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【歯科医監修】子どもの歯医者はいつ、何歳から行くべきか
その選び方とフッ素塗布の必要性について
Profile
あおばファミリー歯科・こども歯科 院長/歯学博士/日本小児歯科学会専門医/日本障害者歯科学会認定医
あおばファミリー歯科・こども歯科 院長/歯学博士/日本小児歯科学会専門医/日本障害者歯科学会認定医
あおばファミリー歯科・こども小児歯科院長。小児歯科学会専門医。 小児歯科学会専門医として、臨床・研究を重ね、数々の論文を発表。最善の治療法や疾病予防に努め、お口全体の将来を見据えた治療計画を行なっている。
子どもの歯をきちんと磨けているのか心配だったり、まだ歯が少ない、むし歯のような症状がないと子どもを歯医者に連れて行くタイミングに悩むママは少なくないかもしれません。何歳から歯医者に通ったらよいのか、歯医者に行く目的と子どもの検診の内容について解説します。また、子どもの歯医者選びのポイントもご紹介します。
なぜ歯医者に行く必要があるの?
生えたばかりの乳歯は、柔らかく弱いためむし歯が進みやすいのが特徴です。そのため、フッ素塗布による歯質強化が必要です。
また、子どもは、むし歯になっても痛みを訴えない場合があります。むし歯が出来て痛みなどの症状を訴えてから歯医者に受診するとむし歯が進行している場合が多く、麻酔や機械を使用した治療が必要となり、痛みや恐怖心で治療が困難になることがあります。
そのため、定期的な歯科受診によってむし歯の予防、早期発見、早期予防が必要不可欠です。
子どもの歯医者はいつから行ったらよい?
乳歯が生え始めたころを目安にするとよいでしょう。
乳歯が生え始めるのは大体、生後半年頃です。
むし歯がない状態で歯医者に受診して雰囲気や環境に慣れておくことがとても重要です。
また、ママの仕上げみがきのポイントや方法、食習慣で気をつけなければいけないことなどを教わることで、よりむし歯のリスクを減少させることができます。
この時期に歯医者に受診することが、健康な口内環境を保つ秘訣です。
定期検診の内容
子どもの定期検診ではどのようなことをチェックするのでしょうか。
- むし歯の有無
- 歯の汚れ
- 噛み合わせと歯並びの確認
- 歯の生え変わりの状態の確認
- 年齢に合った歯みがき指導
- 上唇小帯や舌小帯の付着位置の確認
- 口腔習癖の有無の確認
定期検診を受けることで、さまざまな疾患の早期発見、早期予防ができます。
また、年齢によって変わるむし歯のチェックポイントやブラッシング方法についても教えてもらえるだけでなく、フッ素塗布やシーラントなどの予防処置も行ってもらえます。
歯医者にはどれくらいの頻度で行く?
乳歯は、柔らかくむし歯の進行が早いため、早期発見が重要です。
また、歯質を強化させるフッ素塗布の目安は3カ月に1回といわれています。そのため歯医者に行く頻度については、3カ月に1度検診で診てもらうのがおすすめです。
かかりつけ医の選び方
市の検診などで歯の治療を勧められたときには自分で歯医者を探す必要があります。子どもの歯医者を選ぶときにはどのようなことに重点をおいて選ぶとよいのでしょうか。
小児歯科
小児歯科と標記されている歯医者に受診しましょう。
なかでも、厚生労働省が認定する小児歯科専門医の資格を持つ先生が在籍している歯科医院はより専門性が高い歯科医院です。詳細は日本小児歯科学会のホームページを参照するといいでしょう。
小児歯科専門医は子どもの歯についての知識も治療経験も豊富なため、子どもの対応に慣れている先生が多く、子どもの発達状態や特徴を考慮した治療方針を計画してくれます。
また、待合室や診療スペースも子どもに合わせて作られている場合が多いです。
子どものことを重視した治療
歯医者を怖がる子どもは多いかもしれません。治療時に子どもが泣いてしまうと、周りに迷惑がかかってしまうのではないかと心配になるママは多いと思います。
嫌がって泣く子どもを抑えて治療を行うと子どもは歯医者を嫌いになるでしょう。
いきなり治療を始めず、これからどんなことをするのか治療の手順や内容を丁寧に説明したり、治療に使う器具を見せて、子どもがわかるように説明をすることで安心して治療を行うことができます。
子どものことを考えた内装
小児歯科によっては待合室にキッズコーナーがあり、絵本やブロックなどのおもちゃを完備している歯医者もあります。
待ち時間は緊張する子どもも少なくないと思いますが、遊んですごせるスペースがあると緊張せずに過ごせるかもしれません。
治療室も壁が明るい色合いであったり、子どもの好きなキャラクターやぬいぐるみが飾ってあると子どもも安心するでしょう。
定期的に通院できる場所
子どもを連れて通うことを考えると家から近い方が便利でしょう。歯の治療は回数がかかることもあるため、定期的に通える場所にあることも歯医者を選ぶときの重要なポイントになります。
距離が遠いと子どもを連れて通うことが負担になるため無理なく、定期的に通院ができる家から近い歯医者を選ぶとよいでしょう。
乳歯が生えたら定期的に検診を受けよう
子どもの歯医者はいつから行くべきかタイミングに悩むママは少なくないようです。
生えている歯がまだ少ない、あるいは歯に痛みや色など変わったことがないと、歯医者に行くのをためらってしまうかもしれませんが、子どもの歯は柔らかく、気づかないうちにむし歯が進行していることもあります。歯医者に何歳から行くかについては、乳歯が生え始めたタイミングできちんと診てもらうことが大事です。
子どもの歯医者に初めて行くときは、子どもの歯の専門家である小児歯科を選ぶとよいでしょう。近くに小児歯科がない場合は、家から通いやすく、子どもが好む内装や子どもに合わせて丁寧に説明してくれたり、対応してくれる歯医者を選ぶことをおすすめします。
定期的に歯科検診を受けることは、むし歯の早期発見や予防になります。口内環境を整えて将来の丈夫できれいな歯を保つことにつながるでしょう。
監修:岡本卓真(あおばファミリー歯科・こども歯科)
Profile
岡本卓真
あおばファミリー歯科・こども小児歯科院長。小児歯科学会専門医。
小児歯科学会専門医として、臨床・研究を重ね、数々の論文を発表。最善の治療法や疾病予防に努め、お口全体の将来を見据えた治療計画を行なっている。