【#私の子育て】藤咲凪〜アイドルと子育てを両立させる2児の母。頑張りすぎない子育ての秘訣とは

【#私の子育て】藤咲凪〜アイドルと子育てを両立させる2児の母。頑張りすぎない子育ての秘訣とは

2024.10.09

「私の子育て」をテーマに、アイドルであり、2児の母でもある藤咲凪さんにインタビューを行いました。藤咲さんのアイドル、ママとしての1日のスケジュールや子育てで大切にしていることなどお聞きしました。

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藤咲凪。1999年生まれ。北海道出身。2017年「女子高生ミスコン2017-2018」に参加、関東グランプリ。2018年に音楽ユニット「最終未来少女」を結成し現在も活動中。2023年にTBS系「サンデージャポン」にて、2児の母であることを明かした。

「子どもとは一人の大人として会話をするようにしている」

こう語るのは、音楽ユニット「最終未来少女」で活動する一方で、2児の母として子育てにも積極的に取り組む藤咲凪さん。

アイドルを目指すべく、北海道から子どもと一緒に上京してきたという藤咲さんだが、その裏にはどのような決意があったのだろうか。また、多忙な日々を送りながら、仕事・育児・家事をいかに両立させているのか、その方法を紐解いていく。

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親だからこそ子どもとは対等な関係で

――藤咲さんが、子育てにおいて最も大切にしていることを教えてください。

シンプルではありますが、子どもの目を見てしっかり会話するというのは常に心がけていますね。あとは、「子どもだから言ってもまだわからないだろうな」と、無意識に子どもを下に見ないようにしています。親として子どもと接する時間が長いと、つい「子どもなんだから」と接してしまいがちですよね。

私もはじめの頃はそう思っていたのですが、子どもが成長するとともに「ちゃんと私の言葉や感情を理解しているんだ」と感じることが増えてきて、このままではいけないと、自分の意識を改めることにしました。今は、今日の出来事や私の仕事の話など、大人同士で話すような会話をしています。

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1人の大人としてコミュニケーションを取るようにしてみると、娘たちの考えなど、今まで以上に深く知ることができるようになりました。以前は、例えば泣いていたりしても、なぜ?と思ってしまうこともあったのですが、対等に接することを心がけ始めると、娘たちも自分の気持ちを、自分の言葉で伝えてくれるようになったんです。

あとは「おはよう」や「ありがとう」など、挨拶だけはきちんとするようにいつも言っていますね。これは私自身が幼少期、きちんとするように言われていたからです。自由な環境で育ててもらっていましたが、挨拶だけはちゃんとしなさいと。

――挨拶以外にもコミュニケーションをする上で大切にしていることはありますか。

それでいくと、毎晩ベッドに入って部屋を暗くしてから、その日1日あったことを必ず言い合うようにして、最後に「大好きだよ」と伝えることでしょうか。子どもとケンカをしてしまう日も当然あるので、その日の終わりまでにモヤモヤした気持ちを引きずらないように気をつけていますね。

藤咲さんの1日のスケジュール

――藤咲さんはアイドルの仕事をしながら2人の子どもを育てていて、とても大変だと思います。毎日どのようなスケジュールなのでしょうか?

平日は7時ぐらいに起きて、まず朝ご飯を用意します。用意している間に子どもたちが起きてくるので、ご飯を食べさせたり着替えをさせたりと、保育園に行く準備をしますね。子どもたちの支度がある程度済んだら、次は自分…といった流れで、終わり次第、保育園へ子どもたちを送り出します。

そこからは仕事ですね。仕事は、基本的に平日の保育園の時間に合わせて入れるようにしてもらっています。ただ、ライブなど、どうしても土日や夜の時間帯に入ってしまう仕事もあるので、そのようなときは、ベビーシッターや事務所の方など周囲の方のサポートでなんとか回っています。

仕事が終わったら、保育園にお迎えに行きます。帰宅後、ごはんを作って子どもたちに食べさせたりお風呂に入れたり。就寝時間まで少し遊んで9時ぐらいになると子どもたちが寝ます。

以前は、子どもたちと一緒に寝ていたのですが、最近は子どもたちが寝た後に、掃除や洗濯などの家事をしているので、今は大体1〜2時に寝ていますね。

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ライブや収録などが入らなければ、基本的に土日祝日はお休みなので、おそらく仕事をしている多くのママと同じようなバランス、スケジュールだと思います。

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子育てはとにかく「頑張りすぎない」

――多忙なスケジュールのなかで、本当に疲れてしまったときやストレスが溜まっているときの自分との向き合い方やストレス解消法はありますか?

