こちらの記事も読まれています
妊娠中のお仕事。休みたいと感じたときなどに無理なくするためのコツ
つわりや腰痛など、妊婦さんは身体が辛いときって多いですよね。通勤をきつく感じたり、何となく気持ちが落ち込みやすくなったり。人によって変化はさまざまですが、体調によっては仕事に行くのか休むのか、迷うときもあるのではないでしょうか。お腹の子どもと仕事、両方大切にするにはどうしたらよいのでしょう。休みたいときに休むには?今回の記事では、妊娠経験のある先輩ママの体験談をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
仕事も大切だけれど
お腹の子どもと仕事どちらが大切かを聞かれたら、お腹の子どもが大切だとほとんどの人が答えるでしょう。それはわかっていても、仕事を優先してしまうことってありますよね。
産休前に仕事を頑張りたい、責任をもって仕事をするのは素晴らしいことだと思いますが、体調が悪いときも無理して仕事を続けていませんか?お腹の赤ちゃんはもちろん、自身のためにも妊娠中は身体を大切にする時期なので、仕事への姿勢にも十分に気を配る必要があるでしょう。
仕事を休みたいけど休めない
妊婦だからと言って、自由に休みがとれるわけではないですよね。先輩ママはどうだったのか実情を聞いてみました。
20代ママ
20代ママ
周りに妊娠経験者の社員が少なくて、つわりで吐き気がありましたが繁忙期は我慢して仕事をしてました。
30代ママ
1日に何度も腹痛がありましたが、一人で進めている案件があったので休まず仕事を続けました。帰宅し、横になっても痛みが治まらなかったので夜あわてて病院へ。安定期前でしたが、即ドクターストップがかかりました。無事産まれてくれましたが、自然流産する可能性があったので、子どもには申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
30代ママ
妊娠初期のつわりがある時期は、吐き気がして頻繁にトイレに行っていました。あまりにもひどかったため、タイミングを見て早めに上司にだけ妊娠報告をして働き方を相談して、産前休業まで配置換えをしてもらいました。
妊娠中の体調で休むか休まないかは、ママの仕事の状況によってさまざまなようです。妊娠中は体調にさまざまな変化が起きたり、体への負担が増えます。立ちっぱなしの仕事の場合やママの体調によっては、無理をしない方がいいかもしれませんね。
無理をしてしまって、自然流産しそうだったというママの声もありました。
妊婦が仕事を休みたいときどうする?
妊娠中、身体が辛くて休みたいとき、周りの妊婦の方はどのようにしているのでしょう?体験談を参考にまとめてみました。
周りの人に伝えて休む
30代ママ
つわりがとにかくひどく退職も検討していたので、上司には妊娠初期に妊娠報告をしました。座っていても辛いときは応接室で寝かせてもらいました。仕事の状況によっては早退遅刻をさせてもらいました。
40代ママ
リモートワークができる仕事だったので会社に働き方を相談して、自宅での作業をメインにしました。メールや電話でしばらく行けない旨を伝え、チャットなどで業務報告をしていました。産休までこのような働き方で仕事を続けていました。
30代ママ
産前に退職するまでアルバイトで勤務していました。上司に相談してシフトや作業内容の変更など働き方を見直してもらったので、休みが取りやすくなりました。
ママたちに聞くと、まずは周りの人に妊娠報告、体調不良を伝えることが大切なようです。妊娠中の体調によっては、退職を検討したというママの声もありました。妊娠報告のタイミングは働き方や人それぞれだとは思いますが、できるだけ妊娠初期に報告するのがよいでしょう。特に、つわりがひどくて吐き気がある場合やお腹に張りがある場合などは、早退遅刻やお休みのことは早めに相談した方がよいとのママの声もありました。
安定期に入るまでは内緒にしたいと考えている場合でも、つわりがひどい妊娠初期のうちに身近な人には伝えておいたほうがよいかもしれません。周りの理解とサポートを得やすい状況を作ることも大切です。仕事や会社の状況にもよりますが、上司に相談したことでリモートワークに切り替えてもらったり、立ちっぱなしの時間が短い仕事に配置換えをしてもらったママもいるようです。
医師から診断書を出してもらい休む
仕事を休みづらい、辛いのに出社するよう言われてしまう可能性がある、そういう場合は医師から診断書を出してもらい、休息や配置換えなどの対応が必要な旨をきちんと伝えましょう。厚生労働省では「母性健康管理指導事項連絡カード」の活用をすすめています。
「母性健康管理指導事項連絡カード」とは、担当医師などが行った指導事項の内容を事業主へ的確に伝えるためのカードのことをいいます。母性健康管理指導事項連絡カードは妊婦である社員が会社に提出します。男女雇用均等法で、会社は担当医師から出された通勤緩和や休憩、早退遅刻などの指導を守らなければならないと決められています。休暇扱いとなり給与は発生しませんが、妊娠中は体のさまざまなところに負担がかかるため、妊婦に無理は禁物です。必要な際は母性健康管理指導事項連絡カードを活用してみてはいかがでしょうか。気になる方は、妊婦健診を受けているかかりつけの医師に制度について相談してみましょう。
会社の制度を使って休む
すべての会社にあるわけではないのですが、妊婦の時期だけ使える休暇制度を取り入れている会社もあるようです。長期休みが必要になるときがあるかもしれませんので、妊娠がわかったら勤務先に確認しておくとよいでしょう。
医師の診断書が必要かどうか、取得できる休暇日数に上限があるかなど、制度の細かい部分を知っておくと休みたいときにすぐ対応できると思います。
妊婦が仕事を休めないときはどうする?
