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社会保険の扶養適用で健康保険料はどう変わる?条件や手続きなど
育児中のママやパパの中には、働くときに健康保険料について気になる方もいるでしょう。健康保険が含まれる社会保険の扶養に入るかどうかは、家計にも大きく影響してくるかもしれません。今回は、扶養の基準や手続き、扶養内で働くよさなどについてご紹介します。
健康保険料とは
ママやパパが働くときに、健康保険についてしっかり把握しておくため、厚生労働省の資料をもとに、詳細をまとめました。
健康保険とは社会保険のひとつにあたる、医療保険のことです。社会保険の中には、医療保険、公的年金、介護保険、労災保険、雇用保険が含まれています。
健康保険は、加入者やその扶養家族が医療サービスを受けた時に医療費の一部を負担してくれる制度です。このための保険料が健康保険料です。
健康保険料は、職場で加入する医療保険の中の協会けんぽや健保組合それぞれの料額表にもとづいて保険料が決められているようです。
健康保険の扶養について
育児中のママやパパが働くときに考えるのが、どのようなスタイルで働くかということでしょう。
扶養内で働くのか扶養を外れて働くのかで社会保険料の支払いが変わってくるため、働き方を迷う方もいるかもしれません。
扶養適用の条件や手続きについて、日本年金機構の資料からまとめました。
条件
社会保険の被扶養者になるための前提条件として、主に被保険者に生計を維持されている必要があります。
また、対象となる家族範囲は3親等内の親族ですが、同居が条件の人と別居でもよい人に分かれる点も注意しなければなりません。
そして、健康保険料などの支払いの有無が関係する、被扶養者となるための収入要件をしっかり確認することが大切でしょう。
<収入要件>
年間収入130万円未満、かつ同居の場合は被保険者の収入の2分の1未満
年間収入130万円未満、かつ別居の場合は被保険者の仕送りがその対象者の年間収入を上回ること
130万円未満の親族であれば被扶養者になれると思っているママたちも多いようですが、細かい条件があることを忘れないようにしましょう。
必要書類
条件を確認したら必要書類を準備しましょう。添付書類にも必要かどうかの細かい決まりがあるので、見落としがないようにしたいですね。
健康保険被扶養者(異動)届が届書類の名称になります。それと合わせて、続柄確認のための書類(被保険者の戸籍謄本、被保険者の住民票)と収入要件確認のための書類はすべての人に準備が必要な書類です。
提出方法
被保険者が必要書類を提出するときのポイントをまとめました。
・事実発生から5日以内に提出する
・事業所の事務担当者(事業主)へ提出する
・事業所の事務担当者等に指定された方法で提出する
被保険者の扶養に入る場合は、事業所から指定された方法での提出が必要になるので、ママとパパの連携も大切になってくるかもしれません。しっかりと話し合うようにしましょう。
扶養に入るよさ
社会保険の扶養内で働くママたちに、扶養に入るよさについて聞いてみました。
30代ママ
30代ママ
扶養に入る働き方をすることで、育児と両立しやすく、プライベートな時間を充分に確保できるようになりました。
30代ママ
仕事復帰するときから、扶養内で働くと決めていました。健康保険料などを支払わずに済むので、その分手取りの給与が増え、子どもの習い事など他の用途に回せます。
30代ママ
家族が増えたときも、扶養人数が何人いても健康保険料が変わらないことを知り、とても助かりました。
社会保険の扶養内で働く場合と、扶養を外れてしっかり働く場合とでは、違ったよさがあるかもしれませんね。
扶養内で働いているママたちは、損をしないように事前にしっかり計算しているようでした。
扶養を外れる場合も、将来受け取る年金の額が増えたり、傷病手当金や出産手当金を受け取ることができるので、どのようなスタイルで働くか家族でしっかり話し合って決めるとよいかもしれません。
条件や手取り金額を事前にしっかり確認しよう
社会保険の扶養の条件や手続きには細かな決まりがあるので、事前にしっかり確認し、働き方を家族で話し合うようにしましょう。
社会保険に加入するとよい点もありますが、収入によっては健康保険料などで負担が大きいと感じる方もいるようです。手取り金額がどのくらいになるのかをイメージして、働き方を考えるとよいようです。
扶養に入るかどうかは、将来の計画を立てる上でも重要なポイントになるかもしれません。
※記事内で使用している参照内容は、2020年1月10日時点で作成した記事になります。
扶養に入ると、扶養控除を受けられ、自分で健康保険料などを負担する必要がなくなるので、経済面で助かっています。