自宅でもオフィスでも図書館でもない…どうもやる気が出ない人が行くべき「仕事が最もはかどる場所」

自宅でもオフィスでも図書館でもない…どうもやる気が出ない人が行くべき「仕事が最もはかどる場所」

「ちょっとうるさい」くらいがちょうどいい

勉強や仕事をする場所を選べるとしたら、どこでの作業が最も集中できるのか。明治大学法学部教授の堀田秀吾さんは「書店や役所などの静かな場所より、カフェやファミレスのような『ちょっと雑音のある場所』のほうが、パフォーマンスが高くなるという研究結果がある」という――。 ※本稿は、堀田秀吾『決めることに疲れない 最新科学が教える「決断疲れ」をなくす習慣』(新潮社)の一部を再編集したものです。

「ナッジ」で行動を自然に誘導する

「ナッジ」という行動経済学の用語があります。アメリカの行動経済学者、リチャード・セイラーらが提唱する「行動科学の知見を利用し、人々の選択の自由を損なうことなく、環境を整えることで本人や社会にとって好ましい行動を実現させる方法」のことです。

実際、私たちの生活には、ナッジがたくさん導入されています。

たとえば、コロナ禍の際に、ソーシャルディスタンスを保つために足元に靴跡のマークが描かれているケースが多数ありました。みなさん、無意識にマークに足を置いたはずです。これが、まさにナッジを活用した事例です。


また、飲食店などのトイレに貼ってある「いつもきれいに使っていただいて、ありがとうございます」という貼り紙。こうした貼り紙を見ると、不思議と「きれいに使わなければいけない」と感じてしまうのもナッジを応用したものです。

ナッジは、自然に人々の行動を誘導する仕掛けです。そのため抵抗感を覚えることなく、自分の意思を誘導することができます。

ご褒美を用意してやる気を高める

自宅で集中して作業をしなければいけないなら、スマホを机の端に置くのではなく、違う部屋に充電する場所を作って、作業を始める前にそこにセットする。さらにその際、推しのアクリルスタンドを接着したスマホホルダーなどを用意して、そこにセットするなど、スマホを手放すことを「気持ちの良いこと」だと脳が認識できるような仕掛けがあるとなお良いでしょう。

他にも、スマホホルダーの横に100円玉(500円玉)の貯金箱を置いて、セットしたら100円(500円)を貯金するといった方法があります。報酬を設定すると、脳からドーパミンが分泌され、やる気を覚えるようになります。

私たちの意思決定は、自分が置かれている環境に大きく依存しています。それを上手に活用してみましょう。

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2025.05.22

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