本当に疲れているときは、お菓子を食べたりお酒を飲んだりしながら、映画やアニメを見て息抜きをしています。お風呂に入ることも好きなので、子どもが寝たあとに1人で半身浴をすることもありますね。

私の子育ての持論は、抜きどころを知ってバランスを取ることなので「頑張りすぎない」をモットーにしています。

私は北海道生まれなこともあって、2年前までは北海道で、今のような芸能活動は一切やっておらず、専業主婦をやっていました。そのころは、子どもも生まれたばかりで、すべてのことに「自分なら全部できるだろう」と全力で取り組んでいたのですが、全力で一日を過ごして、限界が来て、また全力で取り組んで…ということを繰り返していると、当然体力的にも精神的にも本当の限界が来るわけで。

このままだと自分が駄目になってしまうと思ったので、今までの生活でわかった「ここまでやると疲れる」というラインを無視しないよう意識を変えました。なので、今は限界を迎えそうになると、外食をしたり出前を取ったりして抜けるところは抜いて…など、バランスを取るようにしています。

とはいえ、それでも本当に限界!と思うことはあるので、そういうときは30分ぐらい号泣しちゃいます。何かで見たことがあるのですが、人間の負の感情は30分しか持たないらしいです。

だから、限界のときは30分のタイマーをかけて、思いっ切り泣くようにしています。30分経つと、本当にスッキリしていることが多いです。

あとは、自分が限界ということを、言葉遣いには気を付けながらも子どもには素直に伝えていますね。

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――日々の忙しい中で、自分時間をどうやって確保していますか?

携帯のノート・メモ機能を活用しています。仕事・子育てに関する毎月の目標を書き込んでいます。毎月の目標を達成するために、週単位で何をしたらいいか、この日に何をしたらいいかを細かくノートに落とし込んでリストにしています。

リストにするとやるべきことが見えてくるので、「ここまでやったから自分時間にしよう」と自分時間を確保するように心がけています。細かく決めているので、割とスムーズに進むことが多いです。

シングルマザーだから大変、とは感じていない

――1人で子どもを育てていて、大変なことや難しいことはありますか?

周囲にシングルマザーが多かったので、「シングルマザーだから大変でしょう」と言われることはありますが、私自身がそのように感じたことはあまりありません。

今は下の娘が2歳でイヤイヤ期なので、子育ての面で大変なことはありますが、2~3年したら変わるかと思っています。ママ友と話をすると、同じことで悩んでいることが多いので、「みんな同じことで悩んでいるんだ」と、私だけが特別に大変なわけではないと感じています。

それに、子育てをしていて嬉しい瞬間というのも確かにあります。

うちの場合は女の子なので、2人が私の変化に細かく気づいて褒めてくれることは嬉しいですね。子どもがもっと大きくなったら、一緒に買い物をしたり、メイクをしたりできるのかなとこれからの成長も楽しみです。

――藤咲さん自身は、子育てをしてから何か変化はありましたか?

私は180度性格が変わったと感じています。穏やかになり、物事を冷静に判断することができるようになりました。

子どもを産むまでは周囲に反抗的だったり、強気でわがままでした。子どもを産んでから、子どもがすべてになりました。子どもが主人公で、私が脇役だと思っています。

子どもに励まされたり、子どもから学ぶことも多く、私も子どもと一緒に成長しているように感じます。

子どもがいてもキャリアは実現できる

――ママたちの中には、未だに周りの目を気にする方が多いと感じます。このような中で、子育てをしていることを公表しながらアイドル活動をするということを、なぜ選択できたのでしょうか?

まず、私の中で芸能活動はずっとやりたいという気持ちがありました。ただ、同時にやはり子どもがいるから難しいのかもしれないとも思っていました。

決心したのは離婚したタイミングです。周囲の人たちからは、小さい子どもを連れて東京に行くことをかなり反対されましたが、ずっとやってみたかった芸能活動だったし、「自分だったらいける!成功できる」という自信があったので、離婚して2週間後には東京に来ました。正直、はじめは勢いでやっている部分もありましたが、今は本当に好きで続けています。

――藤咲さんの話から自己肯定感の高さを感じます。何事も前向きに捉える姿勢には、何かルーツがあるのでしょうか。

私の自己肯定感の高さは、母の影響が大きいかもしれません。

私は両親が離婚していて、母も小学校5年生のときに他界しているので祖父母に育てられました。それでも私の母は明るく、私以上に自己肯定感の高い人だったことは確かに記憶しています。「人生一度きりなんだよね」というのが口癖でしたね。

また、母からは「大丈夫。絶対できる」とずっと言われてきました。私の自己肯定感の高さは、母の影響が大きいかもしれません。

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――最後に、将来子どもにはどんな大人になってほしいと考えていますか?

子どもたちには、自分のやりたいことを自由にやってほしいと思っています。自分のことを自分で決断してほしいです。

私自身離婚すること、東京に行くことを自分で決断しました。自分のことを誰かに決めてもらうと、その人のせいにすることになってしまう。だから、自分のことは自分で決められる大人になってほしいと願います。

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