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子育てと仕事を両立したいママが、知っておきたい両立支援や資格とは
働く女性は増えてきていますが、出産や子育てが理由で退職する女性はあまり減っていないようです。国は子育てしながら働くことを後押しする両立支援をいろいろ行っていますが、まだ子育てと仕事の両立が難しいと思っている人もいるでしょう。そこで今回は、現在の両立支援策などについてご紹介します。
仕事と育児の両立の現状
育児・出産で女性は約5割が退職
厚生労働省によると女性は出産、育児のために多くの人が退職しており、平成27年には、第1子出産前後の女性の就業率は53.1%と、約5割の人が仕事を辞めているようです。
働く女性の割合は増えていますが、出産育児のために離職する人が多い状況はあまり変わっていないようです。政府は、平成32年までに就業率を55%まで引き上げる目標を立てています。
男性の育児休業取得率は、2.65%
厚生労働省によると、男性の育児休業取得率は2.65%と低水準であり、多くの人が育休を取れてないのが現状のようです。
職場で育休を取りにくい雰囲気だったこと、仕事が忙しかったことが理由としてあげられており、男性の育休推進には職場環境の改善が必要と考えられています。政府は男性の育児休業取得率平成32年には13%まで引き上げる目標を掲げ、さまざまな取組を行っているようです。
育児を支援する制度
仕事を続けながら育児をするため、両立を支援する制度があります。
産休
妊娠中・出産後の母性保護のため、産前6週(双子の場合は14週前から)、産後8週の産前産後休業を取得することができます。労働基準法、男女雇用機会均等法で定められている休業です。
育児休業給付金
育児休業給付金は、育休を取得したときに雇用保険の被保険者に対して支給されます。基本的には子どもが1歳になるまで、支給が受けられるようです。パパとママが育休を取得する場合、最大で1歳2カ月になるまで育児休業給付金が支給されます。この制度を利用する場合の育児休業給付金は、パパ、ママそれぞれの休業開始時からの日数で計算された金額になるようです。
育児・介護休業
育児・介護休業は、まだ1歳になってない子どもの育児のため、申し出により取得できる休業です。保育園に入れないなどの特別な理由がある場合は、1歳6カ月までの延長ができます。平成29年10月より、1歳6カ月の時点で、やむを得ない理由があるため、育休の延長を再申請すれば、2歳まで延長できるようになりました。育児休業を取得したことを理由にした解雇やその他不利益扱いは法律により禁止されているので、育休を取得して仕事を続けることができます。
仕事を支援する制度
育児をしながら仕事を続けやすくする制度をご紹介します。
育児短時間勤務
両立支援制度のひとつに、育児短時間勤務があります。3歳までの子育て中の人が申請すれば、一日の労働時間を原則6時間にする短時間勤務が可能。また、申し出により所定外労働時間を超える労働の制限をすることができます。
子育て援助活動支援事業
子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)とは、ファミサポとも呼ばれ、研修を受けた援助者に子どもを一時的に預かってもらう制度のこと。地域で育児を助け合う会員組織で、ファミリー・サポート・センターがアドバイザーとなり、援助を依頼したい会員と援助を提供する会員を繋いでいます。
両立を応援する取組
両立を応援する取組は他にもあるようです。
働き方を変える「カエル!ジャパン」
仕事と家庭の両立を応援する取組のひとつに「カエル!ジャパン」キャンペーンがあります。ワークライフバランスを実現するため、働き方を変えていこうとするキャンペーンのようです。カエルのシンボルマークを使い、働き方改革を推進している企業もあります。
「ポジティブ・オフ」運動
「ポジティブ・オフ」運動は、休暇を前向きに積極的に取ろうとする運動です。観光庁を始め、内閣府や厚生労働省、経済産業省が推進しています。休暇を取りやすくする職場環境作りに役立つ取組にもなり、家族との時間を増やす意味でも推進されているようです。
持っておくとよい資格
出産育児を機に、仕事と育児の両立を考えて資格を取ろうと思うママもいるでしょう。持っておくとよい資格について考えてみます。
資格取得のメリット
就職や転職に有利に働くこともある資格。子育て中は、勤務時間が限られたり、子どもの病気で休んだりしやすく、仕事探しが難しいこともあるでしょう。しかし、スキルや知識をアピールできる資格は武器になりえます。資格を取るための努力も認められ、仕事へのやりがいや自信にもなるかもしれません。
育児との両立に有利な資格とは
全国に職場があり、短時間やフルタイムなど働く時間を選びやすいという理由から、医療事務の資格を取得するママもいます。仕事と子育てを両立したいママに人気の資格のようです。他にも、調剤薬局事務や歯科助手なども職場を近くに見つけやすく長く安定して働ける、という理由で選ぶ人もるようです。
仕事と子育てを楽しく両立
社会全体で両立を支援しようとする動きは、年々高まっているようです。仕事と子育ての両立をママが一人で抱え込むのではなく、仕事をあきらめずどうやって子育てをするか、周りの人や会社に相談してみるといいかもしれません。両立支援策を利用したり資格を取得したり、家族で協力し合いながら楽しく子育てと仕事を両立できるといいですね。
※記事内で使用している参照に関する内容は、2018年3月13日時点の情報となります。