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5カ月の赤ちゃんの離乳食の量は?人参などの野菜やりんごの食べさせ方など
赤ちゃんが5カ月に入ると、離乳食のスタートを考えるママもいるのではないしょうか。離乳食の量やおかゆの他に人参やりんごなどの食材は使用していいのか、椅子に座ったほうがいいかなど様々なことに悩みますよね。生後5カ月頃の離乳食初期と呼ばれる時期の基本的な進め方について解説をしていきます。
5カ月目の赤ちゃんはこういう時期
生後5カ月の赤ちゃんの特徴についてご紹介します。
離乳食初期(ごっくん期)
生後5カ月の赤ちゃんは、離乳食開始に適しているとされていることもあり、離乳食初期または飲み込むことを覚える時期でもあることから「ごっくん期」ともいわれているようです。
飲み込む反射が出る位置を覚える
厚生労働省の資料によると、赤ちゃんは、口周りにものが触れると反射的に口を開いて舌を動かし、吸引しようとする習性を持っているといわれています。このしぐさは哺乳反射とも呼ばれていて、この哺乳反射によって赤ちゃんはミルクや母乳を摂取するようです。
ただし、離乳食を食べ始めると言われている生後4~5カ月頃から少しずつ消え始めるそうです。数カ月後にあたる生後6カ月から7カ月ごろには乳汁接種時の動きも自分の意志で飲み込んだり、吸い込んだりができてくるそうです。
離乳食開始の目安
首がしっかりと座っている、支えてあげると座れる、食べ物に対して興味を示す、哺乳反射の減弱などが見られるなどが、離乳食開始の目安とされているようです。
5カ月の離乳食の食材は
離乳の開始時期はおかゆ、つまりはお米からあげるとよいといわれています。お米に慣れてきたら、野菜や果物、豆腐、白身魚など種類を増やしていくとよいのではないでしょうか。
厚生労働省の資料を見ながら、生後5カ月、6カ月の赤ちゃんに離乳食として使っていた食材をまとめていきます。
米(おかゆ)
1,430人を対象に行った調査に対し、1,070人74.8%の人が与えているという結果になっています。
野菜(人参)
人参は、1,430人の回答者中706人49.4%の人が与えたと答えています。野菜の中では、与えたことがある人の割合が最も高いという結果でした。人参に続いてかぼちゃ48.3%、ほうれん草38.3%、大根18.6%という割合です。
果物(りんご)
果物は、りんごは1430人中770人53.8%、みかんは375人26.2%と、りんごのほうがみかんに比べ約2倍の割合で使用されているという結果になっています。
気をつける点
新しい食材を使用する際に、気を付けなければいけないのが食物アレルギーといわれています。
厚生労働省が公表しているもので発症例が多いとされている食品は、小麦や卵、牛乳、そば、落花生などが載っているようです。ほかにも健康被害が出やすいものとして、あわび、いくら、かに、えび、さば、鶏肉、牛肉、大豆などがあげられています。またバナナやりんご、オレンジ、もも、キウイ、なども食物アレルギーを引き起こすおそれのある食品のようです。
離乳食を子どもに食べさせるまえに、厚生労働省のページを参照してみてもよいでしょう。
一回当たりの目安量は?
一回あたりどれぐらいの量を目安に与えればいいのか、食材別にご紹介します。
穀類
米やパンなどの穀類は、赤ちゃんが口の中で押しつぶせるぐらいまで十分に煮るとよいようです。
離乳食初期は、なめらかな状態にすりつぶした「つぶしがゆ」から始めるとよいようです。最初は、一日一回一さじずつ赤ちゃんの様子を見ながら与え、食欲や成長に応じて量を調節してあげましょう。
野菜や果物
野菜や果物も、滑らかな状態になるまでしっかりすりつぶして調理しましょう。初めて与えるものについては、一日一回一さじずつ始めるのが一般的なようです。
魚や肉、乳製品など
穀類や野菜、果物に慣れてきたらすりつぶした豆腐や白身魚なども一さじずつ始め、赤ちゃんの様子を見ながら量や種類を少しずつ試してみてもよいかもしれません。
食べ方の目安
離乳食の回数、母乳やミルクなどの与える量についてご紹介します。
1日1回1さじずつ食べ物に慣れさせる
離乳食を開始する生後5、6カ月は、食欲や食べる意欲などを育み、食べることへの基礎を作る時期と言われています。離乳食を飲み込み、味や舌ざわりに慣れさせるため、1日1さじずつ、赤ちゃんの様子を見ながら与えましょう。
母乳やミルクは飲みたいだけ与える
母乳や育児用ミルクは赤ちゃんの欲するままに与えてあげる方がいいようです。目を合わせたり優しく声をかけてあげたり赤ちゃんとコミュニケーションを図りながらゆったりと飲ませることで、安心と安らぎの中で飲んでいる、もしくは食べていることへの安らぎを覚えていくと言われています。
お母さんが支援してあげられること
赤ちゃんが食べ物を飲み込みやすくするためのポイントをご紹介します。
赤ちゃんの姿勢を少し後ろに傾けてあげる
離乳食を食べさせるとき、姿勢を少し後ろに傾けてあげるといった支援の方法があるようです。
赤ちゃんを膝上に抱く、もしくはリクライニングの椅子などを使用するとやりやすいかもしれません。
食べ物をなめらかにする
この時期の離乳食は、口に入った食べ物が手前から奥へと少しずつ移動できるようになめらかにすりつぶしてあげるとよいようです。形状は、ポタージュぐらいの状態にするとよいかもしれません。
赤ちゃんの反応をみながらマイペースで
生後5カ月の赤ちゃんの離乳食についてご紹介しました。この時期の赤ちゃんは食べ物に親しみながら、噛むことや飲み込みことを体験する時期と言われています。おかゆからスタートし、人参やりんごへとステップアップさせ、野菜や果物など食べられる種類や量を少しずつ増やしていくようにしましょう。
また食べ物を飲み込みやすいように、椅子の角度を調節してあげるなどといった環境づくりをしてあげてもよいかもしれません。赤ちゃんの食欲や成長に合わせながら進め、食べる意欲を育めるようにサポートしてあげましょう。
※記事内で使用している参照に関する内容は、2018年1月9日時点の情報となります。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。