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2017年05月28日

いつも褒め言葉が同じになってしまうママに。子どもに自信をつける褒め方の実例

いつも褒め言葉が同じになってしまうママに。子どもに自信をつける褒め方の実例

子どもを褒めるとき「すごいね」「えらいね」など気がついたら同じような言い回しばかりになってしまうことはないでしょうか。今回の記事では、元幼稚園教諭の筆者が子どもが心からうれしいと感じる褒め方について考えてみます。

褒めることによる、いい影響

子どもをたくさん褒めてあげるといいということはよく聞きますが、実際にどのような良い影響があるのでしょうか。

自信がつく

褒められるとうれしくなり、子どもはがんばった自分に自信を持ち、もっとがんばろうと思います。特に、身近で大好きな存在のパパママに褒められることは自信を大きくつけます。

やる気が出る

「できた」経験を認めてもらうと、もっと難しいことにも挑戦してみようというやる気や、意欲を持って行動することができます。

自己肯定感が育まれる

自己肯定感とは「自分はかけがえのない大切な存在である」と自分の存在価値を肯定できる気持ちのことです。褒められることはこの自己肯定感が育つことにつながっていくのです。

子どもが喜ぶ褒め方

それでは、具体的にどのような褒め方をしてあげたら、子どもがうれしいと感じるのでしょうか。

具体的な言葉で褒める

「すごいね」「がんばったね」「上手だね」「えらいね」と一言で子どもを褒めていませんか。具体的にどこがすごいのか、何をがんばったのか、上手にできたのかを伝えることがとても大切です。

過程、経過を認める

できた結果だけをほめるのではなく、やってみようと挑戦したことや続けて頑張ってきたそれまでの過程を認めて褒めてあげましょう。

小さなことでも褒める

前にはできなかったことができるようになったり、努力して前の日より少しでもできるようになっている部分が見られた時、そのことに気づいて言葉にしていくことも大切です。

たとえば、子どもがボタンのある洋服を1人で着替えようとがんばっている姿に、

「昨日より2つも多く1人でボタンとめられたね。すごいね!」

と声をかけてみてください。きっとすべてのボタンをとめられるようになる日も近いと思います。

しっかり目を見る

子どもの目をしっかりみて褒めましょう。子どもは「パパママはちゃんと自分のことを見てくれている」と感じ、親子の信頼感にもつながるでしょう。

また、何かをしながら褒めるのではなく、しっかりと子どもの行いや目を見て褒めることも大事です。

逆効果になる褒め方

それでは、子どもに伝わりにくい褒め方とはどのようなものなのでしょうか。

結果だけで判断する

結果だけを褒めると子どもは結果へのこだわりが強くなり、がんばることや努力する過程を軽視するようになるかもしれません。

また、結果を出さなくてはならないというストレスになってしまうこともあります。

他の子と比べる

「〇〇君より先にできたね」「〇〇ちゃんより上手だね」という言い方は誰かに勝てば褒められると子どもが競争意識を持つきっかけにつながることもあります。

また、人と比べてできなかったとき人よりに劣っていると感じて自信をなくしてしまいます。子どもが"以前の自分"と比べて少しでもできるようになったところを言葉にしてあげましょう。

親都合で褒める

片付けをしてくれたとき、ご飯を残さずに食べたとき、親の思い通りに動いてくれたときにだけ「えらいね」と褒めると子どもは親の機嫌を気にして行動するようになってしまいます。

【実例】シーン別、子どもの褒め方

絵を描いたとき

・「一生懸命描いたね」

「子どもが描いてみようと思ったやる気について褒めたり、夢中になって描いている様子について、それはいいことだよとわかるように伝えてあげましょう」

・「色がきれいだね」「たくさん色を使ってて(カラフル)できれいだね」

色合いやこだわって描いている箇所を具体的に見つけて、そこについてコメントしてあげましょう。

・「本物みたいでかっこいいね!(かわいいね)(おいしそうだね)」

(電車や飛行機などの乗り物、うさぎやねこなどの動物、食べ物を描いたとき)
「本物みたいで」がポイントです!上手に描けたと子どもはうれしくなります。

・「〇〇が素敵だね」

子どもが工夫して描いたところを具体的に指して褒めてみてください。子どもは自分が一生懸命考えて描いたところを見てもらえているということが、自信にもつながるでしょう。

お手伝いをしたとき

・「お箸、コップはこんでくれて助かったよ!」(ご飯の手伝いをしてくれたとき)

・「おもちゃを片付けてくれて助かったよ。ママうれしいよ!」

『ありがとう』という気持ちとお手伝いをしてくれて助かったことやうれしかったなどの自分の感情をプラスして伝えると子どもはより喜んでくれると思います。

お友達にやさしくできたとき

・「おもちゃ貸してあげられてえらかったね。〇〇君もうれしかったと思うよ!」

貸せたことに対してとそのことでお友達もうれしかった気持ちや遊ぶことができた状況を代弁して伝えてみましょう。

・お友達がケガをして心配して声をかけたとき

「〇〇君、大丈夫でよかったね。すぐに助けてあげてやさしいね。」
お友達を心配して声をかけたり、助けようとしたこと、すぐに駆け寄っていったことなどの具体的な行動に対しての言葉も入れて伝えてみましょう。

ワンパターンではない褒め方で

褒められることは、自己肯定感を育み子どもが意欲的に行動できることにもつながっていきます。その時の状況に応じた具体的な言葉で褒めることは子どもの成長に大きく関係します。

子どもが心からうれしくなる言葉がけで上手に褒めて子どもの力を伸ばしていきましょう。

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