2歳児の食事のしつけ。マナーや声かけの工夫などポイント

2歳児の食事のしつけ。マナーや声かけの工夫などポイント

2018.01.13

魔の2歳児と呼ばれることもある、この時期ですが、その中でも食事に関してのマナーや声かけで悩んでいるパパやママもいるのではないでしょうか。今回は2歳児という年齢に対しての食事マナーのしつけ方法や環境作り、声かけなどのポイントを先輩ママの体験談と共にご紹介します。

2歳児の子どもの様子

「自分はこうしたい」という意志がしっかりしていたり、まだ自分の想いを上手く伝えられないもどかしさがあったり、2歳の子どももさまざまですよね。

そんな2歳児との食事はパパやママにとって大変なこともあるかもしれませんが、その中でも自然に食事のしつけを進めていきたいですよね。

2歳児の食事の悩み

2歳児を持つママたちは、食事についてどのような悩みを持っているのでしょうか。


食べない

泣く子ども
©  善一 神山 – Fotolia

せっかく、子どもの栄養面を考えて献立をたてても完食してくれないと心配になりますよね。偏食で好き嫌いをして食べない、遊び食べをする、食べること自体を嫌がるなど子どもによってさまざまなようですが、ちゃんと食べてくれない、というのはママたちの共通の悩みのようです。保育園や幼稚園の給食では食べるのに、家では食べないという声もありました。

食事に集中しない

自分の意思を通したいと思う子が増える2歳児だからこそ、食事中に食べるよりも遊ぶことに意識がいってしまい、食事に集中できないといったケースもあるかもしれません。そのため、食事が終わるまでにかなり時間がかかる、スプーンやフォークなどを持って遊ぶ行動がマナーも悪く、手間もかかって大変などで悩むママが多いようです。

食事中動く

食事中に立ち歩いたり、イスの上に立ったりというマナーがよくない行動に悩まされているパパやママも多いようです。自分の家ならまだしも、外出中やよその家で同じ行動をして、追いかけまわすのに必死で自分たちの食事を全く楽しめない、という声もありました。

食事中の2歳児への声かけは

「魔の2歳児」という言葉があるように、2歳という年齢の子どもとの食事に悩みを抱える保護者は少なくありません。食事に集中しなかったり、好き嫌いをしたり、遊び食べをしたり…。つい「食べなさい!」と強い口調になってしまうこともあるでしょう。

しかし、2歳の子どもはまだ言葉の意味をすべて理解することはできません。強い口調で叱ることは逆効果になり、「食事=楽しくない時間」という印象を与えてしまう可能性があります。子どもの「やりたい」という気持ちを尊重しつつ、どうすれば楽しく食事できるかを一緒に見つけていくことが大切です。

具体的な声かけのポイント

まずは、食べることへの興味を促すようなポジティブな声かけを心がけましょう。

  • 「おいしいね」と共感する: 親がおいしそうに食べている姿を見せ、「これ、おいしいね」と話しかけることで、子どもも興味を持ちやすくなります。
  • できたことを褒める: 食べ物を口に入れたり、スプーンを上手に使えたりしたら、「上手だね」「すごいね」とたくさん褒めてあげましょう。達成感を味わうことで、次も頑張ろうという気持ちにつながります。
  • 選択肢を与える: 「どっちから食べたい?」と聞くことで、自分で決めたという満足感が生まれ、意欲的に食事に取り組んでくれます。

 保育園の先生をやっているママからも、上記のような声かけは、保育園の給食中にも使われているとのことでした。子どもが給食や家での食事を楽しめるような声かけが基本なのかもしれません。また、子どもがわかるような簡単な言葉を使ったり、ネガティブな言葉はポジティブな言い方に変換するような声かけをすることも、ポイントでしょう。

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食事を楽しくするその他の工夫

2歳児の食事にはさまざまな悩みがあるようですが、少しでも改善できるためにママたちが実践していることを紹介します。

みんなで食べる

家族での食事
iStock.com/JohnnyGreig

食事中に子どもが目に余る行動ばかりして、つい叱ってばかりになっている家庭もあるかもしれません。しつけは大事なことではありますが、まだまだ幼い2歳児ですから「ご飯の時間になるといつも怒られる=ご飯の時間は楽しくない!」となってしまう可能性もあります。

まずは、家族みんなでテーブルを囲んで食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。楽しい雰囲気の中で、子どもが食事を残していたら「すごくおいしいよ。いっしょに食べてみようか」など、声を荒げるのではなく子どもが食べてみようかなと思えるような声掛けをしてあげるといいのかもしれませんね。年齢が進むと、自然と食べられるようになることも多いので、親自身が食事を楽しむ気持ちを大事にするとよさそうです。

見た目を工夫する

食事の見た目を工夫するのも、子どもが喜んで食事をしてくれるアイディアのひとつかもしれません。例えば子どもが好きなキャラクターで、キャラプレートをつくってみてはいかがでしょうか。かわいい特別な見た目で子どもは喜んでくれそうです。

それ以外にも、おかずにピックをさしてみたりカラフルな食器にするだけで、それが楽しく食事をするきっかけになるかもしれません。

料理を一緒につくる

食事を作る段階から子どもに手伝ってもらうのはいかがでしょうか。レタスを手でちぎる、プチトマトのヘタをとる、最後の盛り付けをするなど簡単なことだけでも子どもは楽しめるのではないでしょうか。

食事のときは「○○ちゃんが作ってくれたからおいしいね」など声かけをすると、より料理や食事の楽しさが伝わるかもしれませんね。

少な目に盛って、食べたら褒める

子どもが完食しやすくするために、食事の盛り付けをいつもより少なめにしてみてはいかがでしょうか。完食したらしっかり褒めてあげると、子どもの自信につながるかもしれません。

工夫することによって子どもの食事中の様子が変わった体験談

実際に2歳児をもつ先輩ママたちはどのようにして食事のしつけを行って、子どもの変化があった体験談を紹介します。どの家庭でも子どもに歩み寄りながら、子どもが克服しやすい方法を探していったようです。ただ言葉だけで理解させるのにはまだ幼い2歳児には何かしら工夫が必要なようです。

ごはんの量を工夫

「娘が2歳半になるころ、食事に1時間以上かかっていました。TVを消したり、娘が集中できる環境を整えたつもりでしたが、なかなか上手くいきません。いろいろ試した結果、ご飯の量を減らすことにしました。そこでしっかりと褒めると娘は嬉しそうにしていて、それをきっかけに完食できることが増えてきました」(20代後半ママ)

食事の環境を変える

いつも食事中にそれまで遊んでいたおもちゃのことを気にしている様子だったので、ある日リビングにあるおもちゃを全て子ども部屋にうつして、全部食べたらおもちゃのお部屋に遊びに行こうねと声をかけると、集中してごはんを食べていました。もしかしたら今までは食事よりもおもちゃが気になっていたのかもしれません。おもちゃを移動させてからは比較的よく食べるようになったと感じています」(30代後半ママ)

2歳児の食事のしつけや声かけは工夫が必要

食事をする子ども
ucchie79/Shutterstock.com

2歳の時期は大変なこともあるかもしれませんが、パパやママの工夫次第で食事に関するしつけも楽しみながらできるかもしれません。しつけが厳しすぎて食事の時間が嫌にならないように、言葉だけではなく、まずはパパやママがお手本を見せながら子どもに合わせたしつけを検討してみてはいかがでしょうか。

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