トイレトレーニングの進め方は子どもの環境によってさまざまでしょう。今回は、1歳・2歳・3歳の年齢別でどのようにステップアップしていったか、いつトレーニングパンツを卒業したかなど、ママパパたちの体験談を集めました。保育園ではどのように進めていたか、トイレトレーニングを楽しむ方法についてもご紹介します。
ママパパはどんなきっかけでトイレトレーニングを開始したのでしょうか。はじめた理由とタイミングについて聞いてみました。
「1歳児クラスに上がったタイミングで、保育園の先生から『トレーニングパンツとおまるを用意してください』といわれてはじめました」(30代ママ)
「2歳になった頃、保育園の先生から『声かけでトイレに行って排泄できることが増えてきたので、そろそろはじめてみましょうか』と言われて、トレーニングパンツを用意しました」(30代パパ)
「幼稚園入園前のおむつ外しを目指して、2歳で開始しました」(30代ママ)
「通信教育でトイレ応援プログラムが始まったのをきっかけに、2歳の終わり頃からはじめました」(30代ママ)
トイレトレーニングをはじめた理由は、保育園からの提案がきっかけだったという声や、幼稚園入園に向けての準備だったという声がありました。保育園では、トイレトレーニングをはじめる目安の年齢が決まっている場合や、子どもの様子をみながら判断する場合などがあるようです。
また、トイレトレーニングの開始時期には、布製のトレーニングパンツを購入したというママパパがいました。濡らしてしまった場合でも外へ染みにくいよう、布を複数重ねて層を作ってあることや、子どもが濡れた感覚を自分で感じやすいというママの声がありました。
トイレトレーニングは数カ月~数年をかけてステップアップしていくママパパが多いようです。各年齢でどのように進めていったのか、体験談をご紹介します。
「1歳4カ月のときに保育園の先生から言われてはじめました。うちの子が通っていた保育園では、独自のトイレトレーニングの進め方があり、それに則って進めました」(40代ママ)
「初めてトイレトレーニングに挑戦したのは1歳半頃。私自身は1歳半からはじめていたと言う、母からの声もありはじめました。しかし子どもがトイレを怖がるようになってしまい、一度断念しました」(30代ママ)
「1歳半で保育園に入ったとき、先生から『そろそろトイレトレーニングをはじめるので、下着をロンパースからTシャツタイプへ移行してください』と言われました。クラスの中でははじめている子もいましたが、私の子どもが実際にはじめたのは2歳児クラスへあがってからでした」(30代ママ)
1歳半頃からトイレトレーニングをはじめたという声や、保育園で1歳児クラスから指導がはじまるという声がありました。中には一度はじめてみたものの、トレーニングがうまく進まなかったため中断したというママもいました。
まずは、トイレに行ったり便座に座ったりと小さなことからはじめて、子どもの様子を見ながら少しずつ慣れてもらうのがいいかもしれません。
「2歳になって、自然とうんちはトイレでできるようになりました。2歳半頃から保育園の先生の声かけに従い、おしっこもほとんどトイレでできるようになったので、トレーニングパンツの着用時間を、午前中の数時間だけからお昼寝後まで少しずつ伸ばしていきました」(30代ママ)
「トイレトレーニングをはじめてすぐは、朝起きてすぐと保育園から帰ってすぐ、寝る前など、一日の中で数回タイミングを決めて、トイレへ行く習慣をつけるようにしていました。2歳だとまだ電気のスイッチに手が届かず、自分で明かりをつけられないので、人感センサー付きの電球に変えました」(30代パパ)
「上の子は2歳3カ月頃、下の子は2歳2カ月頃に日中は布パンツですごせるようになりました。上の子は幼稚園に入園するまで夜はおむつをしていましたが、下の子は夜も布パンツにし、夜中に起こしてトイレへ連れて行っていました」(40代ママ)
トイレトレーニングを2歳ではじめたというママパパもいました。また、少しずつトレーニングパンツをはいてすごす時間を長くしていったり、食後や就寝前などトイレへ行くタイミングを決めて声かけをしたりと、ステップアップのためにこの時期にさまざまなことをしていたという声が多かったです。
