だから80歳で毎日働ける…健康に人一倍気をつかう"伝説の経営者"が朝食に欠かさず取り入れるヘルシー食材
健康維持のために使う並々ならぬ投資額
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【前編】自腹6000万円の事業を7カ月で撤退…80歳・現役経営者が「どれだけ失敗してもこれだけは絶対やるな」ということ 80歳の今も軽やかに挑戦を続ける“伝説の経営者”中野善壽さん。物や肩書に執着せず、選び、集中する生き方を貫いてきた。そんな生き方を支える健康習慣とは――。
一番お金をかけていること
――中野さんは著書などを通じて「物欲にとらわれず、本質的な豊かさをめざす生き方」を提唱しています。今、中野さんご自身が一番お金をかけているモノやコトは何ですか?
金額で考えると「寄付」ですね。私は今80歳になりましたが、20代の頃から収入の一定額を東南アジアで暮らす子どもたちに寄付を続けています。そのうちのひとつを話します。たまたま旅をした先で目にした貧富の差にショックを受けて、「自分にできることを」と始めたのがきっかけです。
学校や親に預けると着服されてしまいそうで、信頼できる人にお願いして、毎年10人、10年間の支援をこれまで続けてきました。10年もあれば少なくとも高校相当の教育まで受けられますから。常時100人の子どもたちを支援していたので、結構な額になりました。正直に言うとラクではありません。でも途中でやめると、その子たちが失望してしまうでしょう。寄付は始めるは易しで「続けること」が重要なのです。だから私はまだまだ死ねないんです(笑)。まあ、気分は30歳ですが。
健康にかける並々ならぬ投資額
――若々しさを保つための“健康投資”もなさっているとか。
健康投資はしていますね。体こそ資本ですから。パーソナルジムには週2回、加えてストレッチにも週1~2回通っていて、さらに、メンテナンスのために中国鍼を月1回受けています。あとは、定期健診といつでも診療できる年契約を医療機関と交わしています。、サプリも特別にオーダーしているものを6種類ほど毎日飲んでいるので、健康投資は総額月20万~30万円かかっています。
食生活にも気を使っていて、私の朝ご飯は高価です。旬のフルーツを6~7種類食べて、腸内環境を整えるためにヨーグルトも2種類ほど。炭水化物は日によって変えますが、黄身の色が濃くて栄養価が高い卵で卵かけごはんを食べたり。体に入れるものには相当気を使っているほうだと思います。胃腸に負担をかけないように、昼と夜は少食です。
ただ、お金のかけ方と同じかそれ以上に大事なのは「時間」の使い方でしょう。特に朝の時間をどう使うかが、仕事の生産性を大きく左右します。