休みたいときは無理せず休むのが一番です。それでも、さまざまな理由で仕事を休めないときはありますよね。先輩ママはどうしたのでしょう?具体策を聞きました。
時間に余裕をもつ
30代ママ
急いで歩いて体調が悪くなってしまうのを避けるため、時間に余裕をもって勤務先に行くようにしました。お腹がはって、固いなと感じても、胎動は激しかったので、赤ちゃんは元気なんだなと思えるのが、妊婦期の活力だった気がします。
妊娠中の体調の変化などに備えて、時間に余裕をもって移動していたというママの声がありました。
人混みを避ける
20代ママ
他人の臭いに敏感になり、満員電車が辛かったです。通勤時間帯をいつもよりずらし、比較的空いてる時間に出勤するようにしました。
つわりにもさまざまな種類があります。他人の臭いに敏感になってしまったため、産前休業まで通勤時間をずらしていたというママの声もありました。
身体を動かさないよう心掛ける
20代ママ
営業職でしたが、階段は上らずエスカレーターを使用したり、徒歩や電車で移動しないで、車で外周りに徹したりしていました。
ママの仕事の内容によっては、体調に変化が起きる可能性があるため、体をあまり動かさないように心掛けていたというママもいました。特に、仕事の中で重い物を持ったり、立ちっぱなしの時間が長い場合などは、早めに上司に相談した方がいいかもしれません。
家ではとにかく安静にした
30代ママ
仕事で無理をした日は、家でずっと横になっていました。家事はすべて夫に任せて、夕飯のときだけ起き上がるような過ごし方をしてました。
妊娠中は自分の体に負担を掛けないよう、自身を労わる努力をしたママは多いようです。
妊婦が仕事を休みやすくするために
妊娠中は、いつ・どんな体調不良がおこるかわかりません。産前休業まで働こうと思っていても突然破水して出勤できなくなった!なんて可能性もあります。妊娠がわかった時点で、自分の仕事を引き継ぎしやすいよう備えておくとよいでしょう。正社員やパート・アルバイトなどさまざまな形態でお仕事しているママが多いと思いますが、それぞれの立場で産前休業までにできることをしておきましょう。
自分が抜けても差しさわりがないよう準備ができていれば、精神面でも安心して仕事ができるかもしれません。
妊娠中も無理なく仕事ができるように
今回の記事では、妊娠経験のある先輩ママの体験談をご紹介しました。
妊娠中は自分だけの身体ではありません。辛いときは遠慮せず、休みたいときにきちんと休むことをおすすめします。仕事ももちろん大切ですが、産休に入るまで休める環境を作るのも同じように大切ではないかと思います。赤ちゃんとママ自身を労わることを忘れずに、妊娠中の生活を穏やかに過ごせるとよいですね。
※記事内で使用している参照している内容は、2024年10月4日時点で作成した記事になります。
立ちっぱなしで座れない時間が続くと、お腹のハリが気になることがありましたが、休ませてもらうことはしなかったので、少し辛かったです。ただ重いものを運ぶ作業は他の人に代わってもらいました。