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2017年08月24日

元幼稚園教諭、保育士が直伝!子どもが楽しい絵本の読み聞かせのコツ

元幼稚園教諭、保育士が直伝!子どもが楽しい絵本の読み聞かせのコツ

子どもが絵本に興味がない、絵本の読み方がわからないなど、絵本の読み聞かせについて悩みや疑問を抱えているママは多いのではないでしょうか。今回は、保育士免許を持つ元幼稚園教諭の筆者の実体験から、子どもが楽しめる読み聞かせの方法やコツを紹介していきたいと思います。

乳児期の絵本読み聞かせのコツ

乳児期に読み聞かせをする目的

乳児期の読み聞かせは、言葉の発達や大人との信頼関係を築く上で大切です。絵本の内容を理解するというよりも、赤ちゃんの身振りや動きに対して、ていねいに応答していくように心がけましょう。

赤ちゃんは言葉で表現ができなくても動きや目線で自分の気持ちを表します。そのときに大人が言葉を添えたり、受け止めることで、自分の気持ちを表現する心地よさや受け止めてもらえる嬉しさを感じ、発語や人とかかわる意欲につながっていきます。

絵本の読み方のコツ

乳児の場合、ストーリーに沿って読み進めなくてもよいでしょう。もともとのストーリーがあっても、おもしろがっていなければ、ママの言葉に言い換えたり、割愛したり、赤ちゃんが興味を示すページを何度も読んだり、逆から読み進めたり、赤ちゃんの目線や動きを見て興味関心を読み取り、合わせていく読み聞かせが飽きずに楽しめるコツかもしれません。

赤ちゃんが指をさしたり、じっと見るような絵やページがあれば、言葉をかけてあげましょう。「わんわんだね」「きいろだよ」「おいしそうだね」など、絵に合わせた言葉かけが心身の発達につながります。

絵本のめくり方

最初はゆっくりママがめくってあげましょう。そのうち絵本はどうやって見るものなのか、赤ちゃんがわかってきたら、自分でめくらせてあげると、より絵本に興味が湧いてくると思います。

うまくめくれず破けてしまっても、何度も直して読んであげれば、ものを大切にする気持ちや絵本の扱い方を学べます。

乳児期の読み聞かせは絵本選びが大切

乳児の絵本読み聞かせ

乳児は絵本のストーリーを理解するのはまだ難しいため、絵や音で興味を引くような絵本選びが大切です。絵は淡い色よりもはっきりとした色彩で分かりやすい単純なもの。

「トントン」や「コロコロ」など、音がメインの絵本を好むでしょう。また最初はくだものや野菜だけが繰り返し出てくるストーリーのない絵本から始め、だんだんと単純な展開のある絵本に移行していくなど、段階を踏みながらステップアップしていくことが絵本を楽しむコツです。

幼児期の絵本読み聞かせのコツ

幼児期の読み聞かせの目的

幼児期は言葉や思考、理解力も大きく発達します。ある程度長いストーリーの絵本も楽しめるようになります。

長いストーリーの絵本を楽しめるようになると、話の展開を想像したり、登場人物の気持ちに思いを寄せたり、想像力の発達や他人の気持ちを読み取ることにつながっていくでしょう。

幼児期の読み聞かせでは、そうした子どもの想像力をくすぐったり、絵本の世界に入り込めるようにしていきたいですね。

絵本を読む環境

幼稚園教諭や保育士は、子どもたちが絵本の世界に入り込めるように、読む環境から工夫しています。おもちゃや他の絵本など、目移りしてしまうものを近くに置かないようにしたり、目に入らないようにします。

家庭では、テレビをつけたままの読み聞かせに注意しましょう。読む場所が決まったら、子どもの見やすい位置に絵本があるか、持っている手は絵本の絵を隠していないか、絵本の持ち方も意識できるとよいですね。

絵本の読み聞かせの前に

読み始める準備はできたけれど子どもがなんだか落ち着かない、幼稚園教諭や保育士も悩むときがあります。そのようなときには、手遊びをしてみてはいかがでしょうか。

手遊びを子どもと楽しむと、子どもの視線がママに向き、自然と集中することができます。どんな手遊びでもよいですが、野菜の絵本なら野菜の手遊び、動物の絵本なら動物の手遊びというように少しでも関連させると絵本への期待感が高まったり、お話に入り込みやすくなるでしょう。

絵本の読み方のコツ

ゆっくり一つ一つの言葉をはっきり読むようにしましょう。ただし、ゆっくり読みすぎてリズムが悪いと、子どもも飽きてしまうので、テンポよく読み進めていく意識が大切です。

楽しい読み聞かせのコツとして、登場人物ごとに声を変える方法があります。悪いキャラクターは低くゆっくりとした声、小さい小動物は高くて早口にするなど、できる範囲で変えてみてもおもしろいかもしれません。

子どもが絵本に対して何か反応をしたら、ストーリーの途中でも応答したり、受け止めてあげれば、読み聞かせを通して親子でコミュニケーションを取れると思います。

絵本のめくり方

子どもは読み手がストーリーを読んでから、お話と絵がつながるまで少し時間がかかります。1ページ読み終わったらすぐにめくるのではなく、しばらく絵を見せてあげましょう。

幼児期になるとストーリーの展開を想像し、楽しむようになるので、場面ごとにわざとゆっくりめくったり、素早くしたり、めくり方を変えるとドキドキ感を楽しめます。

子どもが絵本に飽きてしまったら

読んでいてもなかなか集中できなかったり、違うことに興味を示したり、そのようなときは絵本に飽きているのかもしれません。絵本自体に興味がなかったり、絵本を読む気分ではない可能性があるでしょう。

そういった場合は、潔く読むのを中止してもよいと思います。絵本は想像の世界を楽しむものであり、“読みたい”という子どもの主体的な気持ちがあるときが読みどきです。

「今日は違う遊びをしようか」と前向きに中断し、また次の機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。子どもの意欲を読み取るためにも、読みながら子どもの表情を観察する必要がありますね。

子どもといっしょに絵本の世界を楽しもう

絵本を読む子ども

幼稚園教諭や保育士は、絵本を読んだときの子だちたちの「ふしぎだなぁ」「おもしろいなぁ」という気持ちに共感したり、大事に汲み取っていくことを意識しています。

家庭での絵本の読み聞かせは、読む行為自体を目的とするのではなく、絵本の世界を子どもと共に楽しみ、親子でコミュニケーションを取ることが大切だと思います。この機会に、絵本の読み聞かせを充実させてみてはいかがでしょうか。

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