3食おいしく食べて3カ月半で4kg減…フードライターが実践「スーパーで買えるダイエットに有用な麺類」
やせにくくなった大人にピッタリ
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薄着になる夏、体型が気になってダイエットを始める人も多いだろう。ただ、年をとると、やせづらくなる。フードライターの白央篤司さんは「スーパーにある食材で、糖質量をうまくコントロールするといい」という――。(第2回) ※本稿は、白央篤司『はじめての胃もたれ 食とココロの更新記』(太田出版)の一部を再編集したものです。
食事を減らしてもやせない
食べる量は明らかに昔より減っているのに、やせない。
以前は数日食事を少なめにして酒を抜いたら2キロぐらいは余裕ですぐ戻せたのに、体重計の数値が微動だにしない。壊れているんだろうか……違う、おのれの体のほうがボロくなってきたのだ。先輩方からさんざん聞かされてきた「年を取ると代謝が落ちてやせにくくなるぞー!」という人間の定理のひとつを、ここ数年ではっきりと実感させられている。
私は、しぶとかった。なんだか最近胃が張ってズボンが苦しいなあ、これが膨満感というやつだろうか。いいや、単に太ったんである。なんだか顔がむくむなあ……昨日そんなに飲んでもないのに。違う、太って顔に肉がついたんである。膨満感だむくみだと決めつけて、しぶとく「太った」「やせにくくなった」という現実に向かい合おうとしなかった。しかしある日、飲み会で知らないうちに撮られた写真に衝撃を受ける。
私の中の自己イメージが崩壊
私に似た、体の大きな人が写っているではないか。なぜこの人は私と同じ服を着ているのだろう。3秒ぐらいそう思い込むことにして直視したくなかった。それは、私だ。私なのね。私かもしれない。いいや、俺だ。お前だ。なんだ、その腰まわりは! 首の肉は! 背脂は! ぎゃああああああああああと叫びだしたくなったが、もう認めなければならない。これは私なのだ。
腰まわりはぽこんと丸みを帯びて服がカーブを描いている。うつむいた首まわりはむっちりと太く、目は自分で思っているよりもがくりと垂れて、線のように細くなっている。
あはは、ははは、はははははは……。
私の頭の中にある自己イメージがガラガラと音を立てて崩壊した。
これが 現実の わたし なのか
戒めにまず、画像をプリントアウトして冷蔵庫の前に貼った。やせているほうがかっこいい、素晴らしいと思っているわけではないが、自分としてはもう少し肉を落とした状態でありたい。そして、最初の文に戻る。昔のように数日食事を少々減らしたぐらいでは頑としてやせない。しかし過激なダイエットなど体に悪いことは重々承知している。