離乳食初期に魚を食べさせるとき、形状や進め方の目安、子どもが食べやすい工夫などに悩むママもいるのではないでしょうか。厚生労働省の資料を参考にしながら、離乳食レシピやアレンジ方法などママたちの体験談を紹介します。
離乳食初期は、唇を閉じてゴックンと飲み込むことから、ゴックン期とも呼ばれているようです。この頃のママは、自分の作っている離乳食の形状や量が合っているか、どのような離乳食レシピを作ったらよいのかわからず悩んでしまうこともあるようです。
基本的な離乳食初期の進め方について、厚生労働省の資料を参考に紹介していきます。
厚生労働省の資料によると、生後5カ月から6カ月頃が離乳食初期とされています。食事のタイミングは、体調やご機嫌が良いなど子どもの様子を見ながら与えるとよいでしょう。
調理形態は、なめらかにすりつぶした状態がよいようです。
離乳食初期の食事量の目安は1日1回1さじずつ始めるとよいでしょう。
穀類:つぶしがゆから始める。
野菜・果物:慣れてきたらすりつぶした野菜なども試してみる。さらに慣れてきたら、つぶした豆腐・白身魚などを試してみる。
厚生労働省が出している資料の中には離乳食で困ったこととして、次のような内容が挙げられています。
作るのが苦痛・面倒 / 23.2%
食べるのをいやがる / 13.1%
開始の時期が早いといわれた / 0.8%
開始の時期が遅いといわれた / 2.5%
作り方がわからない / 6.6%
(回答数:2722)
作るのが苦痛・面倒の次に食べるのをいやがることに困っている方が多いようです。この他に、初めて離乳食を作るので作り方がわからないという声や、開始の時期がわからなくて困っているという意見もありました。
困ったことの次に、離乳食のことでわからないことについても厚生労働省が出している資料より紹介します。
食べる適量がわからない / 46.4%
離乳の進め方がわからない / 14.9%
何時頃食べさせたらよいかわからない / 5.8%
(回答数:5223)
食べる適量がわからないと困っている方が一番多く、次に離乳の進め方がわからないと困っている方が多いようです。離乳食よりも母乳や粉ミルクを先に欲しがる子どももいるようで、離乳食を食べさせた後に母乳や粉ミルクを飲ませたいと考えるママは、先に授乳するとお腹がいっぱいになって離乳食を食べずに寝てしまうかもしれないなど悩んでしまうかもしれません。
離乳食初期に食べさせることのできる魚は、鯛、カレイ、たらなどの白身魚で、スーパーなどで手に入る刺身を使うママもいるようです。加熱するとパサつくこともある魚ですが、先輩ママたちはどのようなレシピやアレンジ方法で取り入れていたのでしょうか。
離乳食初期の頃に、ママたちはどのようにして魚を調理していたのでしょうか。レシピの工夫やアレンジ方法などを3つ聞いてみました。
「6カ月の頃、魚を食べさせてみましたが、離乳食にあまり興味がなく、母乳や粉ミルクばかり欲しがります。どんなレシピのアレンジ方法なら魚を食べてくれるのかわからず悩んでいました。そこで、粉ミルクを使って離乳食を作ったら食べてくれるかもしれないと考え、粉ミルクを使って魚のすり流しを作ってみました。
茹でてすり潰した鯛と、調乳した粉ミルクを耐熱容器に入れて混ぜ、電子レンジで温める程度に約20秒加熱したらできあがりです。スプーンですくって口元へ持っていくと、ほんのり甘い粉ミルクの匂いに気づいたようで、普段の離乳食よりも興味がありそうに口をパクパク動かしていました。
子どもに食べさせると、慣れている粉ミルクの味もして食べやすかったようで、たくさん食べてくれました。子どもがまた食事に興味を持ってくれるように『たくさん食べられたね、すごいね』と声をかけると、嬉しそうにニコニコしていました」(40代ママ)
「カレイをペースト状にして食べさせたとき、魚臭さが気になったようで、眉間にシワを寄せていやそうな素振りを見せました。魚の臭いが気になる子どもには、どんな工夫をしたらよいのかわからず困っていました。そんなとき、調理前の下ごしらえを丁寧にしたら、魚臭さが気にならなくなるかもしれないと思い、作ってみました。
カレイの尾から頭に向かって包丁の刃を立ててウロコをこそげ取り、流水でぬめりを洗ったらキッチンペーパーで水気を拭き、カレイの頭を落として内臓を取り出し、腹の中をキレイに洗って3枚におろします。カレイを熱湯で茹で、なめならかになるまですり潰し、ペースト状になったらお粥に乗せて完成です。
カレイをお粥といっしょに食べさせると、丁寧に下ごしらえをしたことで魚臭さが気にならなくなったのか、すぐに飲み込んでくれました。飲み込んだ後も口をパクパクさせて、もっと欲しいと言っているようでした。
たくさん作ったので、ペースト状にしたカレイを蓋つきの製氷皿に入れて冷凍し、固まったらフリーザーバッグへ移し替えて冷凍保存していました。食事の前に必要な量だけサッと取り出して、電子レンジで温めてすぐに食べさせることができるので便利でした」(30代ママ)
「たらを茹でてペースト状にしたものを食べさせたとき、パサパサして飲み込みにくかったようで、口から出してしまいました。どんなレシピのアレンジ方法なら食べてくれるのかわからず悩んでいました。そこで、とろみをつけたら飲み込みやすくなるかもしれないと考え、たらのとろみあんかけを作ってみました。
茹でてペースト状にしたたらを鍋に戻し、水溶き片栗粉を回し入れて混ぜ、火をつけてとろみがついたらできあがりです。
子どもと目を合わせて『とろとろのお魚だよ、おいしいから食べてみようね』と伝えてから食べさせると、とろみがついてパサつきが気にならなくなったようで、口から出すことなくゴックンと飲み込んでくれました」(20代ママ)
離乳食初期の後半には、白身魚を食べさせることができるようになるでしょう。子どもが飲み込みにくそうにしているときには、とろみをつけたり、よりなめらかなペースト状にすると食べやすいと感じることもあるようです。
先輩ママたちが作ったレシピやアレンジ方法を参考に、離乳食初期に魚を取り入れてみてはいかがでしょうか。
※記事内で使用している参照内容は、2018年2月22日時点で作成した記事になります。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
2018年02月27日
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