言葉や表情に反応するようになる1歳ごろは「もっと絵本の読み聞かせをしてあげたい」と感じるママも多いようです。しかし、どんな本を選べば良いのか分からないとか、いつも読み聞かせをしてもあまり聞いてくれない、などの悩みを抱えているママもたくさんいます。1歳児向けの絵本の選び方や、読み聞かせのやり方やコツをご紹介します。
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1歳を過ぎると、さまざまな形の違いを認識し、型はめ遊びが上手になってくる子もいるようです。色の違いも分かりはじめ、1歳半ごろには「あか」や「あお」など簡単な色を話せることもあるでしょう。
さらに、犬の鳴き声や救急車のサイレンなど、音を聞いて何の音か分かるようになる子もいるようです。
1歳児は言葉が大きく発達する時期でしょう。早い子であれば、1歳を迎えたころには簡単な言葉を話し、1歳半健診のころには10個程度の単語を話すこともあります。
言葉が出にくい子どもでも、だんだんとママの言葉も理解しはじめ簡単なコミュニケーションが取りやすくなる時期とも言われています。
1歳~1歳半ごろの赤ちゃんは、真似がとても上手になってくる時期と言われています。おままごとで料理をしたり、人形にご飯を食べさせようとしたり、ママがいつもしている行動を真似するようになるでしょう。
歌の振り付けや手遊びも、ママがいっしょにすることで上達する子もいます。
絵本を読む時間は、親子がコミュニケーションを取る時間でもあります。1歳半ごろの子どものなかには、「乾杯」などの動作を真似する子もいるので、それらの動作が出てくる絵本がおすすめ。いっしょに簡単な動作を繰り返しながら、絆を深めていきましょう。
歯みがきを嫌がる子どもに歯みがきの絵本を見せたら、遊び感覚で喜んでしてくれるようになったというケースもあるようです。
子どもの心身の発達に良いと言われている、オノマトペ。「ガタンゴトン」や「じゃあじゃあ」など、いわゆる擬音語や擬態語のことです。リズムが良く発音しやすいため、まだ上手に話すことができない子どもも真似をしやすいでしょう。
また、「ごしごし」など行動と結び付けられる音は、普段の生活の中で登場しやすい音でもあります。身近な音で、子どもの興味を引きつけましょう。
1歳を過ぎると色や形を認識できるようになってくるため、カラフルな色使いの絵本で「もっと見たい」という好奇心をあおってあげましょう。本をめくるたびにテントウムシの数が減っていったり、隠れていた動物が出てきたりするような、しかけ絵本もおすすめです。
読みながら「いなくなったね」や「クマさんだったね」と話し、気付きを増やしてあげましょう。
1歳9カ月ごろ、3語文を話し始めたことで一層会話が成立するようになってきました。呼びかけに対して答えられる機会も増えてきたので、あいさつを学べる本を購入。
「ただいま」と「おかえり」も、絵本を使うと客観的に状況を教えることができました。実生活で使えるようになると、主人も大喜び。ますます親子の会話が増えました。
いろいろなことに興味が出てきたようで、「これなに」と頻繁に聞いてくるようになってからは、図鑑系の本が大活躍。読み聞かせるというよりは、指差ししながらいっしょに名前を言葉にしていく使い方をしました。
動物はすべて「ワンワン」だった子どもも、「ニャーニャー」や「メーメー」など区別が付くようになったのは図鑑のおかげ。スーパーで野菜や果物を見て、名前を言えるようにもなりました。
1歳も後半になってくると、自分でしたい欲が少しだけ芽生えてくると言われています。簡単な絵本であれば、繰り返し読み聞かせているうちに内容を覚えてしまうこともあるようです。
ただママが読むのを聞くだけよりも自分もいっしょに話すことで、「できた」の成功体験を増やしてあげましょう。
1歳を過ぎると、ママの表情を読み取れるようにもなってくるでしょう。絵本の登場人物が泣いているときは、ママも「えーん」と泣き真似をしてみたり、ご飯を食べるシーンでは、「あーん」と子どもに食べさせる真似をしてみたり、感情を分かりやすく表現することが子どもを夢中にさせるコツのひとつ。
間に動作を交えつつも、流れが止まらないようリズムよく読み聞かせましょう。
まだ字を読むことがきでない1歳代には、絵が大きな絵本がおすすめ。絵で内容が把握できるような、分かりやすいイラストのものがいいでしょう。ボタンを押すと音や絵本が流れる絵本も、子どもが興味を示してくれることが多いようです。
1歳を過ぎると、絵本で生活に必要な行動を教えたり、やって良いことと悪いことを教えたり、絵本をしつけの教材として使える場面も増えてきます。1歳児向けのおすすめ絵本を探し、興味を引きつけてみてください。
そして、いっしょに楽しみ、絵本の読み聞かせを通してスキンシップを取る時間を増やすことを大切にしてみましょう。
2017年08月18日
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