幼児食に作る年齢別のハンバーグレシピ。豆腐や野菜を使った簡単アレンジ法

幼児食に作る年齢別のハンバーグレシピ。豆腐や野菜を使った簡単アレンジ法

2020.02.18

幼児食に豆腐や野菜を取り入れてハンバーグを作りたいと考えるママもいるでしょう。お弁当のおかずとしても人気のハンバーグは、子どもが幼児期によろこぶメニューのひとつですよね。そこで今回は、幼児食としてハンバーグを作るときのコツや、離乳食完了期の1歳~1歳半頃から、小学校入学までの年齢別アレンジレシピをご紹介します。

幼児食にハンバーグを作るとき工夫したこと

ハンバーグ
bonchan/Shutterstock.com

幼児食は、離乳食の延長上にあり、離乳食の完了期と幼児食の前期では、それほど大きな違いはないようです。また、離乳食から幼児食に移行すると食べる量も増え、さまざまな食材や味付けを楽しめるようになるでしょう。なかでも、ハンバーグは肉や野菜などを組み合わせて作るメニューのため、野菜嫌いの子どもをもつママやパパにも人気のレシピのようです。ほかにも、栄養バランスを考えて野菜たっぷりの幼児食として取り入れたい方も多いかもしれません。また、お弁当の定番メニューのひとつでもあり、冷凍保存しておくともう1品おかずを増やしたいときにも便利ですよね。

幼児食にハンバーグを作るとき、どのようなことを工夫しているのかママたちに聞いてみました。

食べやすい食感にする

30代ママ
30代ママ

やわらかな食感にするために、豆腐を入れてハンバーグを作るようにしています。

20代ママ
20代ママ

パサパサしがちな鶏肉を使ってハンバーグを作るときは、塩麴でやわらかくし、口当たりがよくなるように片栗粉も使いました。

子どもが食べやすいように食感に気をつけたというママの声がありました。なかでも、豆腐を使うとふわふわとした食感になり、子どもが食べやすいようです。豆腐の水切りをしっかりすると、余分な水分が抜けて形を整えやすくなるでしょう。ほかにも、豆腐を入れすぎたり水分が多かったりするときに、水分を吸うとふくらむおからパウダーを入れてちょうどよい食感に調整しているというコツを教えてくれたママもいました。

野菜を細かく刻む

40代ママ
40代ママ

子どもは野菜嫌いで特ににんじんやキャベツが苦手ですが、細かく刻んでハンバーグに入れると気にせずに食べてくれるようになりました。

野菜を切るときは、フードプロセッサーを使うと簡単に細かくできて便利だというママもいました。子どもが野菜の色味を気にして食べない場合も、細かく刻んでハンバーグに混ぜると肉と合わせて食べやすいかもしれません。

子どもが食べやすい大きさに成形する

30代ママ
30代ママ

ハンバーグを成型するときは、幼児期の子どもが食べやすいようにひとくち大にしたり、スティック状にしたりと形を整えるときに工夫しています。

子どもの食べやすさを考えてハンバーグを成形するとよいかもしれません。成形するときに真ん中にくぼみをつけると、火の通りが均一になるようです。

弱火で蒸し焼きにする

40代ママ
40代ママ

フライパンを使ってハンバーグを調理するときは、しっかりと火が通るように気をつけています。両面を焼いてから蓋をして弱火で蒸し焼きにするとふっくらとしたハンバーグに仕上がります。

ハンバーグを作るときは、弱火でゆっくり蒸し焼きにすると火が通りやすいでしょう。竹串などで火の通りを確認してから子どもに与えるとよいかもしれません。

本格的な味わいにする

40代ママ
40代ママ

ハンバーグを作るときはナツメグを入れています。ナツメグを入れると、ひき肉の臭みを抑えられますし、玉ねぎの甘味も引き出してくれます。幼児期にも素材のおいしさを十分に味わえるよう工夫したレシピにしています。

30代ママ
30代ママ

冷めてもおいしいように、牛肉と豚肉の合い挽き肉を使うようにしています。豚肉を使うことでお弁当などに入れるとき冷めてもおいしく感じられます。

ハンバーグをより本格的に、おいしく食べられるように、使用する食材にこだわっているママたちがいました。幼児期の子どもにできるだけおいしいものを食べてほしいという親の愛情が伝わってきますね。

