節分の柊鰯(ひいらぎいわし)とは。由来や時期、作り方や飾り方など

飾り終わった柊鰯の処理方法も紹介

節分の柊鰯(ひいらぎいわし)とは。由来や時期、作り方や飾り方など

節分の風習として柊鰯(ひいらぎいわし)の意味や由来の他に、作り方や飾り方は地域によって違うのか気になるママもいるかもしれません。今回の記事では、柊鰯を飾る由来や飾る時期、飾り終わった後はどうしたらよいのか子どもと楽しめる折り紙などでの作り方をご紹介します。

節分に柊鰯を飾ろう

節分には、邪気を払い健康にすごせるようにという意味を込めて、豆まきをしたり恵方巻きを食べたりする家庭もあるかもしれません。地域によっては、豆まきや恵方巻き以外に柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る場合もあるようです。

今回は節分の柊鰯とはどのようなものなのか調べてみました。

節分に柊鰯を飾る由来や時期

節分に柊鰯(ひいらぎいわし)を飾るのはなぜなのでしょう。子どもへのわかりやすい伝え方や飾る時期などあわせてママたちに聞きました。


柊鰯の由来

柊鰯(ひいらぎいわし)とは、節分に魔除けや厄除けを目的として伝わる風習のようです。柊と鰯にはそれぞれ役目があるようで、柊の葉の棘は鬼の目を刺すことで鬼の侵入を防ぎ、鰯を焼いた煙の臭いを鬼が嫌がって近寄らないと言われ、病気や悪いものを遠ざけるといった意味があるそうです。

地域によっては、鬼が嫌う臭いを放つものとしてにんにくやらっきょうを用いたり、鰯の尻尾を用いたりすることがあるようです。


柊鰯を飾る時期や飾り方

ひいらぎいわし
iStock.com/gyro

柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る時期についても、小正月の翌日から節分まで飾る場合や節分の日のみ飾るなど違いがあるようで、地域によっては次の節分の季節まで飾っておくこともあるようです。

伝統的な柊鰯の飾り方としては玄関の戸口にひもで吊るすようです。他には、花瓶に刺して玄関に飾ったというママの声もあることから、伝統にこだわらず、家にあった飾り方をしてもよいかもしれません。


子どもへの簡単な伝え方

「節分に来る鬼は鰯の臭いと柊の葉の棘が嫌いなんだよ。鬼が家に入って来れないように柊鰯を飾って鬼からお家を守ろう」(30代男の子ママ)

「玄関に柊鰯を飾ると鬼は鰯の臭いと思うんだって、それに柊の棘も痛くて触れなくて逃げて行っちゃうんだよ」(20代女の子ママ)

子どもへの伝え方としては、なぜ飾るのかと、鰯と柊の役割を簡単にわかりやすく伝えるとよさそうです。ママのなかには、鰯がどんな魚なのか、柊がどんな形をしているのか実物を見せてあげながら説明したという声もありました。

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柊鰯の作り方

柊鰯(ひいらぎいわし)はどのように作ったらよいのでしょう。子どもといっしょに簡単に作れないかと考えるママもいるかもしれません。

そこで、本物の鰯と柊での作り方と折り紙を使った柊鰯の作り方をご紹介します。


本物の鰯を使った作り方

「鰯の頭だけをグリルで焼き、葉のついた柊の枝をエラの方から鰯に刺して作りました。子どもに実物を作って見せることで、意味などもわかりやすく伝えられて、子どもも納得しているようでした」(30代ママ)

地域によっては、でき上がった柊鰯に大豆の豆殻つきの枝をつけることもあるようです。材料も少なく、工程も簡単なので子どもといっしょに柊鰯を作ってみるのもよいかもしれません。


折り紙での作り方

折り紙を折る男の子
© yamasan - Fotolia

「季節のテーマにした折り紙の本に柊鰯の折り方が載っていたので、子どもといっしょに作ってみました。折り紙の好きな子どもは柊鰯を折ることに夢中になり、友だちやおじいちゃんの家の分まで作っていました」(20代ママ)

「折り紙で鰯の頭と柊の葉を折ってから割り箸に貼りつけて柊鰯の完成です。本物の色を参考に鰯の頭にグレー柊は緑の折り紙を使いました」(30代ママ)

折り紙で柊鰯を作れば子どもといっしょに節分の雰囲気を楽しめそうですね。鬼やお多福など節分にちなんだものといっしょに柊鰯を作って部屋に飾り、節分を楽しむのもよいかもしれません。

飾り終わった柊鰯はどうする?

折り紙で作った柊鰯(ひいらぎいわし)はそのまま飾っておいたり、子どものおもちゃにしたりと楽しむこともできますが、本物の鰯の頭を使った場合、飾った後はどのように処理したらよいのか気になるママもいるのではないでしょうか。

飾り終わった後の柊鰯の処理方法についてママたちに聞きました。


半紙に包んで捨てる

「私の家では、飾り終わった柊鰯は塩を振って半紙に包んでから捨てています。半紙に包む際には、子どもといっしょに『ありがとうございました』と言って、感謝の気持ちを込めるようにしています」(40代ママ)

柊の処分として半紙に包んでから捨ててるという方法があるようです。ママのなかには、柊鰯は鬼を追い払うものなので気負いせずに処分するという声もありました。


神社に持って行く

「厄除けとして使ったものなので、粗末に扱うことは避けたいと思いました。そこで、神社へ持って行きお焚き上げをしてもらいました」(30代ママ)

厄除けと使った柊鰯は神社で処理してもらうこともできるようです。お焚き上げをしていない神社や、柊鰯の処理を受けつけていない場合もあるようなので、事前に電話などで確認してから持って行くとよいかもしれません。


玄関先に埋める

「使い終わった柊鰯を炭になるまで燃やしてから玄関先の花壇の隅に埋めました。家の庭で燃やすことは自治体で禁止されているので、しっかり乾かしてからハサミで小さく切り、灰皿の中で燃やすようにしました」(40代ママ)

燃やして庭に埋めるという方法もあるようです。ママのなかには、焼かずに玄関先に埋めるだけと伝え聞いたというママの声もありました。

節分に柊鰯を飾ってみよう

大豆と柊鰯
© beth - Fotolia

柊鰯(ひいらぎいわし)とは、鬼の邪気から家を守るといわれ、節分に飾られるもののよう地域によって時期や飾り方が違うようです。作り方としては焼いた鰯の頭と柊を使い、飾り方としては、玄関口に飾るのが一般的とされていますが、子どもと折り紙で作るのも楽しいかもしれませんね。

節分の柊鰯を工夫して飾り、1年の健康を願ってみてはいがかでしょうか。

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