子どもが初めて迎える節句のお祝いに食事会を考える家庭も多いのではないでしょうか?子どもが小さいと特に悩みがちな食事会の場所や時期の決め方、メニュー選びと費用のバランスや挨拶などについて、先輩ママの体験談をもとにご紹介します。
節句の「節」は「季節の変わり目」を意味しており、日本では古来より中国から伝わったとされる5つの節句(五節句)を現在も年中行事として受け継がれていると言われています。そして五節句のうち、子どもの誕生と成長を祝う節句が「桃の節句」と「端午の節句」です。
子どもが生まれて初めて迎える「初節句」では、赤ちゃんの無事な成長を祝うとともに、今後の健やかな成長と厄除けを願うのが通例のようです。
お祝いとして贈られることの多い雛人形や兜などには、赤ちゃんに降りかかろうとする災厄を代わりに引き受ける災厄除けとしての意味があるとされています。
女の子の場合は3月3日(桃の節句)、男の子の場合は5月5日(端午の節句)の節句の時期に合わせて、パパやママとお祝いに参加する親族の都合の付く土曜日、日曜日に行う家庭が多いようです。
「大安や友引など日柄のよい日を選んだ」という声もありました。地域によっては旧暦の日程に合わせて行う場合もあるようなので、地域性も事前に調べてみるとよいかもしれませんね。
また、子どもが生後間もない場合は翌年に初節句のお祝いをするのが一般的と言われているようです。男の子を4月に出産したママの中には、「ゴールデンウィークに祖父母が遊びに来たタイミングで兜を飾り、いっしょにケーキを食べた」という体験談もありました。
災厄除け、厄払いなどと聞くと、神社にお祓いや祈願に行くと考えるママもいるようですが、家や近隣の食事処で親族といっしょに食事をとりながら写真を撮ったり、団らんの時間を持つ家庭が多いようです。
「家に雛人形を飾り、子どもの祖父母といっしょにお祝い膳を囲んで食べました。お宮参りのときの着物を着せて、雛人形の前で写真を撮りました」(30代1児ママ)
「外食で個室を予約し、祖父母といっしょに食事をしました。お店の予約がギリギリになってしまい遅い時間からの食事会になってしまいましたが、産後夜に外出する機会がなかったので私にとっては新鮮でした」(30代2児ママ)
子どもが0歳ということもあり、家でやるか外食にするか、それぞれに利点も不便な点も考えられるようなので家族や参加する親族の希望に合ったスタイルを選ぶとよさそうですね。
お祝いの料理というと値が張りそうな印象ですが、集まるのは親族のみの場合がほとんどなので、種類豊富に料理を用意するママは少ないようです。
料理やメニューに選んだ縁起物食材としては、桃の節句では華やかな「ちらし寿司」や「ハマグリ」、端午の節句では「鯛」や「海老」などが人気のようです。
家で食事会を開く場合、準備に時間を割けないケースも多く、料理をすべて手作りするママは稀のようです。出来合いのものを上手に活用したり、出前を頼むという意見もありました。
「お赤飯とお吸い物は自分で準備をして、鯛の塩焼きは事前に魚屋さんに注文をしました」(20代1児ママ)
「実家暮らしだったため、子どもの祖母がちらし寿司、ハマグリのお吸い物、お刺身、ゼリーを用意してくれました。子どもは離乳食中期だったので果汁で作ったゼリーを与えました」(30代1児ママ)
子どもの月齢にもよりますが、離乳食が始まっている場合は食べられる食材などを利用していっしょに食卓を囲めると、より思い出深くなりそうですね。
親族とはいえ、家に人を招くための準備は大変かもしれません。自分も落ち着いてお祝いの時間を過ごしたいママには、外食での食事会も人気のようです。
お店選びでは個室や座敷のあるお店が優先的に選ばれるようです。子どもの寝返りや後追いが始めっているようであれば、座敷のほうが安心かもしれませんね。
料理についてもお祝いの席だからといって高価なコースを予約する必要はないらしく、平均的には1人あたりの予算を5000円~10000円で考える家庭が多く見られました。ランチ、ディナーなど時間帯によっても予算はさまざまなようです。
産後外出の機会が少ないママにとっては外食ができる貴重な時間であるらしく、「ママが食べたいメニューで決めた」という意見もありました。
また外食で考えている場合は、お店の予約が混み合うことも考慮し、早めの準備がよいようです。
必須ではありませんが、人をお招きした場合、手土産を準備するのが一般的なマナーといわれているようです。いっしょに祝ってもらった感謝の意も込めて、節句のお祝いにふさわしい手土産やお菓子を準備するとよいそうです。
具体的には桜餅や柏餅、紅白饅頭などを準備したママが多くみられました。
また食事会をホテルや料亭で行う場合はお店側が手土産を用意してくれている場合もあるようです。事前に確認ができると安心かもしれませんね。
今回アンケートを行ったママたちの中には、食事会に挨拶を取り入れたという意見はありませんでしたが、祖父母以外にも親戚の方を招き盛大に食事会を開く場合などでは、挨拶があると会全体にメリハリが付き、進行もスムーズで時間の仕切りができるというメリットもあるようです。
また、挨拶は参加してくれた方々へ感謝を伝えるためのものでもあるといわれています。聞き手にもわかりやすく伝わるように、以下のポイントを抑えられるとよいそうです。
・初節句のお祝いに参加してくれたことへの感謝
・お祝いの品をいただいたことへの感謝
・おかげ様で子どもが健やかに成長していることへの感謝
挨拶をする人は必ずしもパパである必要はないそうなので、堅苦しくなりすぎない程度に自分たちの言葉で事前に考え、役割分担を確認しておくとよさそうですね。
初節句は子どもが初めて迎える年中行事だからこそ、力を入れてお祝いしたいママも多いと思います。ただ食事会を開くとなるとお招きする準備、メニュー選びや費用のこと、挨拶やお店選びはどうするかなど考えることも多く大変に感じる場合もあるようです。
堅苦しく考えすぎず、家族の協力も得ながら準備を進めてみてはいかがでしょうか。
2018年01月29日
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