えのきはいつから離乳食で使える?レシピや冷凍保存の方法を紹介

えのきはいつから離乳食で使える?レシピや冷凍保存の方法を紹介

赤ちゃんはいつからえのきを食べられるのか

2019.07.27

きのこ類は低カロリーでありながら栄養価が高く、赤ちゃんにぜひ食べてほしい食材の1つです。特にえのきは、スーパーなどで手軽に手に入りやすく「離乳食に使いたい」と考えているママも多いと思います。一方で歯ごたえのある食材ですので、いつから離乳食でえのきを取り入れていいか迷っている人もいるかもしれませんね。そこでここでは、離乳食でえのきはいつから取り入れてOKなのか、進め方やアレンジレシピ、電子レンジなどを使った調理方法、冷凍保存についてご紹介します。

離乳食でえのきを使っていいのはいつから?

えのきは繊維が多いため、「噛み切りにくいのでは」「離乳食に取り入れづらい」と感じているママは多いと思います。実は、茹で時間や大きさを工夫すれば離乳食後期から取り入れることが可能です。きのこ類は栄養が豊富なだけでなく、うま味もありますので好んで食べてくれる赤ちゃんも多いですよ。

離乳食後期~完了期にえのきを初めて食べさせる場合は、まずは1さじずつから与えて赤ちゃんがおいしく食べられているかを確認しながら離乳食を進められるとよいでしょう。

出典:授乳・離乳の支援ガイド/厚生労働省

離乳食でえのきを使うときの注意点

離乳食後期ごろの赤ちゃんはまだ食材を歯でかみ切ることはできません。また消化機能が未熟で食中毒も起こしやすいため、以下4つのポイントをおさえながら調理を行いましょう。

  • みじんぎりにして小さくする
  • しっかり火を通す
  • 軽く水洗いをして汚れを落とす
  • アレルギーに気をつける

 食物アレルギーについて

えのきは食物アレルギーを引き起こす可能性が高い特定原材料8品目には含まれていませんが、まれに食物アレルギーを起こす可能性があります。

えのきに限らず、新しい食材を食べさせるときは小さじ1杯から様子を見て試すようにしましょう。万が一アレルギー症状が出てしまったら、ただちに食べさせるのを止め、症状の重さに応じて病院に行くようにしましょう。初めての食材を食べさせるときは、病院が開いている平日午前中に行うのがおすすめです。

離乳食後期の進め方

離乳食後期になると、離乳食を作ることや食べさせることに慣れてきたママもいるでしょう。離乳食を進めるなかで食べ物の好き嫌いが出てきたり、そのときによって食べる量にムラがあるなど、新たな悩みが出てくることもあるようです。

まずは、基本的な離乳食後期の進め方について、厚生労働省の資料を参考にご紹介します。

離乳食後期はいつから?

離乳食の食器
iStock.com/coco312

厚生労働省の資料によると、生後9カ月から生後11カ月ごろが離乳食後期とされています。食事リズムを意識しながら、1日3回食に進めていくとよいでしょう。

離乳食後期の調理形態は、歯ぐきでつぶせるバナナくらいの硬さとなります。離乳食にえのきを取り入れるときは、食べやすいように細かく刻んでほかの食材に混ぜ込む形で調理するのがおすすめです。

量の目安

離乳食後期の1回あたりの食事量の目安は以下の量とされています。

穀物:全がゆ90g~軟飯80g
野菜・果物:30g~40g
魚:15g
肉:15g
豆腐:45g
卵:全卵1/2個
乳製品:80g

穀物はⅠ類の炭水化物素材、野菜や果物、きのこ類はⅡ類のビタミン、ミネラル素材、魚、肉、豆腐、卵乳製品はⅢ類のタンパク質素材と分類されます。

赤ちゃんによって食べる量に差が出てくるころでもありますので、上記はあくまでも目安と考え、赤ちゃんが無理なく食べられる量をバランスよく食べさせてあげましょう。

出典:授乳・離乳の支援ガイド/厚生労働省

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子どもの離乳食で困ったこと

厚生労働省が出している資料の中で離乳食で困ったこととして、以下のような内容が挙げられています。

・作るのが負担・大変/33.5%
・もぐもぐ、かみかみが少ない(丸のみしている)/28.9%
・食べる量が少ない/21.8%
・食べものの種類が偏っている/21.2%
・食べさせるのが負担、大変/17.8%
・食べるのをいやがる/15.9%
・食べる量が多い/5.5%
・作り方がわからない/5.3%
(回答数:1240)

