離乳食4週目の食材や量の進め方、メニュー例、食べないときの工夫

離乳食4週目の食材や量の進め方、メニュー例、食べないときの工夫

ママたちが考えた献立や食べないときの工夫

2018.11.24

離乳食を始めて4週目に入ると、赤ちゃんによっては量やメニュー、進め方の他に食べないときの献立の工夫について悩むママもいるかもしれません。今回の記事では、厚生労働省の資料を参考にした離乳食4週目の進め方と献立例、離乳食4週目にママたちが作ったメニュー、離乳食を食べないときの工夫についてご紹介します。

離乳食の進め方の悩み

離乳食を始めて1カ月ほどすると、始めたばかりとは違う進め方の悩みが出てくるママもいるかもしれません。育児の中でも、離乳食のことで悩むママは多いようです。実際に、ママたちが離乳食の4週目はどのようなことに悩んだのか聞いてみました。

30代ママ
30代ママ

生後5カ月になってからすぐ離乳食をはじめました。離乳食を始めたばかりの頃はよく食べていたのに、最近は嫌がってあまり食べないこともあり、なかなか量が増えません。どのようにしたら離乳食を食べてくれるのか悩んでいます

20代ママ
20代ママ

生後5カ月半になり、離乳食をスタートしました。緑黄色野菜やタンパク質をバランスよく取り入れた離乳食の進め方や、食べやすい献立表を知りたいです

20代ママ
20代ママ

生後6カ月で使える食材がまだ少ないため、すでに離乳食の献立がマンネリ化しています。ゴックン期の献立スケジュールを知りたいです

離乳食の量が思うように増えなかったり、使う食材をバランスよく取り入れた献立に悩むママがいるようです。また、献立スケジュールを知りたいというママの声もありました。実際に、4週目の離乳食はどのような進め方をしたらよいのでしょう。

離乳食4週目の進め方と献立メニュー例

離乳食4週目の進め方はどのようにしたらよいのか気になるママもいるのではないでしょうか。厚生労働省の資料を参考にした進め方とママたちが作った一週間の献立メニュー例をご紹介します。


離乳食初期の進め方と離乳食スケジュール

野菜の離乳食
© clip-photo - Fotolia

厚生労働省の資料によると、離乳の開始後ほぼ1カ月間は離乳食を1日1回与え離乳食を飲み込むこと、その舌ざわりや味に慣れさせることが目的であるとされています。離乳食初期は、「ゴックン期」といわれることもあります。

1日1回の離乳食を食べさせるスケジュールは、食物アレルギーを起こした場合なども踏まえて午前中に食べさせているというママの声がありました。授乳のタイミングもありますので、赤ちゃんの様子を見ながら、進めてみましょう。

食品はおかゆから始め、子どもの様子を見ながら1日1回1さじずつ進めていくとよいようです。形状はなめらかにすりつぶした状態で、母乳やミルクは飲みたいだけ飲ませてよいようです。


離乳食4週目の献立メニュー例

厚生労働省の資料によると、おかゆやすりつぶした野菜、果物に慣れてきたら、つぶした豆腐やしらすなどの白身魚といったたんぱく質を試していくとよいとされています。

離乳食4週目の量の目安として、おかゆ25g(小さじ6杯程度)、野菜10g(小さじ3杯程度)、豆腐や卵黄、しらす5g(小さじ2杯程度)とされているようです。食物アレルギーに注意しながら、少しずつ食べられる食材を増やしていきましょう。

炭水化物は、お米のおかゆだけでなくパン粥やうどんを食べさせているというママの声がありました。パン粥やうどんを使う際は、食物アレルギーに注意して食べさせましょう。

野菜は、かぼちゃやにんじんなど甘みがあるものからスタートさせるといいようです。ほうれん草は葉先だけを食べさせたり、ブロッコリーは茎をまだ使わないなど、野菜の食べさせやすい箇所を使うこともポイントのようです。

タンパク質は、離乳食をスタートさせて3週目ごろから、しらすや鯛などの白身魚、卵黄、豆腐などからはじめます。食物アレルギーが心配な食材がありますので、まずは1さじずつ進めてみましょう。

実際にママたちは、おかゆと野菜、タンパク質などのバランスを意識しながらメニューのバリエーションを増やしているようです。おかゆにペースト状の野菜やしらすを入れているというママの声もありました。新しい食品を始めるときには、食物アレルギーを考慮して赤ちゃんの様子にあわせて1さじずつあげるとよいようです。

離乳食4週目の献立メニュー例
出典:「始めましょう!離乳食」/富士吉田市役所

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離乳食4週目に作ったレシピ

ママたちが離乳食4週目に作ったレシピをご紹介します。


りんごと人参のくず湯

40代ママ
40代ママ

すりおろした人参とりんごを鍋に入れて火にかけ、水とき片栗粉を加えてとろみをつけたらでき上がりです。自然な甘みとなめらかな口当たりと味が気に入ったのか食べ終わってももっと欲しいというような仕草をすることがありました

くず湯にすることで口当たりがなめらかになり、りんごのよい香りに食欲が湧くメニューかもしれません。すりおろして電子レンジで加熱したりんごを冷凍保存しておき、必要に応じて他の食材と混ぜて使っていたというママの声もありました。りんごと人参は、離乳食でもよく使われる食材のため、ベビーフードを買い置きしていたというママもいました。


鯛茶漬け

20代ママ
20代ママ

茹でてなめらかな状態に潰した鯛を10倍粥に加えよく混ぜて完成です。鯛をお湯でのばしただけだと口から出してしまうこともありましたが、10倍粥と混ぜることでとろみがついて食べやすくなったようでした

