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4歳児のひらがな練習。覚え方のコツやおもちゃを使った方法
元幼稚園教諭やママたちにアンケート
子どもが4歳になると、ひらがな練習をはじめた方がよいのか疑問に思うママパパもいるのではないでしょうか。今回は、4歳の子どもの文字の覚え方や教え方、練習方法や楽しみながら文字にふれられるおもちゃやワークブックなど、ママたちの体験談や元幼稚園教諭の知識をもとに紹介します。
4歳児でひらがなの練習はしていた?
4歳になると、少しずつ文字の読み書きができる子どもが増え、練習をはじめた方がよいのか悩み始めるママやパパもいるかもしれません。子どもの個性によって、ひらがなや勉強に最初から興味をもつ子どももいれば、興味がなく嫌がる子どももいるかもしれません。
「周りがはじめていたのと、小学校の受験対策を兼ねて教えていました。しかし、実際に鉛筆を持たせてドリルで直線やにょろにょろ線を描く練習をしたところ、本人は全く興味がない様子で、挫折してしまいました。教え方がむずかしいなと感じました」(40代ママ)
「小学校に上がるまでに名前だけは書けるほうがいいという情報があったので、少しずつ練習していました。お絵描きが好きな子どもだったので、完成した絵に自分の名前を書くようにしていました」(30代ママ)
「年齢別のドリルやワークブックをやっていると、4歳くらいからひらがなの学習が増えてくるように思いました。子どもの個性によってはあまり興味も持ってくれないし、教え方の知識がないので、むずかしいなと思います」(30代ママ)
子どもが4歳の頃は無理に教えようとせず、子どもの興味や個性に合わせて取り組んでいたというママの声がありました。
ひらがなを覚える平均年齢
実際に子どもがひらがなを覚えるのは何歳くらいなのでしょうか。文部科学省の調査によると、「かな文字を読める」という項目は、年少児は男の子が58.4%、女の子が70.0%があてはまると回答。「自分の名前をひらがなで書ける」は、年少児男子が31.8%、女子は59.6%があてはまると回答していました。
また年中児では、男の子の81.9%、女の子の89.7%が「かな文字を読める」。男の子の77.4%、女の子の94.1%が「自分の名前をひらがなで書ける」と回答していることも分かります。
このようなデータから、大体3~4歳ごろが、ひらがなを覚え始める目安と言えそうです。
出典:資料3-1 関係データ集(幼児教育・幼少接続について)/文部科学省
4歳児のひらがなの練習方法
いざ、練習をはじめようと思っても、どう練習してよいか分からない方も多いのではないでしょうか。具体的にどのような練習方法や教え方があるのか、ママたちや元幼稚園教諭に聞いてみました。
親しみのある言葉からはじめる
まったく知らない言葉から覚えるよりも、子どもが親しみや知識のある言葉から練習するのもよいかもしれません。
「幼稚園では最初に自分の持ち物に名前を書くところからはじめていました。あいうえお表を用意して、自分で見比べながら書けるような環境を整えていました。ワークブックを使ったりノート練習をするのはそのあとでもいいと思います」(元幼稚園教諭)
「読み聞かせを毎晩やって、文字に親しめるようにしていました。子どもの知識や興味のある分野に合わせて、果物の名前や乗り物の名前などから教えていきました」(40代ママ)
名前であれば、書く機会が多く、覚えたことをすぐに実践できそうですね。子ども自身が「覚えてよかった」と思える瞬間を作れると、継続的にひらがなの勉強に臨めるかもしれません。名前以外にも、親しみのある言葉を増やすために、絵本などを使って工夫したり、子どもの好きな分野から学習をするというママもいるようです。
大人といっしょに書く
「ひらがなの教え方としては、ひらがなを書きはじめの頃は鉛筆の持ち方や動かし方がわかるように、お手本を見せたり、いっしょに鉛筆を持って書いてあげたりしていました」(元幼稚園教諭)
ママやパパ、先生といっしょにひらがなを覚えれば、子どもも練習が楽しく感じられるかもしれません。一人でドリルやワークブックなどを解くだけでは、飽きてしまう子どももいるのではないでしょうか。大人といっしょに練習をしていくことで、会話を楽しみながら進めることができそうです。また、復習として保護者の反復練習が効果的かもしれません。