「離乳食を作ることが大変」「もぐもぐ、かみかみが少ない」といった理由で困っているママが多いようです。離乳食後期になると、食べられる食材がぐっと増えます。まだまだうす味が基本ですが、大人のごはんの取り分けもしやすくなるため、ほどよく手を抜きながら離乳食を作る方法もおすすめです。この後紹介する冷凍保存なども活用してみてください。

また赤ちゃんの咀嚼が少ないと感じる場合は、手づかみ食べなどを取り入れ「かじり取る」という練習をすることで改善するケースもあります。様々な食材を組み合わせながら親子で一緒に離乳食の時間を楽しめるといいですね。ぜひこの後紹介するレシピも参考にしてみてください。

出典:授乳・離乳の支援ガイド/厚生労働省

えのきのおすすめアレンジレシピ4選

えのき
© moonrise - Fotolia

えのきを離乳食後期に与えるとき、どのように調理したらよいのでしょうか。えのきを使った離乳食のおすすめレシピをご紹介します。

えのきとブロッコリーのおかゆのレシピ

  1. ブロッコリー25gを5㎜角に切り、えのき5gはみじん切りにする。
  2. 鍋に1.と浸るくらいの水を入れて水気がなくなるまで煮る。
  3. 5倍がゆの上にかけて混ぜ合わせる。

水気がなくなるまで煮る時間がないときは、茹で時間を長めに意識し食材の固さを確認しながら茹でましょう。おかゆを軟飯に変えて食べることもできるようです。離乳食の進みに合わせて食材のサイズや量を調節しましょう。

鶏ささみとえのきのスープのレシピ

  1. 鶏ささみとえのきを小さく切る。
  2. かつおだし約200㏄を沸騰させる。そこに鶏ささみ15gとしめじ15gを入れて煮込む。
  3. しっかり煮込んだらしょうゆ少々で味を調える。

水溶き片栗粉を入れてとろみをつけるのもよいでしょう。赤ちゃんが食べやすいように小さく刻むことがポイントです。

えのき入りスクランブルエッグのレシピ

  1. えのきをみじん切りにする。えのき20gを耐熱容器に入れて電子レンジで20秒ほど加熱する。
  2. このなかに卵1個を割って入れてよくほぐす。
  3. 卵が固まるまで電子レンジで加熱して混ぜる。

電子レンジで簡単にスクランブルエッグを作ることができるようです。卵の様子を見ながら加熱時間を調節しましょう。

えのきとにんじんの味噌汁のレシピ

  1. にんじんを1㎝の千切りにして、えのきはみじん切りにする。
  2. 鍋のなかにかつおだし60㏄とにんじん10g、えのき5gを入れて煮る。
  3. 材料が柔らかくなったら味噌で味つけする。

にんじんだけでなく、離乳食後期に食べられるほうれん草や大根などと合わせてもおいしい味噌汁ができそうです。離乳食後期になり、食べられる食材が多くなるので味噌汁のバリエーションも広がりそうですね。

えのきを冷凍保存する方法は?

離乳食で使う食材は非常に少量なので、毎回調理するのは大変ですよね。そこで離乳食で使えるえのきの冷凍保存の方法についてご紹介します。茹で汁も一緒に冷凍することで、スープなどにも使用でき、おすすめです。

  1. えのきの石づきを取って軽く洗う。
  2. えのきを茹でる。
  3. 茹でたえのきを刻む。
  4. フリージングトレイや製氷皿にえのきを入れて、茹で汁を半分程度流し込む。

茹で時間を意識しながらしっかり茹でましょう。えのきだけでなくしいたけやしめじなどもいっしょに茹でて冷凍保存をしてもよいかもしれません。冷凍保存したえのきを解凍するときは、茹でるか、電子レンジで加熱するとよいでしょう。冷凍ストックがあるとすぐに離乳食を作れるので便利ですね。

離乳食後期~完了期はさまざまな食材を取り入れながら進めよう

離乳食を食べる赤ちゃんとママ
© aijiro - Fotolia

赤ちゃんはいつからえのきを食べられるのか、取り入れ方について悩むママももいるかもしれませんが、茹で時間など調理方法を工夫して離乳食後期にえのきを与えていたという声がありました。えのきなどのきのこ類は冷凍保存できるので、ストックしておくと電子レンジで解凍してすぐに調理できそうです。

また、離乳食後期~完了期は手づかみ食べが始まる時期でもあります。えのきは小さく刻めばハンバーグやおやきなどにも入れることができるため、この時期にピッタリの食材の1つ。さまざまな食材と組み合わせながらえのきレシピを楽しんでみましょう。

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