・大森裕子『ぱんですよ』(コドモエのえほん/白泉社)
大ヒット『パンのずかん』のベビー版が誕生!
まるいぱん、しかくいぱん、ながーいぱん。
『パンのずかん』でのカテゴライズはそのままに、パンの形や大きさ、手ざわりをシンプル&ダイレクトに味わえる、かわいいファーストブックができました。
色鉛筆の繊細なタッチで丹念に描き出した、本物よりもおしいしそう!?なパンのビジュアル。
「ぱ」「ん」という赤ちゃんが発しやすい音の繰り返しの心地よさ。
まだパンを食べられない幼い読者の目と耳も、存分に楽しませてくれます。
コンパクトサイズ&丈夫なボードブックで、持ち運びにも便利です。
ISBNコード:9784592763222/定価:1100円(本体1000円+税10%)/発売日:2023.5.2
この本を楽しむヒント
「おおきい ぱん」は一言ずつはっきりと、「ちいさい ぱん」はささやくように読んだり、「びょ~~~ん」の場面では本を閉じたり開いたりして、伸びる様子を真似したり。「ぱん」という言葉の繰り返しは、赤ちゃんにも心地よく響きます。
「どれがいい?」「はい、どうぞ」のごっこ遊びや、お店で同じパン探しも楽しそう。でも、読み方は気にしすぎなくて大丈夫。お子さんが本をたたいたりつかんだりしても「これが好き?」「おいしそうだね」と、活発な反応を共感で受け止めて。本の中の永遠のパンで、いつでもおいしい時間をどうぞ。
原 陽子(JPIC読書アドバイザー)