保育園では順調に進んでいても、自宅では環境が異なるせいかうまくいかなかった、というママパパの声もありました。保育園でどのように声かけや排泄をしているのかを先生にきいて、自宅でできるだけ再現してあげるのも一つの方法かもしれません。
「遊びに集中してしまうと尿意に気づかないのか、3歳になってからもトレーニングパンツにもらしてしまうことがたびたびありました。4歳目前で常時布パンツですごせるようになりました」(30代ママ)
「トレーニングパンツですごしていた時期が長かったですが、失敗が少なくなってきたころに、大好きなキャラクターの布パンツを購入。そのあとは失敗の数がかなり減りました。お気に入りのパンツを汚したくないという気持ちが成功につながったと思います」(30代パパ)
「保育園では1時間ごとにトイレへ行かせてくれており、自宅でもできるだけ同じ頻度で声かけをするように言われました。嫌がることもありましたが、保育園で友だちがどんどんおむつを卒業する時期になってくると、自然と自分から行く回数が増えていきました」(30代ママ)
3歳では、なかなかトイレトレーニングが進まず苦労したという声もあれば、この時期に24時間布パンツですごせるようになったというママパパもいました。また、4歳や5歳で夜のおむつを卒業できたという声もありました。
保育園では、まわりの友だちの影響を受けて自分からトイレへ行けるようになったり、こまめに排泄の機会をつくって成功体験を増やしていったりするようです。
また、男の子の場合、便座に座って排泄するときにおしっこが前に飛びやすいので、前が高いタイプのおまるや補助便座を使っているとの声もありました。女の子の場合は、便の付着が前の方にも広がってしまったときに、溝の部分に入り込んで溜まってしまうこともあるので、拭き残しに気をつけたママパパもいました。
トイレトレーニングをはじめたタイミングによっては、イヤイヤ期と重なってしまう場合もあるでしょう。トイレを嫌がったり、声かけしても行かなかったり、トイレトレーニング自体をストレスに感じてしまっていたようだというママパパの声もありました。
子どもがトイレを楽しめるように、ママパパたちがどんな工夫をしていたのか聞いてみました。
「画用紙にマス目を書いたものと、子どもの好きなキャラクターや動物のシールをトイレに用意し、おしっこが成功したら1つ、うんちもできたら2つを貼っていいというルールを設けました。成功するたびに『できたよ!シール貼っていい?』と声をかけてくれるようになりました」(30代パパ)
「キャラクターにパンツ型シールを履かせていく、通信教育のトイトレシールにかなり助けられました」(30代ママ)
手軽に取り入れることができ子どもがよろこぶ方法として、シールを使っていたという声がありました。子どもが好きなキャラクターを取り入れると、やる気もあがりそうですね。
「トイレに関する絵本を読み聞かせして、楽しいイメージをもってトイレに行けるようにしました」(30代ママ)
トイレトレーニングの導入に、絵本を使っているというママパパも多くいました。トイレで何をするかのイメージトレーニングや、排泄に対して楽しい印象を持つことに一役買ってくれるようです。
「便器の中に、おしっこをかけるとキャラクターの絵が出てくるシートを敷いて、『おしっこすると楽しい』という印象を持てるようにしました」(40代ママ)
濡れると絵が浮かび上がるシートを使っているという声もありました。ママパパが子どもの排泄の間にトイレを離れていても、ちゃんとできたかどうか確認できるのもメリットのようです。
トイレトレーニングについてママパパの体験談をきくと、進め方は子どもの環境によって大きく異なるようでした。1歳や1歳半で保育園からトイレトレーニングの提案がある場合や、2歳や3歳になってから幼稚園の入園準備としてはじめる場合など、状況はさまざまです。
大切なのは、子どもが無理なく楽しんで続けられることでしょう。途中でなかなかうまく進まない時期があっても、何かをきっかけに急に前進することもあるようです。子どもが自分から進んでトイレに行けるよう、工夫ができるといいですね。
2019年05月02日
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