1歳の誕生日に、一升餅を使ってお祝いをしたいと考えるママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、地域で違うお祝いのやり方や1歳前に行ってもよいのか、風呂敷やリュックなどの必要な準備やお祝い当日の様子について、ママたちの体験談を交えてご紹介します。
一升餅とは一升(約1.8kg)のお米を使ったお餅のことで、「一升」を「一生」にかけて、「これから一生食べ物に困らないように」「一生健康ですごせるように」という願いを込めて子どもの1歳の誕生日を祝う行事なのだそうです。
地域によって呼び方や祝い方が異なり、「誕生餅」「踏み餅」「背負い餅」「力餅」などとも呼ばれるようです。
一升餅を使ったお祝いのやり方は、地域によってどのように違うのでしょうか。どのようなやり方で一升餅を使ったお祝いをしたのかをママたちに聞いてみました。
「夫の地元では一升餅を風呂敷で包み、肩から斜めにかけて背負わせます。背負わせる前に箕(み)と呼ばれるかごに子どもを乗せて揺するのがその地方ならではのお祝いのやり方のようです」(30代ママ)
一升餅を風呂敷やリュックを使って背負わせるという地域もあるようです。
背負わせる前に蓑に乗せて揺らす、小分けの餅を用意して少量ずつお餅を増やしていく、大きな丸餅を作り父親の着物の帯で背負わせるなど、地域によってやり方はさまざまなようです。
「私たちの住む地域では、子どもにわらじを履かせて一升餅を踏ませるというやり方が主流です。うちの子どもは1歳のときにまだ自力で立つことができなかったので、おじいちゃんにつかまりながらお餅を踏みました」(30代ママ)
一升餅を、裸足、またはわらじや草履を履いて踏ませるというお祝いの方法もあるようです。1歳前後でまだ歩けない場合は、つかまり立ちやお座りをした状態でお餅を踏ませたというママの声がありました。
この他に、地域によっては軽く子どもの足をつついて尻もちをつかせるところや、一升餅を子どもに抱かせるところもあるようです。
1歳の誕生日を一升餅でお祝いをするためには、どのような準備をしておくとよいのでしょう。一升餅を使ってお祝いをするときの準備をママたちに聞いてみました。
「初めて迎える誕生日はにぎやかにお祝いをしてあげたいと思ったので、双方の実家にも声をかけて参加してもらうことにしました。私の両親は遠方に住んでいてなかなか会えないので、久しぶりに孫の顔が見れて嬉しそうでした」(20代ママ)
子どもの祖父母といっしょに1歳の誕生日をお祝いをしたというママもいるようです。子どものお祝い事をきっかけに親戚で集まることができると、みんなが嬉しい気持ちになるかもしれませんね。
「それぞれの仕事や予定の都合もあるので、子どもの1歳の誕生日の前後で両家の実家の都合のよい日になるように調整しました。家族でゆったりすごせるように、自宅で食事や一升餅のお祝いをしました」(30代ママ)
「一升餅などのお祝いのイベントは縁起のよい日に行いたいと思い、1歳前ではありましたが大安の日にすることに決めました。一升餅を使ったお祝いができるレストランのプランを予約し、盛大にお祝いすることができました」(40代ママ)
ママたちは誕生日や一升餅を使ったお祝いの日取りを、子どもの誕生日付近の都合のよい日や日柄のよし悪し、子どもの様子などをふまえて決めているようです。
一升餅を使ったお祝いは、誕生日に関わらず子どもが歩くようになってからにするなど、地域によってお祝いの時期が異なる場合もあるようなので、わからない場合は両親に聞くなどするとよいかもしれません。
「背負うための風呂敷は母が準備してくれるとのことだったので、近所のお米屋さんで一升餅だけ注文しました。直近になって慌てないように、お祝いの2週間前に予約しておきました」(40代ママ)
「一升餅のお祝いをするときに子どもが背負いやすい方がよいと思い、一升餅と名入れリュックがセットになったものをインターネットで注文しました。リュックは誕生日の後も使うことができるのでとても便利でした」(20代ママ)
一升餅は、和菓子屋やお米屋、デパートや専門店、通販サイトでで購入することができるようです。以前は「人生が円満になるように」との意味から1つにまとまったもの、または紅白で2つに分けられた丸いお餅が一般的だったようですが、最近ではハート型やキャラクター入りのもの、小さめのお餅が個包装されているものなど、さまざまな一升餅が売られているようです。
風呂敷やリュック、草履など、お祝いの仕方にあわせたグッズと一升餅がセットになって売られている場合もあるようなので、一升餅のお祝いのやり方を早めに家族とすりあわせておくと準備がスムーズかもしれません。
1歳の誕生日では他にどのようなお祝いの方法があるのでしょう。お祝い当日の様子をママたちに聞いてみました。
「誕生日のお祝いの最後に、家族全員で写真を撮りました。普段は子どもだけを撮ることが多いので、全員が写る写真を残せてよい記念になりました」(30代ママ)
1歳の誕生日の記念に、写真を撮ったというママもいるようです。自宅で写真を撮ったというママの他、フォトスタジオで撮影をしたというママの声もありました。
「一升餅を背負ったあとに筆や財布、電卓、スプーンなどを子どもの前に並べ、選び取りをしました。真っ先にスプーンに向かっていったので、『将来は料理人か大食いチャンピオンかな』とみんなで笑いました」(20代ママ)
一升餅のお祝いの他に、子どもが何を取るかでその子の将来を占う「選び取り」をしたというママもいるようです。
道具の数や解釈は自由なようなので、選ばせてみたい道具や絵が描かれたカードを用意すると、誕生日のお祝いが盛り上がるかもしれません。
「一升餅を使ってお祝いをした後は、お餅をお雑煮にしてみんなで食べました。先ほどまで子どもががんばって背負ったお餅なんだと考えたらとても感動しました」(40代ママ)
一升餅をいつ食べるのかについての決まりはないようですが、当日のお祝いの場で食べたというママもいるようです。当日に食べない場合は、お土産にして持ち帰ってもらったというママや、保存して後日食べたというママの声がありました。
一升餅を使ったお祝いのやり方や時期は地域やママたちの考えによっても異なり、1歳の誕生日に行うこともあれば1歳前に行う場合もあるようです。
お祝いには風呂敷やリュックなどの準備が必要になる場合もあるので、早めに計画を立て、誕生日のお祝いがスムーズに行えるとよいですね。
2019年01月23日
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