また、大人がひらがなを書く様子や、発音する様子をそばで見ることで、学習させようと意識せずとも、見た目や音で自然と覚えている子どもも少なくないかもしれません。
短い文章や単語から読んでみる
「『ねこ』『ぼうし』など、まずは単語を読むことから始めていました。そのうち絵本などを通して、単語同士をつなぎ合わせた文章を読めるように段階を踏んで、50音を覚えていきました」(元幼稚園教諭)
子どもがひらがなを練習するときには、できるだけ「むずかしい」「わからない」と感じないように練習を進めていきたいですよね。長い文章や単語だと、途中で挫折してしまい、ひらがなを覚えることが億劫になってしまう子もいるかもしれません。
焦らず、4歳児が覚えやすいような短い単語から挑戦するのも一つの方法のようです。
4歳児のひらがなの覚え方のコツ
4歳児がひらがなを練習するときには、できるだけ楽しく意欲的に覚えられるようにしたいですよね。教え方のコツについて、ママたちや元幼稚園教諭に聞いてみました。
間違っていても最初は気にしない
「ひらがなの練習をはじめた頃は、かわいい個性的な字を書きますが、だいたい合っていれば間違いを指摘しないようにしていました。まずはひらがなに親しみ、『書ける!』という達成感を感じることが大切だと考えています」(元幼稚園教諭)
4歳の頃は、いびつな形の文字になってしまったり、鏡文字になったりと間違えることも多いかもしれません。最初にどれだけ書けるかは、個人差があるようです。子どもが間違いを恐れずに楽しんで学習を続けられるよう、接するのも教え方のコツかもしれません。
遊びの中でひらがなに親しむ
「ドリルを買いましたが、子どもの集中が続かず、一度諦めました。保育園のお友だちと手紙交換をするようになってから、興味を持ってくれて、ノート練習なども始めていました」(30代ママ)
「文字に興味を持たせるべく祖父母やママ友に協力してもらい、子どもから大人へ手紙やはがきを書くとよいという情報を見て、実際にやっていました。手紙をいっしょに読んだり、お返事を書くにつれて、ひらがなに自然と興味をもったようです」(40代ママ)
音が出るようなひらがなのおもちゃで繰り返し遊んでいるうちに、気づいたらひらがなの50音を覚えていた子はいるのではないでしょうか。子どもが楽しみながら取り組める勉強方法を準備しておくことも覚え方のコツの一つのようです。
他にも、かるたやクイズなどを通して、勉強という雰囲気ではなく、自然とひらがなに興味がわくように工夫していたというエピソードもありました。
楽しく学べるひらがなおもちゃ
ひらがなに楽しくふれられるように、おもちゃを取り入れてみるのも一つの方法かもしれません。遊びながら学べる、ひらがなおもちゃを調べてみました。
ひらがなのパズル
パズルを組み立てることで、50音を覚えられるおもちゃもあるようです。パズルを使うことで、色やキャラクターと組み合わせて覚えられるため、楽しく遊びながら、ひらがなを覚えられるかもしれません。
ひらがなの積み木
イラストとひらがなが1つのピースに入っており、組み立てながらひらがなにふれられるおもちゃもあるようです。積み木をしている過程で、難しいひらがなを目にする時間も増え、覚えやすくなるかもしれません。
ひらがなタブレット
スマホなどに慣れ親しんでいる子どもであれば、タブレット型のおもちゃも親しみやすいかもしれません。パズルや積み木と異なり、音声が聞けるので、自然とひらがなが読めるようになる子もいるでしょう。
子どもが気に入るものだとやる気がでるかもしれないと、さまざまなおもちゃを試してみたというママもいました。最近ではおもちゃがレンタルできるサービスもあるようなので、活用しながら親子にあったおもちゃを見つけてみてはいかがでしょうか。年齢別ドリルやワークブックをやる前に、ひらがなに親しんでおくとよさそうです。
子どもが楽しくひらがなを学べるように
4歳児のひらがなの練習方法や教え方は、子どもの個性や興味に合わせて決めていたママもいるようです。小学校にあがるまでに名前だけは書けるようにしたいという情報があったという声もありました。遊びやおもちゃを通して学んだり、楽しみながらひらがなにふれるなど、学習方法を工夫しているママもいました。
子どもの関心のある分野をきっかけにしたり、ママやパパがいっしょに取り組んであげたりと親子にあった学習の進め方ができるとよいですね。