不足しがちな食材を取り入れる

30代ママ
30代ママ

魚を使ったメニューに悩んでいたので、子どもが好きなツナを使ってハンバーグを作ってみることにしました。材料を袋で混ぜて焼くだけなので、手も汚れずに簡単にできました。ママ友のなかには、鯖缶を活用した方や、白身魚を使ってフィッシュバーグを作った方もいました。

40代ママ
40代ママ

普段の幼児食では鉄分を摂るのが難しかったので、レバーをハンバーグに入れてみました。牛肉の赤身と合わせることで、より食べやすくなるよう工夫しました。

子どもの幼児期にしっかり摂りたい栄養素が不足しているのではと悩むママも多いのではないでしょうか。子どもが好きなハンバーグなら、このような栄養素も簡単においしく摂取できるかもしれません。体験談のなかには、野菜嫌いな子どもにピーマンやトマト、かぼちゃといった食材を細かく切ってオリジナルのハンバーグレシピを作ったという声もありました。

別の食材で代用する

30代ママ
30代ママ

パン粉がなかったので、焼いた時に肉汁が流れ出ないように、代わりに片栗粉を入れてふんわりとしたハンバーグを作りました。

忙しいママやパパのなかには、ハンバーグを作ろうと思ったときに必要な食材がないこともあるかもしれません。パン粉をいつも使い切ることができないので、代わりに片栗粉を使用しているというママの声もありました。

幼児食にハンバーグを作るときのお肉の選び方

子どもに幼児食を作るとき、あっさりとした鶏肉を使うことが多いという方もいるかもしれません。では、実際に幼児食にハンバーグを作るとき、どのようなお肉を選んだらよいのでしょうか。ママたちに聞いてみました。

30代ママ
30代ママ

離乳食完了期では、鶏肉のミンチをメインに使うことが多かったですが、幼児食になって豚肉や牛肉を使ったハンバーグにも挑戦しました。

20代ママ
20代ママ

豚肉や牛肉を使う場合は、新鮮で脂肪分が少ないミンチ肉を選ぶようにしていました。

30代ママ
30代ママ

スーパーで挽き肉を購入するときは、白っぽい脂が多いものは避け、色がきれいなものを選ぶようにしています。

離乳食から幼児食に進むと、鶏肉に加え、豚肉や牛肉を使うというママの声が多く聞かれました。ほかにも、挽き肉は細かい分、空気との表面積が増え、酸化しやすく傷みやすいため、スーパーなどで空気に触れない状態にしっかりラッピングされたものを選んでいるという声もありました。消化機能が未熟な幼児に出す食事はハンバーグを作るときも、なるべく脂肪分の少ないもので、色でいえば鮮やかなピンクのもの、パックの中に肉汁が出ていないものなど、鮮度に気をつけて選ぶようにするとよいかもしれません。

こちらの記事も読まれています

【年齢別】幼児食の簡単アレンジ!ハンバーグレシピ

ハンバーグレシピ
rocharibeiro/Shutterstock.com

幼児食を作るときの、簡単アレンジハンバーグレシピをご紹介します。

【1歳~1歳半】 鶏ひき肉の豆腐入りハンバーグ

1.玉ねぎとにんじんを細かく刻み茹でる

2.ボウルに1、鶏ひき肉、豆腐、卵、塩とこしょう、片栗粉を入れて混ぜる

3.2を子どもが食べやすい大きさに成形する

4.フライパンに少量の油をひき、3を入れて片面を焼く

5.4を裏返し、フライパンに蓋をして蒸し焼きにする

豆腐を混ぜる前に、電子レンジで1分半ほど加熱してキッチンペーパーで拭きとると、余分な水分が抜けてたねがまとまりやすいでしょう。

子どもの好みに合わせてケチャップやウスターソースなどを用意したというママの声がありました。その場合は、味が濃くならないよう気をつけるとよいかもしれません。

1歳から1歳半は離乳食の完了期にあたりますが、この時期に幼児食へ移行している子もいるようです。ハンバーグの固さは歯ぐきで噛める肉団子くらいの固さにするとよいでしょう。

【1歳半~2歳】豚ひき肉入りハンバーグのトマトソース煮込み

1.茹でたたまねぎ、ほうれん草を細かく刻む

2.ボウルに豚ひき肉、1、少量の牛乳、塩こしょうを少々入れて混ぜる

3.2を子どもが食べやすい大きさに成形する

4.フライパンに少量の油をひき、3を入れて片面を焼く

5.4を裏返し、フライパンに蓋をして蒸し焼きにする

6.鍋にトマトジュース、少量の砂糖、水溶き片栗粉入れて煮立たせ、5を入れて数分煮る

卵なしで作る煮込みハンバーグのレシピです。煮込みハンバーグは焼いたあとの煮込み中など、合間でほったらかしできるため、育児をしながら作れる万能ハンバーグレシピのようです。ポイントとしては、離乳食の頃と比べて多くの食材や味付けを楽しめるようになる時期ですが、引き続き薄味を心がけた方がよいことです。トマトジュースは無塩のものを使うと塩分量を抑えられるでしょう。

