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時短勤務と育児時間。併用できるかや育児以外に利用する理由など
関連する法律についても紹介
時短勤務や育児時間を利用して、仕事と育児を両立したいと考えるママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事ではお迎え、子どもとの時間の確保、介護、病気など育児や育児以外で時短勤務にする理由や、関連する法律、時短勤務と育児時間の併用などについてママたちの体験談を交えてご紹介します。
時短勤務や育児時間を活用したい
時短勤務や育児時間を活用してワークライフバランスをとりたいと考えるママやパパもいるかもしれません。
時短勤務とは
厚生労働省の資料によると、育児休業法という法律に定められている内容で、子どもが3歳未満で労働時間が1日6時間を超える場合は、労働者が時短勤務を申請することができるとされています。有期契約やパートタイムで働く人も原則として時短勤務が可能で、男性も時短勤務を利用することができるとされています。
育児時間とは
厚生労働省のホームページによると、労働基準法の母性保護規定という法律に定められている内容で、1歳未満の子どもを育てる女性が通常の休憩時間(1日6時間超で45分、8時間超で1時間)以外に、1日2回それぞれ少なくとも30分以上の時間を請求して、子育てをするための時間とすることができるとされています。
時短勤務や育児時間を利用する理由は?
時短勤務や育児時間を利用しているママやパパに、利用している理由について聞いてみました。
育児と仕事の両立のため
30代ママ
20代ママ
私が再就職するときに、子どもとの時間を確保するためにパパが時短勤務、私が育児時間をそれぞれの会社に申請することにしました。登園をパパ、お迎えを私が担当して平日でも子どもとじっくり関わる時間を確保できていると思います。
育児と仕事を両立するために、時短勤務や育児時間を利用しているママやパパがいました。なかには社内で子育て支援のために時短勤務に似た制度を設けている会社があり、より子育てのために利用しやすい形にしている場合もあるようです。
育児以外の理由で
40代ママ
親の介護のために、時短勤務を利用しています。主に出勤時間を遅くさせてもらって、デイサービスに送り出しています。デイサービス終了から私の帰宅時間までをヘルパーさんに来てもらうなどして対応しています。
30代ママ
同居している親と自分の子どものダブルケアが理由で、時短勤務と育児時間を併用しています。仕事内容も配慮してもらっていますが、時間内で充実した仕事ができるように心がけています。
介護など育児以外の理由で、時短勤務や育児時間を利用しているママもいるようです。なかには自分の病気が理由で時短勤務をしながら治療に通っているというパパの声もありました。
時短勤務を利用しているママの1日
時短勤務に関しては法律による定めの他に、会社毎に従業員に適した内容の勤務形態を取っている場合などがあるようです。さまざまな時短勤務の形のなかでも、子育てに利用しているママの1日について2パターンをご紹介します。
朝1時間、夕方1時間利用している例
6:00 起床・洗濯・朝食の準備
7:00 朝食・片づけ
7:40 子どもを保育園に送って出勤
9:30~ 16:30 仕事
18:00 子どものお迎え
18:20 夕飯の準備・洗濯物の片づけ
18:40 夕飯
19:30 子どもと入浴
20:00 子どもの寝かしつけ・保育園の準備
22:00 就寝
通勤に時間を要するママのなかには、出勤時間と退勤時間にそれぞれ時短勤務を利用している方もいるようです。退勤後の時短勤務で、読み聞かせなど子どもとすごす時間を確保しているというママの声もありました。
朝1時間半利用している例
7:00 起床
7:00~8:00 洗濯・朝食の準備
8:00 子どもと朝食
8:45 子どもを保育園に送って出勤
10:00~17:00 仕事
17:40 子どものお迎え
18:30 夕飯・洗濯物の片づけ
20:00 子どもと夫が入浴している間に保育園の準備
21:00 子どもの寝かしつけ
22:00 残りの家事・入浴
23:00 就寝
出勤時間をメインに時短勤務を利用して、朝の時間を家事や育児にあてているママがいました。パパが朝、ママが夕方の時間を確保することでお迎えや残業に対応しているという声もありました。
時短勤務や育児時間を利用するときにママたちが意識したこと
時短勤務や育児時間を利用するときに、ママたちはどのようなことを意識したのでしょうか。
職場でのコミュニケーションを蜜にする
40代ママ
子どもの急病などでいつ休みになるかわからないので、自分以外の人にも業務の内容や進捗がわかるように工夫しています。毎日退勤前に口頭でも進捗や次の日の予定を上司や同僚に伝えるようにしています。
時短勤務や育児時間を利用しているママのなかには、突発的な休みに備えて業務の進捗状況などについてこまめに職場で共有することを意識しているとの声がありました。子どもの病気や行事などの休みをカバーしてくれる同僚に、感謝の気持ちを伝えるように心がけているというママの声がありました。
家族との協力体制を作る
20代ママ
パパとはスマホアプリのカレンダーで園行事や仕事スケジュールを共有しています。パパも私も残業できる日を作って、仕事も育児も分担できるようにしています。
30代ママ
我が家は祖父母が育児に協力してくれています。時短勤務は利用していますが、子どもの発熱など緊急時のお迎えを祖父母にお願いしたい日をあらかじめ知らせておいて、その日は夫婦ともに仕事に集中させてもらっています。
パパやおじいちゃん、おばあちゃんとの連絡体制を工夫して、時短勤務や育児時間を利用しながらも仕事と育児のバランスをとっているママがいました。自宅に大きなカレンダーを用意して、パパとスケジュールを確認できるようにしているという声もありました。
時短勤務や育児時間でワークライフバランスを
時短勤務や育児時間を利用しているママやパパには、育児と仕事の両立や育児以外にも病気などの理由があり、なかにはダブルケアのために2つを併用している方もいました。法律で定められた制度を利用するママでも、出勤と退勤両方の時間に利用したり、朝の時間確保のために利用したりとさまざまなようです。職場でのコミュニケーションや家族との協力体制を意識して、時短勤務や育児時間をワークライフバランスのために上手に活用できるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2019年12月24日時点で作成した記事になります。
※記事内で使用している参照内容は、2019年12月20日時点で作成した記事になります。
育休明けにフルタイムで復帰しましたが、通常の退勤時間では保育園のお迎えに間にあわないので、時短勤務を利用しています。通勤時間が長いこともあり、職場に理解してもらえています。