白身魚のパサパサした食感を、おかゆに混ぜることで舌触りがなめらかになるようにアレンジしたメニューのようです。ママのなかには、ほうれん草に人参を組みあわせて彩りよくなるように工夫したという声もありました。

また、鯛の代わりにしらすをすりつぶしたものをおかゆに混ぜたというママもいました。離乳食でしらすを使う際、塩抜きの処理が必要になるようです。あらかじめ塩抜き済みのものを買うと、離乳食作りが簡単になるかもしれませんね。


ポテトミルク

ポテトミルク
iStock.com/nickpo
30代ママ
30代ママ

栄養士さんに教えてもらったレシピです。じゃがいもとほうれん草をそれぞれ茹でて裏ごししたら、お湯で溶いた粉ミルクと混ぜあわせてでき上がりです。じゃがいものとろみとミルクの甘さでほうれん草が苦手な子どもも完食してくれました

子どもの苦手な食材に粉ミルクを取り入れて食べやすく工夫したメニューのようです。食材にあくやクセがある場合は、子どもに馴染みのある食材を組みあわせることで離乳食が食べやすくなるのかもしれません。


ほうれん草入りパン粥

20代ママ
20代ママ

離乳食をスタートして4週目にほうれん草をあまり食べなくなったため、ミルクを入れて作ったパン粥の中にペースト状にしたほうれん草を混ぜました。パンとミルクの甘みがあるようで、よく食べていました

上記ポテトミルクのじゃがいもをパン粥に代えたものです。パンとミルクの甘みがあって、赤ちゃんも食べやすいようです。

ほうれん草以外にも、ブロッコリーやトマト、かぼちゃなど彩りがきれいな野菜をペースト状にして乗せたというママの声もありました。なお、離乳食初期はブロッコリーの茎は使わず、先端のみを使用しましょう。


野菜と豆腐のペースト

30代ママ
30代ママ

かぼちゃや人参などの野菜をペースト状にしたものに、豆腐ペーストを乗せて食べさせていました。豆腐ペーストは電子レンジで簡単に作れてゴックン期に便利でした

野菜とタンパク質が摂れる食材を、それぞれペースト状にして食べさせていたというママの声がありました。豆腐ペーストは電子レンジを使う作り方もあるようです。また、野菜ペーストは、ベビーフードを活用して離乳食作りをしていたというママもいました。

離乳食を食べないときの工夫

離乳食開始4週目くらいになると、赤ちゃんによっては、急に離乳食を食べなくなることもあるようでママたちは悩んでしまうようです。実際に、離乳食を食べないときにどのような工夫をしたのかママたちに聞いてみました。


離乳食スケジュールを工夫する

20代ママ
20代ママ

離乳食をあげる時間にお腹が空くように授乳の時間を変えました。お腹が空きすぎて赤ちゃんの機嫌が悪くなってしまわないように、離乳食の準備もすぐできるようにしていました

離乳食のスタートにあたって、授乳時間を変えたママもいるようです。この時期は、赤ちゃんも離乳食を食べる生活リズムが整っていないことから、意識してお腹が空くようなリズムを作ってもよいかもしれません。


食事をする姿を見せる

30代ママ
30代ママ

離乳食初期前半は食べることに興味がないようでした。食べることに興味をもってもらおうと考え、私が食事をする姿を見せるようにしました。「あーん、もぐもぐ」など動作に音をつけて見せたところ、子どもも食事に興味をもったようでいっしょに口を開けるようになりました

食べることに興味をもってもらったり、食事が楽しいと思ってもらうためにママやパパが食べる姿を子どもに見せたという声がありました。離乳食の時間にあわせて、楽しく食事をするという雰囲気を伝えるのも大切かもしれませんね。


食事の環境を見直す

40代ママ
40代ママ

おもちゃが目に入るとそちらに興味がいってしまうようだったので、食事中は子どもが気になるおもちゃなどを片づけて食べることに集中できるようにしました。集中して食べることができるようになった分、食べる量も増えたように感じます

30代ママ
30代ママ

離乳食初期前半はリビングで離乳食を食べさせていたのですが、集中できないのか離乳食を食べないことがあったので、離乳食用のハイチェアを用意してダイニングテーブルで食事ができるように変えました。場所を変えたことで気分転換になったのか、徐々に食べるようになってきました

楽しいものや珍しいものがあるとそちらが気になってしまったり、食べる場所が食べることに集中できない場合もあるかもしれません。食事に集中できるような環境になるよう、部屋の状態を見直してみてもよいかもしれません。

子どもの様子にあわせて食材や量を増やそう

離乳食を食べる赤ちゃん
© karin - Fotolia

今回の記事では、育児の中でも悩むことの多い離乳食についてご紹介しました。離乳食初期はゴックン期ともいわれ、食べることに慣れることが目的となる期間のようです。新しい食品を取り入れるときは1さじずつ子どもの様子を見ながら、徐々に食材や量を増やしていくとよいようです。また、離乳食4週目のメニューとして豆腐や白身魚などタンパク質を取り入れた献立を考えるのもよいかもしれません。

離乳食を食べないときは、レシピや食事の環境を見直すなどの工夫をしているママもいるようです。子どもの様子にあった離乳食の進め方ができるとよいですね。

出典:「Ⅱ離乳編」/厚生労働省

※記事内で使用している参照内容は、2024年7月17日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適切な食材・調理法を選びましょう。

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