【3歳~6歳】きのこソースの和風ハンバーグ

1.茹でたたまねぎを細かく刻む

2.ボウルに豚ひき肉、1、卵、塩を少々入れて混ぜる

3.2を子どもが食べやすい大きさに成形する

4.フライパンに少量の油をひき、4を入れて片面を焼く

5.5を裏返し、フライパンに蓋をして蒸し焼きにする

6.茹でて細かく刻んだエリンギ、少量の水、醤油、砂糖を耐熱皿に入れて電子レンジで加熱する

7.皿に5を盛り、6をかける

この時期には、3歳未満の頃と比べて噛む力が強くなり、いろいろな食材や味を楽しめるようになるため、肉や野菜、玉ねぎ、豆腐といった定番食材以外にも、ピーマン、ほうれん草、小松菜などの青菜や、ごぼう、れんこんなどの根菜類を取り入れてみてもよいかもしれません。ソースにきのこを取り入れると、いつもとは違った食感を楽しめるといったママの声もありました。

幼児食に作るハンバーグの冷凍保存方法

幼児食に作るハンバーグの冷凍保存方法をママたちに聞いてみました。

30代ママ
30代ママ

焼いたハンバーグを冷凍するときは、よく冷ましてから冷凍します。冷まさずに冷凍すると余分な水分がついて味が落ちると聞いたことがあるので、冷めているのか確認してからラップに包みます。

30代ママ
30代ママ

焼いたハンバーグをひとつずつラップで包んでフリーザーパックに入れて、冷凍しています。保存期間がわかるように、冷凍した日付を記入しています。

幼児食のハンバーグを冷凍する場合は、早めに使い切るようにすることが大切なポイントのようです。ハンバーグを冷凍保存しておくと、お弁当に入れたり、おやつに用意したりとさまざまなシーンで取り入れることができそうですね。

幼児食においしいハンバーグを作って楽しい食卓づくりを

家族で食事
Monkey Business Images/Shutterstock.com

今回は、幼児食においしいハンバーグを作るため、ママたちがした工夫や冷凍保存方法、年齢別の簡単レシピについて体験談を交えながらご紹介しました。幼児食は大人の食事への準備期間でもあるため、子どもの進み具合にあわせて食材の固さや味付けを調整するようにしましょう。

ハンバーグにつけるソースは洋風や和風など味付けが違うものを用意すると、幼児期の子どもでもさまざまな味わいを楽しめるかもしれません。野菜たっぷりにするなどして栄養バランスを意識しながら、幼児食においしいハンバーグを作れるとよいですね。

出典:授乳・離乳の支援ガイド / 厚生労働省
出典:〈参考2〉咀しゃく機能の発達の目安について / 厚生労働省

※今回の記事でご紹介したものは、幼児食の一例です。新しい食材・料理を取り入れる際は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

※記事内で使用している参照内容は、2024年9月11日の記事作成時点のものです。

2020.02.18

レシピカテゴリの記事

天才はどう育ったのか?幼少期〜現在までの育ちを解明

天才の育て方

この連載を見る
メディアにも多数出演する現役東大生や人工知能の若手プロフェッショナル、アプリ開発やゲームクリエイターなど多方面で活躍する若手や両親へ天才のルーツや親子のコミュニケーションについてインタビュー。子どもの成長を伸ばすヒントや子育ての合間に楽しめるコンテンツです。ぜひご覧ください。
てぃ先生が見守る!卒園生たちの”チャレンジダンスプロジェクト”

入園当初にコロナ禍となりリアルイベントが少なかった園児たちが、卒園を迎えるシーズンとなりました。園児たちのかけがえのない思い出を作りたいという想いから、”チャレンジダンスプロジェクト”が始動。子どもたちが「卒園ダンス」に取り組む様子から、てぃ先生に子どもの成長を促進するコミュニケーションを教えていただきます。コナミスポーツクラブの全面協力のもと、ダンス未経験の園児たちが一生懸命取り組み、イベント当日を目指す様子を密着取材しました。