家は、5人家族なのでビルトインタイプの食器洗い乾燥機には入りきらず、一部は手洗いしています。

確かに、家族が多いとすべての食器が一度に入りきらないことや洗えない食器などは手洗いすることになります。

ですが、最近は卓上用の食洗機も5万円以下の商品も増えていますし、使用することで「手荒れの心配が少なくなった」という声や小さなお子さんが「食後にお皿を運ぶお手伝いをしてくれる」などのメリットもあるようです。

ロボット掃除機

 
※写真はイメージ(iStock.com/Mlenny)
 
 

大型犬がいて抜け毛が多いので、平日の掃除はほぼロボット掃除機に任せています。

 
 

朝に床の片付けだけ済ませて、仕事に行っている間に掃除をしてもらっています。

一方で、やはり問題は床の片付けのようです。

 
 

ロボット掃除機は、走らせるスペースが床にないです。

但し、最新機種では床の障害物を回避し、自動ゴミ収集機能などの賢い頭脳を搭載するタイプも出ています。また、外出先から操作できるタイプや水拭きができるタイプなどさまざまな種類があるようなので、必要な機能などを考えて選ぶとよさそうです。

おすすめしたいその他の時短家電

長引くコロナ禍により家で過ごす時間が多くなった今、家事が増えているママも多いと思います。増える「家事ストレス」を少しでも軽減できる便利な時短家電とグッズをご紹介します。


電気ポット

 
※写真はイメージ(iStock.com/YouraPechkin)
 
 

仕事が在宅ワークになり、家でお茶を飲んだりすることが増えたので、すぐお湯が出て便利です。

電気調理器

 
※写真はイメージ(iStock.com/Nature, food, landscape, travel)
 
 

朝、下準備してタイマーをかけておくと帰宅したときにはできあがっており、すぐにご飯を食べることができるので、子どもが夕食前にお菓子を食べることがなくなりました。

フードプロセッサー

 
 

離乳食を作るのに大活躍しています。赤ちゃんの世話で手一杯なので、離乳食が始まってすぐ買いました。

 
 

つぶす手間がなくなったので、子どもの好きなポテトサラダを作る機会が増えました。

ワッフル&ホットサンドメーカー

 
※写真はイメージ(iStock.com/InnaVlasova)
 
 

週末は、ホットケーキミックスを利用したワッフルを作ります。生地に人参のすりおろしを入れたら朝食用、チョコチップを入れて焼いておやつ用など大量に作って冷凍もしています。また、プレートを変えて、夜に作ったポテトサラダとチーズをパンに挟んでホットサンドにすると、残り物でも喜んで食べてくれます。

ホームベーカリー

 
 

夜セットをしておけば、朝起きたときには出来立てのパンを食べることができるので重宝しています。水を一切使わずに作ったり、余ったご飯やコーンフレークを入れたりなど色々試してアレンジをして楽しんでいます。

布団クリーナー

 
※写真はイメージ(iStock.com/Teen00000)
 
 

掛け布団など洗えるものは洗ったり干したりしますが、マットレスなど洗えないものに使っています。布団クリーナーをかけた日は、寝つきが格段に違う気がしています。

ふとん乾燥機

 
 

天気に左右されることなく梅雨の湿気から寒い冬まで手軽に布団を乾燥して温めてくれるので、大変便利です。最近は、靴や衣類を乾かすことができるタイプも出ているようなので買い替えを検討しています。

ズボンプレッサー

 
※写真はイメージ(iStock.com/wakila)
 
 

ズボンを挟むだけなのでパパが自分でやるようになりました。

 
 

共働きなので私も夫もスーツを着ています。週末に二人分のズボンをアイロンがけしていましたが、その時間を育児に回せるので大助かりです。

空気清浄機

 
※写真はイメージ(iStock.com/1989_s)
 
 

子どもが生まれてから各部屋の空気清浄機は手放せません。臭いはもちろん、部屋中のホコリを集めてくれていることを掃除のたびに実感しています。

コードレスクリーナー

 
 

気付いたときにさっと掃除ができるので大変便利です。コードがないことで部屋から部屋への移動もストレスフリーで魅力です。

最近は「家電サブスク」が広がりを見せていることあり、購入せずに「まず利用してみる」という新しいスタイルもあるので、レンタルで検討をしてみるのもいいと思います。

家族構成や生活に合わせた家電を見つけて、暮らしを快適にしましょう。

ぜひ参考にしてみてください。

2022.04.12

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